ミュージシャン、サウンドエンジニア、映像制作、放送局・・・音を扱う職業の道具であるヘッドホン。
音響機器メーカー、楽器メーカー、はたまたコンピューター周辺機器のメーカーなどから、様々なモデルが発売されている。
TVの音楽特番やアーティストのyoutubeチャンネルで、ミュージシャンが楽器演奏や歌をレコーディングしている風景を見ると‥
SONYの文字が刻まれたヘッドホンを使用していることが非常に多い。
SONY MDR-CD900ST
SONYのヘッドホン。型番は、MDR-900STというモデル。
“アーティストはこの音で聞く”
元は、SONYのスタジオで使用されることを目的として開発されたモノ。
業務用として発売(1989年)されたのだが、メディア(TV、ラジオ、雑誌等)に取り上げられ、注目された結果、1995年から一般にも販売されるようになった。
価格は、15000円台~18000円台。
(SONYウェブサイトから要約)
多くのスタジオで使用されているモデル。
スタジオアントラップでも複数台、常備している。
私が、このヘッドホンを使う理由
このCD900STは、音の解像度が高いヘッドホンだと思う。
「この音楽は、どんな音で構成されているのか?」「この楽曲には、どんな楽器が入っているのか?」が、聞き取りやすい。
音の作業(録音・編集等々)時に「ちょっとこの楽器は低音を強調しよう。」とか、「コンサートホールのような残響をつけよう。」と、細かい調整を行うのだが、設定の数値を変えた際に、どう変化したのかが良く分かる。
また、「ヴァイオリンは左斜め60度の方向」「ティンパニは右斜め60度で、ちょっと後ろ目にある」と、楽器がどの位置に配置されているのかも認識しやすい。
交換・修理用パーツが、ちゃんと供給されているのも重要。
※耳当て部分は、定期的に交換したいもの。
といっても、完ぺきでは無い
そうは言っても、良いところばかりではない。
解像度が高い・クリアに聴こえるゆえ、長時間聴き続けると、他のヘッドホンに比べて耳疲れが大きいと感じる。
大きすぎる音量に注意!
耳に影響あり〼
製品のスタンスとしては、あくまでも業務使用を目的とした、プロフェッショナルヘッドホン。
そのため、初期不良以外、すべて有償での修理対応。よくある「1年間保証」のようなくくりは無いのだ。
そして、夏場の使用。
ヘッドホンから音が漏れないように、密閉度が高くしてあるので、少々暑い。
昔、オーストリアのメーカーの耳当て部分がベロア調になっているヘッドホンを使っていたが、比較的、耳の暑さがましだった覚えがある。
純正品では無いが、CD900ST用のベロア調(布系)の耳当ても発売されているので、一度、試してみたいと思っている。
一時、このヘッドホンばかりだと芸が無いかと考え、他のヘッドホンも、いろいろと試してみたが・・・結局ここに戻ってきてしまう。
私にとっては、手放せないヘッドホンなのだ。
サウンドしごとの相棒
ちなみに、ヘッドホンをする機会が多いため、耳周りの髪は短めにするというのがマイルール。
とはいえ、ヘッドホンを長時間使用すると、頭頂部の髪がぺちゃんこになるので、ご注意あれ。
< Pick up ★ >
「ヘッドホンを買いたい。初めて買います。」という場合、私は決まってコレをおススメ。
いい仕事してくれます~隊長の太鼓判♪
■ SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST ♪
■ SONY ( ソニー ) / 2-115-695-01/02 MDR-CD900ST用イヤーパッド
耳の穴の中に『カビ』が?!・・・イヤホン、耳の中の環境にご注意を。