ようやく冬らしい気温になってきた。
とはいえ、今日は雨。雪にはまだまだなりそうもない、気温の高さ。
気がつけば、もう12月の半ば。街に出れば、クリスマスモード全開。
今日美容院に行った時、盛り上がったのが「サンタさん」のおはなし。
サンタさんの存在
私は物心ついた時から、サンタさんはいないと思っていた。
幼少の頃から、冷静で子供らしさのない冷めた子だったけれど、サンタさんがいないと断定した理由はわからない。
一つ思い当たるとすれば、年の離れた弟たちのクリスマスプレゼントを母と一緒に用意していたこと。
2人の弟とは、6つ8つ離れているので、私が小学1年生の時に弟が生まれた。オムツ替えも、ミルク作りもしっかり覚えている。
弟が幼稚園に通いだして、意志がはっきりしはじめた頃「クリスマスに何がほしい?」と母とリサーチ。
「いい子にしていたら、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれるかもね」なんて、ありきたりな会話も記憶にある。
そして、弟たちのリクエストを元に、母と二人でトイザらスに買いに行って、クリスマスイブの夜‥枕元にそっと置いていた。
翌朝、喜ぶ弟たちの様子を見て、喜んでいた私。
そう。サンタさん役を楽しんでいたのだ。
私にとって、それは、サンタさんがいない証明でもありながら、弟たちにはせめて少しの間だけでも「サンタさんがいる」いうファンタジー感を楽しんでほしい、という姉心でもあった。
中学生になった頃、友達がサンタさんからのエアメールを見せてくれた。
英語で書かれた1枚のはがき。
「へーそんなビジネスもあるのか~」と思った私の心を見透かしてか、彼女は「サンタさんはいるよ」と言い切る。
サンタさんの存在は、個性と家庭環境が大きく影響すると知った。
クリスマスのわくわく
12月になれば‥街中がイルミネーションでキラキラしている。
滋賀にいれば、あまり実感しないけれど、大阪に住んでいた頃は、まぶしいくらいキラキラの電飾の中、通勤していた。
アクセサリー売場では、ショーケースが見えないほど何重にもカップルが取り囲んで、プレゼントを選ぶ。人が多いのが苦手な私は、何も今日買わなくても‥と思っていたけど、あの状況で選ぶことも一つの醍醐味なのだろう。
都会のクリスマスは、幸せな時には綺麗に見える。でも辛い時には、切なく寂しい気持ちをより掻き立てた。今となれば、そんな気持ちも懐かしい。
住宅街では、お庭のツリーやベランダでの飾り付けを見かける。最近は、LED電球の普及によって、色合いも輝き方も格段に綺麗さアップ。
「電気代かかるのにすごいなー」と、また現実的なことを思いながら、とあるお庭のクリスマスツリーを見て楽しんでいる。華美な装飾は苦手だけど、そのツリーは、本物のもみの木に白っぽい電気だけが灯って、とても上品で綺麗。
また、お世話になっている方のお家も、この時期はクリスマス一色。
リビングの大きなツリーには、ガラスのオーナメント。トイレに入れば、小さなツリーの置物。
今年は、通路に設置されたLED電球が、淡く優しくきらめいている。センスよく上品なクリスマスをいつも感じられて楽しい。
どこでもさりげなく、クリスマス♪
先日その方が「今年はなんだかクリスマスがワクワクしない」と話されていた。
私から見れば、これだけたくさんの飾りつけをされて、充分クリスマス感は漂っているのに?と思っていたら、子供の頃は、もっとワクワクして楽しかったと。
子供時代ガールスカウトに入っていたそうで、クリスマスが近づくと、カードを作ったり、教会でシスターとオーナメントを作ったりすることが、とっても楽しくて‥キリスト教徒ではないけれど、その活動からクリスマスが待ち遠しいイベントになったらしい。
なんだか聞いただけの私まで、その時のわくわくを少し想像してしまった。「楽しさ」も環境が育くんでいく。
有川家のクリスマス
ここ数年、クリスマスはコンサート業務が入っている。
今年も24日は、コンサート予定。
ご依頼くださる方は「クリスマスなのにすいません。」といつも言ってくださるけれど、私達には無問題。
コンサートでは、クリスマスソングの演奏も多く、ある意味存分に楽しませてもらっている。そんな風に、お客さんと過ごすことが毎年恒例。
私達には、ケーキもプレゼントの予定もない。
主人の嗜好上、チキンも必要なし。クリスマスらしい飾りも特にないけれど、この子達を玄関にそっと並べる。
プレゼントでいただいたサンタさんと仲間たち。
我が家では、サンタさんまで‥ゆるい。
あとは、クリスマスに乗じて、シャンパンならぬスパークリングワインを飲んで、このCDを聴くのが、我が家のクリスマス。
山下達郎「Season’s Greeting」1993♪
一人ア・カペラにフル・オーケストラのアルバム。
今日お話した美容師さんは、小さな息子さんから「サンタさんは何人いるの?」と聞かれて「○○町に1人だよ。」と答えたんだそう。
世界にサンタさん1人だったら、来てくれるか心配になるかもしれないけど、自分の住んでいる○○町に1人と聞くと、急に高まる親近感&現実味。とてもかわいくて楽しいエピソードにほっこりした。
そんな会話も、この「めでたい~」に綴ることも、2018年のクリスマスの思い出。
○○町ごとではなく、ひとつ屋根の下の隠れサンタさんと共に‥素敵なクリスマスを~★