リスノ雑貨店をはじめてから、たくさんのお客様に出会う。
寛げる雑貨店と自称しているとおり、雑談に花が咲くのが通例で、1~2時間滞在される方も少なくない。
リスも、ソファに座って一緒に話し込むという‥店主らしからぬマイスタイルで雑談タイムを楽しんでいると、私達が全く知らないジャンルの話をたくさん教えていただく。これがまた楽しい。
ある時、いつもご来店下さるお客様のinstagramで、カヤックに乗っておられる写真を見かけたので、お話を伺ってみた。
隊長と二人で「ほー!」「へー!」と、全くの未知の世界の話を楽しく聞いていたら…「一度、カヤックに乗ってみませんか?」とお誘いをいただいた。
仕事ばかりしている私達…このチャンスを逃せば、きっとカヤックに乗る機会なんてないはず!と、お言葉に甘えてご一緒させていただくことになったのが…今年の春。
コロナの影響でしばらく延期になったり、予定していた日が強風になったり…と延びていたのだけれど、先日、ようやく実現の運びとなった。
生まれて初めてのカヤック体験レポート★
組み立て式のカヤックに初対面
私達は、滋賀生まれで滋賀育ち。
日本一の湖と山々に囲まれた自然の中で育ってきたものの、全くもって、レジャーを楽しんだことがない。
こんなに山奥に住んでいても…キャンプも学校の遠足で体験したレベルだし、スキーも学校の校外学習だけ、という滋賀県のレジャー満喫レベル低めのタイプ。
ましてや、びわ湖でのマリン?レイクスポーツも何一つしたことがない。
車を走らせていると、たまに湖上をカヤックでスイスイ~と進む姿は見かけたことがあった。
一度乗ってみたいなぁと興味はあったものの、実行に移す暇もなく…この度まさかの運びとなった。
今回お誘いいただいたのは、浅田さんご夫婦。
コンサートスタッフをしている時に出会い、コロナで会う機会が少なくなっていく中…お店にお越しくださり、繋がることができた嬉しいご縁だ。
カヤック決行日。
集合場所として、ご連絡いただいたのはしらひげビーチ。
高島市に位置し、キャンプやバーベキュー、SUP、カヌー、フライボードなどのアクティビティが充実している場所。
近くには、湖中大鳥居で有名な白髭神社がある。白髭神社は湖西の観光スポットで、休日には多くの参拝者が訪れている。
しらひげ浜も白髭神社も何度も通っているが、これまで立ち寄ったことはない。
初めてのしらひげビーチに到着すると、ご主人がカヤックの骨組みを組み立てておられた。
浅田さん所有のカヤックは、組み立て式だ。
アルミフレームの骨組みに、ポリエステル製の船体をかぶせていく。
約30~40分で組み立てられるらしいのだが、組み立て作業がなかなかムズカシイ。
お手伝いしたいものの、作業工程が全く分からない。猫の手にもならず…ただ見ているだけの私達。
前と後ろには、空気を入れた浮きのようなものを入れるらしく、これならできるかなと付属のポンプで空気を入れる。
組み立て式のカヤックはよくできていて、骨組みがほんの少しズレていたり、ちゃんとハマっていなければ、それだけで外側の船体がちゃんとおさまらないらしい。
カヤックを組み立てて、浜につけるまで…体を温めるには、十分な運動量だった。
まずは練習!パドルの持ち方と乗り方
完成したカヤックを湖畔に運び、まずは基本中の基本を学ぶ。
最初のレッスンはパドル(カヤックを漕ぐ櫂[かい])の持ち方。両手で持って、見様見真似でやってみるが、今一つうまくできない。
とりあえず実践あるのみ!ということで、2人乗りのカヤックに…浅田さんと私達が順番に一人ずつ乗せていただいた。
まず、乗り方がムズカシイ。
パドルをカヤックに渡し、そこに体を乗せて乗ると濡れずに乗れるらしいのだが、初心者には無理。
幸いにも、お天気に恵まれた日だったので、靴と靴下を脱いで足をちゃぷんとしつつ、初めてのカヤックで湖上へ。
冷たくもなく、素足に気持ちいい~
いざ湖上へGO
水面まで手に届く位置で浮かぶカヤック。
パドルの操作で、たまに水が跳ねる時もあるけれど、思った以上に安定している。何より、浮遊感が気持ちいい。
水鳥と同じ目線で、湖上散歩。
まさにすぐ近くで、鳥さんが魚を取ろうと潜っていく。
すごい。楽しい。気持ちいい。というのが率直な感想。
ひっくり返らない?と泳ぐのが苦手はリスは多少心配していたものの、よほどのことがなければ大丈夫な雰囲気。
しっかりライフジャケットも装着
いつも見ていた景色も、湖上から見るとまた違って見えて面白い。
息の合っていない二人
少し操作に慣れたところで、白ひげ浜から白髭神社の鳥居を目指そう!となったものの、この日は少し風があったので、初心者二人では、ちと心配。
ということで、ご主人が2往復して私達を白髭神社まで連れて行ってくれることになった。
申し訳ないと思いつつ、私達ができることは、微力ながらせっせと漕ぐのみだ。
スイスイの裏側
目視すると、結構近く見えるのだけど…いざ目指し始めると、まぁまぁ遠い。
まっすぐ漕いでいるつもりでも、風向きによって、沖に流されそうになったりして…せっせと漕ぐ。
ご主人に負担をかけぬよう漕ぐぞーと思うものの、やはり歩み遅し。
そして、地味にじわじわ体幹と腕にくる。普段使うことのない筋肉たちが反応しているのだ。
そんな筋肉の存在を再確認しつつ、ようやく鳥居の付近まで到着!
湖側から見る鳥居
鳥居はくぐってはいけないそうで、ゆっくりぐるりと一回り。
写真を撮りたいのだけど、スマホを落としちゃいそうで…恐々と撮影。鳥居をバックに自撮り撮影…というような高度なことはできなかった。
帰りは風向きのおかげか、スイスイーと湖上散歩を満喫できた。
カヤックに乗って初めてわかったけれど、ジェットスキーや小型ボートがまぁコワイ。
通り過ぎた後、波がやってくるので、初心者には大敵だ。
にげろ~
こういう時は息が合っている
無事に二人して、白髭神社の鳥居へ行こう!は叶えていただき、2往復していただいた優しいご主人に感謝しかありません。
そして、なんと!BBQにまで誘っていただいた。
ワガママな隊長の舌に合わせてイカまでご用意いただきました。嬉。
湖上でも浜辺でも琵琶湖を満喫させていただいて‥これまで過ごしたことのない秋の和やかなひととき。
翌日まで続く余韻を楽しみつつ、身体は節々が痛い。そんなことも含めて楽しかった。
気持ちいい浮遊感も、湖上を進む目線も、びわ湖の浜辺でのBBQも初めてで‥経験に勝るものなしを身をもって体験。
年を重ねてきた今のほうが、“はじめて”に飛び込んだり、楽しめるようになった気がしているから不思議なものだ。
素敵なひとときをご一緒できて嬉しかったなぁ‥と思っていたら、また次は桜の咲く頃に♪と誘っていただいた。
きっとその頃にはまた、乗り方も漕ぎ方も忘れていそうだけど、春の楽しみができてウレシイ。
琵琶湖ってええやん
今更ながら、そんなことを思ってみたり
浅田さんご夫妻、嬉しいお声がけと楽しい時間をどうもありがとうございました!