思い出の鍋・鶏鍋
冬の定番料理といえば、鍋。
子供の頃は、鍋が嬉しかった記憶はあまりないけれど、ひとつ記憶に残る鍋がある。
両親と暮らしていた時に食べた「鶏鍋」。
水炊きのような感じではなく、具材は、鶏肉とネギだけのシンプルな醤油味。
うちは、母より父のほうが料理が上手だった。
このお鍋を食べる時、父は養鶏場へ一羽分の鶏肉を買いに行く。
養鶏場の駐車場で待っていた時、子ども心に「鶏さんの運命」に複雑な思いを抱いていた。
一般的に販売されている肉は、若鶏が多い。身が柔らかくて、食べやすい。でも父は、硬めで歯ごたえがある親鳥が好きだった。
小学生ながら、親鳥の美味しさを覚えた私。今も親鳥や地鶏が好きで、顎が疲れるくらいの歯ごたえと旨味をたまに欲する。
お鍋は、大きな金色の鍋を使い、カセットコンロにかけて、酒と味醂を煮立たせ、醤油をいれる。
そこに鶏肉を入れて、蓋がしまる?というくらい大量のネギをどっさりいれて、待つこと数分。
すっかりネギのかさも減って、鶏鍋の完成。
あっさりした醤油味がネギの甘さと鶏肉の旨味を引き立てて美味しかった。今思えば、焼酎が合いそう。
父とは離れて暮らし、肉を食べない旦那様と過ごしているため、鶏鍋にはかれこれ何十年もありついていない。また再現したい。
困ったときの鍋だのみ
日毎に寒くなり、我が家の鍋頻度も増えてきている。こたつで鍋を食べると、身も心もほっこり。
平日は自宅&スタジオ仕事が多いので、3食家で食べることが多い。
仕事が立て込んでいる時の食ローテーションは‥
朝は、パンにサラダや目玉焼きなど洋食風。
昼は、ごはんに焼き魚、和惣菜にお味噌汁の和定食風。
そして、夜は‥鍋。
この流れが週に少なくとも2・3回はあるような‥というド定番メニューとなっている。
野菜がしっかり食べられるという利点も大きいが、下準備もすぐにできて、調理しながら食べられることが一番大きい。
お鍋に春菊、旨し。
鍋と言っても、味も具材もバリエーションは数多くある。
水炊き、ちゃんこ、うどんすき、おでん。今は、豆乳鍋、キムチ鍋、カレー鍋、トマト鍋など味も豊富ながら、どんな具材をいれるか考えるのも楽しい。
がしかし、偏食夫との鍋は、数々の条件が立ちはだかる。
2種類・同時堪能なべ
こんな話をよくしていたら、お世話になっている方がお鍋を下さった。
よく「2種類のスープで楽しめます♪」という鍋で見かける、真ん中が分かれた仕様のお鍋。
かわいい土鍋仕様
これは素晴らしい!自分達には、なかった発想だった。
この画期的なお鍋によって、それぞれが好きな具材&スープを楽しめるようになった。
自分のエリアがちょっと小さくても全然OK!
お互い気兼ねなく、スープも選べて、リスはお肉も食べられる!しゃぶしゃぶだってできる!
奥/隊長:カレー鍋(ちくわとがんも入り)
手前/リス:寄せ鍋(豚肉入り)
このお鍋をいただいてからというもの、冬の鍋頻度はぐぐっと上昇。
晩ごはんのメニューに困ったら、いつも「鍋」に行き着いている。おかげさまで、日々の気分でチョイスできる自由を得た。
鶏肉気分=水炊き/ぽん酢&柚子胡椒
豚肉気分=しゃぶしゃぶ(ごまだれ) or ニラ多めのキムチ鍋
寒い日=酒粕を入れて粕汁ちっくに◎
ちなみに、隊長は‥
カレー・カレー・カレー・うどんすき・カレー‥という程のカレー鍋ローテーション。
毎日同じメニューでも大丈夫な隊長らしい選択だが、「変わった味嫌いの割に、カレーはいいのね。」という気持ちは胸にしまう。
鍋をつつく仲と言うけれど、我が家は、それぞれが鍋奉行の独立体制で、互いを尊重している。
さぁ~今日も鍋にしよ♪
< Pick up ★ >
こんな感じのお鍋です。
この子は、うちの救世主です♪
Hさん、ほんとありがとうございました!!
カレーは大丈夫で良かったねと思いながら読ませて頂きました。以外に何にでも合うから良いですもんね。素晴らしい鍋を頂かれましたね。ところで、今頃ですが、お話の内容にピッタリのイラストや写真を載せはるのが素晴らしいです~。
ほんと、素晴らしいお鍋です!
特に、我が家の鍋には欠かせないアイテムとなりました。隊長は、おあげや練り物がメイン具材なので、カレー合いますよね。満足感も高いようです。
イラストや写真、そう言っていただけて嬉しいです♪
素材集から使用可能なものを利用し、時に合成したりしています。文章よりも、イメージにピッタリの写真・イラスト探しに時間がかかることも稀にあります~^^笑。