映画館に足を運ぶことは、ほとんどない。と言っても過言ではない私達。
隊長は、音楽関連の特殊な映画(先日の「音響ハウス Melody-Go-Round」や2018年「竹内まりやさんのシアターライブ」など)は、まさにその時しか見れないので行くけれど、たいていの映画はすぐにDVDになるし、今だったらネットで配信される。
夫婦そろって映画館に行ったのは、結婚11年目にして計3回。
1回目は、企業買収の「ハゲタカ」、2回目は一緒に映画館に行って、別々の映画を見るというありさま。
前回から5年を経て、3回目となったのが、映画「えんとつ町のプペル」だ。
観に行くことになった理由
そもそもアニメは、それほど好きでもない私達。
ディズニーもジブリも熱が入ることはなく、今をときめく鬼滅の刃でさえ見ていない。
それなのになぜ足を運んだかというと、ここ数年の間、キングコング西野亮廣さんの著書をたくさん読んできた。
どの本を読んでも、自分の中で言葉にできなかったコトが説明されていたり、腑に落ちること、気づきになることがいっぱい。
そうか!なるほど!の連続で、YoutubeやVoicyも見聞きするようになり‥その中で知ったのが「えんとつ町のプペル」だった。
普段、絵本を買うことなんてないけれど、サイン本が販売されていると知り、試しに購入。
絵本を購入したのは、2017年
見て驚いたのが、とても繊細なタッチに、奥行き感のある絵。
ストーリーもわかりやすいし、一見、黒っぽい色合いの絵本だが、内容は、どファンタジー。
ただ、正直なところ、ハマるほどではなかった。
でも、映画が製作され始めた頃‥実は、この絵本、全7章のうち、3~5章だったことを知る。前後にまだストーリーがあるというのだ。
誰も知らない絵本を映画にしても、見てもらえない。ならば、絵本は映画のチラシにすると考え出版。しかも、絵本を無料で公開しちゃうという手段に出る。
この絵本、無料で読めるにも関わらず…現在、累計57万冊を販売している。
どれもこれも新しすぎる手法だ。
また、クラウドファンディングで製作費を集めて33人のクリエーターによる分業制で製作されたり、次から次へと面白い試みが展開されていって‥
映画そのもの以上に、製作における準備や広告戦略をはじめ、映画にかける西野さんの覚悟はすごいと思った。
期待半分、そうは言ってもアニメだしなぁ‥と冷静な気持ち半分で映画館へ。
映画「えんとつ町のプペル」公開初日へ
私達は、帰り道の車の中で‥ずっとずっと映画の感想を言い合った。
楽しかったとか、素晴らしいとか、そんな表現もちょっと違うようで上手く言葉にできないけれど‥車中は「よく出来ている!」の連発だった。
立体的な映像も、楽器が巧みに使われた音楽も、細やかな演出やテンポ感も、ストーリーの世界観まで、とても作り込まれていて、最後まで飽きさせない。
魅力的で人間らしいキャラクター達の “誰に感情移入するか” ‥見る人によって、違うだろうなと思った。それがまた面白い。
全年齢対象の映画と考えると、子供にとってはムズカシイ要素が多いかなという印象。といっても、これぞエンタメという要素が、ふんだんに詰まっているので、老若男女問わず十分楽しめる。
記憶に残ったのは、主人公の二人が坑道を歩く足音。ゴミで出来たゴミ人間の足の素材と、疲れた少年の足音が、うまく表現されている気がした。
ストーリーも絵も音楽も良かったけれど、細やかな服のディティールも素敵だなぁと思った。えんとつ掃除屋さんも、救急隊員も、異端審問官も。
あと、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんが演じるモグラのスコップが最高。楽しいしすごい。もっかいあの場面が見たい。
大人でも泣ける!と評されたこの映画。
映画で泣く感覚がない冷静な私達には、リスがうるっときたくらいで、涙はなかったが…
色んなシーンを思い出しては、二人であぁだこうだ話したりして、じんわり観に行ってよかったなぁと思い返している。
大人同士でも、子どもさんと一緒でも‥
遠出ができない中、ちょっとお出かけしたくなったら、候補にどうぞ♪
<Pick up ★>
現在、公開中~♪
映画「えんとつ町のプペル」
厚い煙に覆われた“えんとつ町”。
煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。
一年前、この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノが突然消えてしまい、人々は海の怪物に食べられてしまったと噂した。
ブルーノの息子・ルビッチは、学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助ける。しかしその後も父の教えを守り“星”を信じ続けていたルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。
そしてハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。
ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となる。そんなある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がる。
それは父の紙芝居に出てきた、閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”だった。父の話に確信を得たルビッチは、プペルと「星を見つけに行こう」と決意する。しかしこの町の治安を守る異端審問官が二人の計画を阻止するために立ちはだかる。
それでも父を信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?
■予告編
■公式ホームページ:えんとつ町のプペル(クリック)
■絵本:えんとつ町のプペルのサイン本は、キンコン西野のサイン本屋さんから買えます♪