思考の素

Season’s Greetings from Tatsuro Yamashita

昨年、同じ時期に書いた「クリスマスなオハナシ」の記事にも登場したアルバム。

山下達郎氏のアルバム。
「Season’s Greetings from Tasturo Yamashita」

我が家では、毎年、12月中旬からパソコン業務中に流す定番CDとなっている。

アルバムには、ひとりアカペラから、オーケストラをバックに歌うスタンダードナンバーまで入っている。

学習塾の先生から教えてもらったアルバム

隊長は20代の時、学習塾に勤めていた時期があった。

その時、先輩の先生から「『ひとりアカペラ』のアルバム・・・聴いた事ある?」と言われ、教えてもらったのが、こちらのCD。

 

山下達郎
On The Street Corner 2

 

アカペラ」というのは、楽器演奏を伴わない無伴奏のコーラスを意味する言葉。

日本では、お笑いトリオのネプチューンがMCを務めていたバラエティー番組(1999年~2002年)で、アカペラのパフォーマンス性や歌唱力を競い合うコーナー『ハモネプ』が、アカペラブームを巻き起こしたことがある。

『ひとりアカペラ』というのは、多重録音(音を多く重ねていき録音していく。一人が何回も歌ったり・演奏し記録することが可能)の技術を駆使して、ひとりだけで全部やっちゃうこと。

多重録音機を手に入れた時に、チャレンジしてみようかと考えるも、考えるだけで終了。

 

 

声だけで演奏する言うのは、とても難しい。

アカペラの録音も、何度か担当させていただいたことがあるが、テンポ・リズム、音程、ハーモニーに気をつけるのは当然として、息継ぎのタイミングにも注意する。

重ねる声が多くなるにつれ、息継ぎのタイミングがバラバラだと‥歌が始まる時に「ハッ」「ス~ッ」という声が何度も聴こえる。

さながら、運動会の徒競走後のランナーがそこらじゅうで呼吸している状態のよう。

また、メロディー、ハモリの旋律から外れないように、録音前に小さなキーボードで音程を確認しつつ、慎重に進めていくことが多い。ほんの少しのズレでも、後でおおごとになってくるからだ。

最近では、ガイドのメロディーを打ち込んでおいて(カラオケのガイドメロディーのようなもの)、確認しやすくするなんて工夫も、テクノロジーの進化により可能になったが、そこは人間の行うこと・・・一筋縄ではいかぬことも多し。

さて、「Season’s Greetings」のひとりアカペラ。

程よい残響の中に、各パートの配置(定位という)・バランス共に聴いていて心地よい。歌の録音の段階から、一つ一つ丁寧に取り組まれている感じがする。

他のアカペラブームのアルバムと比べると、若さや勢いは少ないが、とても上品な仕上げといったところだ。

オーケストラをバックに歌う「煙が目にしみる」などのスタンダードナンバー。

フル・オーケストラは、東京とニューヨークで録音され、東京録音のアレンジは服部克久氏(作品多数、親子三代にわたる音楽一家)。ニューヨーク録音のアレンジはトリー・ズィト氏(ジョンレノンのアルバム『IMAGINE』で弦楽器の編曲)が担当。

こちらの楽曲も、とても上品で耳心地の良い仕上がり。

 

我が家にあるCDは編曲者のサイン入り

 

以前に、仕事でお出会いした際に服部氏にサインを頂いた。「僕のでいいの~?キミ珍しいね~。」と、おっしゃりながら、ハニカミつつサインしてくれた。楽しい記憶。

「Season’s Greetings」の意味は?

アルバムのタイトル「Season’s Greetings」というのは、「クリスマスおめでとう」「年末のご挨拶」「年末年始のご挨拶」なんていう意味。

市販されているクリスマスカードにも、書いてある言葉。

 

 

ちょうど、クリスマス前のこの時期から、年末にかけてMr.Tatsuro Yamashitaの歌の贈り物。

師走の忙しさの中で、ちょっとゆったりした気持ちになること間違いなし。

12月にオススメのアルバムです♪

 


 

< Pick up ★ >

毎年必ず聴くCD‥我が家では、他に思いつかない。

飽きのこない選曲と何度聴いても素晴らしい歌唱力&演奏の一枚♪

ABOUT ME
Taicho
studio untrapのサウンド担当。美容院の息子に生まれた影響からか。第一印象の人当たりは良し。「早く家に帰りたい」と「大丈夫、何とかなるじゃない~」が口癖。無難かつ合格ラインを見極めて進む『良い塩梅』派。
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