studio untrapを始めて、まもなく10年。
兼ねてから、キリのいい10周年&オリンピックイヤーの2020年、スタジオの移転を構想していた。
2019年あたりから、具体化に向けて情報の収集を開始。
年末は仕事が集中していて、手が回らなかったので、年が明けていよいよ本格的に始動か・・・と思っていたところに、新型コロナが襲来した。
2020年の移転構想
当スタジオは、比叡山の北の麓にあり、とても静か。
音の作業には、もってこいの環境
都会からやってくる知人アーティストは、“精神と時の部屋”と呼んでいる。
ただし、山奥ということで、急な坂道を上がらなければいけないし、冬は雪深く、「気軽に来てください」と言いづらい場所なのが難点。
雪が降ったら、歩いて下山がデフォ
移転するにあたって、希望ポイントをまとめると‥
●気軽に立ち寄りやすい場所
●スタジオ業務は引き続きしたい
●商品を販売できる実店舗を併設したい
第一のポイントは「誰もがアクセスしやすい場所」に移ることだった。
2020年も下半期となり、移転について会議を重ね‥
自己資金、現スタジオの売却益、借入金などを計算し、実現できる規模を探っていたのだが、コロナ禍の中、エンタメ業界の端くれの私たちも仕事激減中。
コロナショックによって、今後、希望に近い物件はたくさん出てくるかもしれないが、逆に、売却が困難となる可能性も高い。
先行き不透明な状態の中、現時点での移転計画は“現実的ではない”という結論に至った。
不便さを逆手にとる!リニューアルへ
そもそも、レコーディングスタジオを継続しようとすると、大きなスペースが必要。
天井が高い現スタジオ
都会のように、狭くてもアクセス良し!というスタジオもあるけれど、隊長の希望は、自然に囲まれた空間的にゆとりのあるスタジオ。
そして、リスはめでたいグッズや、セレクト雑貨を販売したい。
双方のやりたいことを考えると、私達の乏しい資金力では、移転したところで、もっと山奥でアクセスも大変になってしまう可能性もあった。
そこで、現スタジオでの問題点を見える化してみると‥
アクセス:坂道の不安&駐車スペース
水:山水をひいているので、食品衛生法の許可をとるのが困難
実のところ、この2点以外は、まずまず理想に近いのだ。
水に関しては、いつかカフェもできれば‥と思っていたが、それは、絶対条件ではない。
そして、坂道問題も、当スタジオより少し上がったところにレストランがあって、お客様が車で来られているので(少々不安そうではあるけれど)これもクリアとする。
となれば、問題は、駐車スペースのみ。
だったら、その問題にちゃんと向き合って、移転したらやろうと思っていたことをここで実現させてみよう、と思えてきた。
数年後、やっぱり移転だ!となれば、その時考えればいい。
また、スタジオ三階からの見晴らしは、初来店のお客様が「うゎ~。めっちゃいい景色!」と言っていただける景観。
晴れた日は、琵琶湖の向こう岸まで見える
この景色が見れる3Fを「雑貨&人が集えるスペース」にしたい。
そもそも、人が集える場所と言っても、ひっきりなしにお客様に来てほしい!というより、ぽつりぽつりと立ち寄ってくれる‥隠れ家的な運営が理想。
山奥の不便さ相まって、密にならなくていいかもしれない。
そう思えた途端、駐車スペースに予算をかける覚悟も生まれた。
お客様用の駐車スペースは、敷地内を整備すれば、5~6台は可能になると推測。
ただし現状は、雑草だらけの野原。
道より左側は敷地。
今は、菜園スペースだけ整備されている。
庭もスタジオ周りも、仕事の合間に草刈りを試みるも、圧倒的な自然のパワーにすぐ屈してしまう。
刈っても刈っても…ぐんぐん雑草パワー
これまで目をつむってきた庭だが、気持ちよく立ち寄っていただける駐車スペースを作ろう!と、草を刈って、整地して、砕石を入れて整備する検討を始めている。
スタジオ移転計画は、ぷちリニューアル計画へと方向転換。
駐車スペースの他、スタジオ内も、3Fも、リニューアルする予定で構想中。
コロナ禍で生まれた時間は、いつかまた楽しく集える時を見据えて、スタジオ整備に費やすのだ。
リニューアルの途中経過と紆余曲折は、当サイトで包み隠さず共有予定。さぁどうなることやら‥
秋のクールは、スタジオアントラップのすったもんだ劇をお楽しみください♪
スタジオロゴどおり、これからも鹿さんと‥♪