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映画『音響ハウス Melody-Go-Round』を観に行く

「その作品が、どのようにして生み出されたか?」「制作者の意図は“こう”だった。」「制作プロセス秘話」等々、エンタメ作品の制作(製作)裏に、昔から目が無い私。

映画やアニメーション、音楽のメイキングが放送されるとなるや、とりあえず録画。

今でこそ、少し熱は収まったが、昔はBS/CSの有料チャンネルを一ケ月だけ契約し、メイキング番組を観ることもざらだった。

その中でも、音声や音楽、サウンドエフェクト(効果音)の場面となると、手法、道具、機材を凝視。

何か良いアイデアを発見すると、「はい、それいただきます。」と、自分の仕事に即取り入れた。

今回はレコーディングスタジオに焦点を当てたドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』が上映されると知り、京都シネマでの公開初日へ。

オンキョウハウス?音響ハウス?音響の家?

映画のタイトルになっている『音響ハウス』とは、東京銀座にあるレコーディング・映像スタジオ。

株式会社音響ハウス(おんきょうはうす)は、レコーディング、ミキシング、マスタリング・映像編集・MAを主たる業務とする、マガジンハウスなどによって東京都・銀座で運営されている会社組織。
音楽のレコーディングスタジオとポストプロダクションの映像編集スタジオ、それに音付け及び音の加工を行うMAスタジオを併せ持つ総合スタジオである。

wikipediaから抜粋

スタジオは1974年創業。
四十数年の歴史を持つ老舗の超有名&超一流のスタジオ。

 

「このCD、音がいいな~。」と思ったら、
ジャケットには「録音:音響ハウス」の文字…

京都シネマへGo !

レコーディングスタジオが舞台というマニアックなジャンルのドキュメント映画が上映されるのは、世界中の秀作を上映するミニシアターの京都シネマ

 

京都シネマは、京都四条烏丸のCOCON KARASUMAの3階。

 

出向いたのは上映初日の金曜日。
前夜、チケットを予約した段階で、販売済みの座席は2席…

さすがにコロナ禍の平日午前中に来る人は少ないだろうと思っていたが、私が到着した時、入口の前には入場を待つ列ができていた。

入場すると、既に劇場の1/4は埋まり、驚くことに女性率高し。

映画に登場するミュージシャンのファンも多いのでは?と思うが、「意外に、レコーディングスタジオドキュメンタリーも、隠れた人気があるんじゃないの♪」と想像する私。

時間になると「当映画は、本編から始まります。」のアナウンス。映画泥棒の登場も無く、いきなり上映開始になった。

映画は、男性が歩くシーンから始まる。

画面中央で歩く男性。
晴れの日、曇りの日、雨の日と背景は変わるが、同じようなアングルで撮影された映像。

 

※こんな感じ

 

一瞬、「何のドキュメンタリー映画なの?」と思ってしまうような始まり。

登場した男性は、メンテナンスエンジニア(音響機材の維持管理、メンテナンス、修理等のスペシャリスト)の遠藤さん。

スタジオへ出勤した後、機材をチェックするためにスタジオを巡回されるシーンへと続く。

レコーディングスタジオの一日の始まりだ。

昔、通っていた専門学校で「優秀なメンテナンスエンジニアがいるスタジオ=優秀なスタジオだ。」と聞いたことがある。

スタジオをトラブルなく運営していく功労者、メンテナンスエンジニアの朝から映画が始まるとは…私的にはワクワク度上昇の冒頭シーンだった。

映画「音響ハウス Melody-Go-Round」

映画「音響ハウス Melody-Go-Round」は、二つのパートで構成されている。

スタジオの歴史、録音された楽曲の制作秘話などスタジオにまつわるエピソードなどを関係者やミュージシャンへインタビューするパート。

そして、この映画の為に用意された楽曲「Melody-Go-Round」のレコーディングを追ったパート。

 

 

インタビューを受けるのは、このスタジオで作品をレコーディングを担当したミュージシャン・アーティストや関係者たち。

坂本龍一氏をはじめ、松任谷由実さん、佐野元春氏、綾戸智恵さん、矢野顕子さん、デイヴィッド・リー・ロス氏(ヴァン・ヘイレン)…が登場する。

時代を作ってきた方々が語る、スタジオについてのコメント。

「家にいるよりここにいた時間が長い。」
「制作に没頭できる場所。」
「あこがれの場所でした。」
「ここでしか、録音よ~しません。」

皆さんのお気に入り度が伝わってくる内容だ。

レコーディングシーンとなるもうひとつのパートでは、ギタリストの佐橋佳幸氏と、レコーディングエンジニアの飯尾芳史氏の二人が、主人公のように進行していく。

ドラム、シンセベース、ギター、エレクトリックピアノの4パートから始まり、弦楽器、管楽器、コーラス、そして、歌を録音。

サウンドエンジニアの仕事内容である‥ミックスダウンと言われる調整、CDや配信を行うデータを作成するマスタリング作業まで、コラボ新曲「Melody Go Round」の密着映像を通して追っている。

レコーディング作業中の佐橋氏、飯尾氏、二人のやりとりは、なんとも楽しげ。

「これとこれ、どっちがいい?」
「あ~そっちそっち。」
「お~かっこいい~♪」

少々、ピリッとした空気がスタジオ内に流れた時(歌の録音の際)もあったように見えたが、二人が会話している間は、ずっと笑顔のまま。

 

※終始、楽しげな佐橋氏&飯尾氏。

 

真剣、真摯に音楽に向き合うのことは前提…と思うが、笑顔が多いと自然に良い演奏、良い音で録音できることが多い。これは私の体験から思うこと。

例に漏れず、映画の最後に流れる完成した「Melody Go Round」は、間違いなく良い演奏/良い音だった。

映画「音響ハウス Melody-Go-Round」
・京都シネマ 12/18~1/7まで。
・大阪(シアターセブン) 年明けから公開。

★詳しくは、特設サイトの劇場情報をご確認あれ

レコーディングスタジオのドキュメンタリー映画。

レコーディングはどんな風に行われているか、レコーディングエンジニアが何をしているかに興味がある方、足を運ばれてみてはいかがでしょう‥♪

 


 

 

<Pick Up!!>

劇場で販売されていたプログラムは、映画内でレコーディングされたCD付きで1,500円。弦楽器(ヴァイオリン)と、管楽器の配置(定位という)が細かく調整されていたり、歌のニュアンスを最大限に活かされていたり、細部まで調整されているCD。こちらもオススメ♪

 

 

ABOUT ME
Taicho
Taicho
studio untrapのサウンド担当。美容院の息子に生まれた影響からか。第一印象の人当たりは良し。「早く家に帰りたい」と「大丈夫、何とかなるじゃない~」が口癖。無難かつ合格ラインを見極めて進む『良い塩梅』派。
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