雑貨店をしようと思った時、思い浮かんだことのひとつ。
「バッグをディスプレイする木が欲しい!」
またもや、リスノ思いつきで始まった “ツリー作り” の一部始終。
元バッグ販売員のアイデア
大阪の百貨店での販売員時代、リスが販売していたのはバッグだった。
勤めていたのは、折りたたみのナイロンバッグが有名なブランド。
お店の入口には、ツリーと呼ばれる店舗什器に、いつもサイズ違いのバッグが2色でかけられていた。
毎週月曜日になると、会社から指示された今週の2色にバッグを替える。これがルーティーン。
その経験もあって、めでたいバッグのディスプレイを考えていたら、棚に並べるよりも立体的にかけたい。できれば、本物の木がいい!と閃いてしまった。
早速インターネットで、木が購入できるお店を検索。
そして、出会ったのが、先日福井の旅で少しご紹介した「木のアートきごころARBO」さん。
ARBOさんのHPを見ると、様々なサイズの木があって、丸太もあれば、枝付きの木もある。
また、木の種類も豊富で、なんと!白樺の木まである。そして、安い!
せっかくなら見て選びたい!‥とお店に連絡をして、来店の日と時間を相談。ひとっ走り購入しに行ってきた。
白樺との出会い
福井県福井市
北陸自動車道 福井ICから約10分
ARBOさんの店内は、所狭しとたくさんの木が並んでいる。
ヒノキ、サクラ、杉、コブシ、リョウブ、カエデ、白樺、松‥見てるだけで楽しい。
社長さんが優しくて素敵な方で、ずっと付きっ切りで説明をしてくれる。
バッグをかけるための木を探していると話したら、枝付きの白樺をすすめてくれた。
枝付きの白樺は素敵だけど、運搬の不安と細い枝にバッグがかけられるか心配で、丸太に少し太めの枝を人工的に接着して製作予定だった。
でも、実際触ってみると、細い枝でもしっかりしている。これなら大丈夫そう。
そして何より、人工的に枝をつけるよりも、そのままの自然な形を活かした方が、素敵に決まっている。
2mほどのサイズを探していると伝えると‥
社長が奥から出してくれたのは、細い枝も合わせると、全長約3.5mほどのサイズ。
予定より少し大きいけれど、太い幹の部分は、ちょうど2mほどだったので、こちらに決めた。
車に乗せられるように、2m弱のサイズに社長が裁断してくれる。
白樺も、枝は茶色だと初めて知った
また、もうワンサイズ小さな白樺の木も、しっかりとした枝ぶりで気になり‥これも出会いだなと、一緒に連れ帰ることにした。
120cmほどのサイズ
土台について相談すると、白樺の丸太を探してくれて‥
こんな感じにしたらいいよーと社長
固定するための長いネジ釘まで一緒に渡してくれて、本当に至れり尽くせり。優しすぎる。
気になる木がたくさん
ひとまず、目的の白樺を決めたところで、他にも気になるものがありすぎる。また、店内をうろうろ。
自然の年輪のままのテーブル
この穴がまたかわいい
珍しい木の皮も発見。
「何に使うのですか?」と社長に聞いたところ、そのまま飾ったり、組み合わせて額縁に入れて絵画風にした人もいたらしい。
なんでも白樺の木は、ある一時期だけ、綺麗に皮がとれる時があるそうで、その時を逃すと、こんなに綺麗にはがせないらしい。
また、ある棚には、丸く穴が切り抜かれた木が並んでいた。キャンドルだ!と声をあげるリス。
木の個性がかわいい
これは、職人さんがカンナで削ったヒノキ。
見事な薄さで綺麗
でも触ると、しなやかな強さがある
こちらも、リースにしたり、装飾に使うらしい。おもしろい。
社長さんは「私達も、お客さんから色々な使い方を聞かせてもらって、アイデアもらっているんですよ。」と素敵な笑顔でお話される。
また、色々な失敗もあったし、やってみての発見もたくさんあると、これまでの様々な経験をお話してくれながら、店内の木々を紹介してくれた。
照明つけたりしてもいいだろうなー♪
結婚式や店舗ディスプレイ用、また、
テーマパークからも購入に来られるらしい
木の根っこもそのまま
葉が残ったままの五葉松
右隣の大木もすごい!
枝の伸びかた、年輪、木の形‥こうやって見ていると、自然の造形美って本当に素晴らしいと、しみじみ思う。
ウリハラカエデ‥だったはず
何に使うかは後で考えるとして、気になったものも一緒に購入した。
白樺の皮に、楢の丸太なども♪
もちろん、白樺の裁断した細い枝も全て持って帰る。木たちとのドライブで帰路へ。
車内は木の香り~
白樺ツリーをつくる!
スタジオ前にて、下準備のスタンバイ。
まずは、持ち帰った白樺たちを撫でるところから。
グローブをしてなでなで
というのも、白樺は、表面を触ると白い粉がついてしまう。これも味だし自然な証拠だけれど、バッグについちゃうので、少し撫でつつ払っていく。
落ちた白樺の破片
次に、全体のバランスを見ながら、枝を調整。
切った断面には軽くやすりをかけて、ひっかからないようにする。
このヤスリも、ARBOの社長に教えてもらった
使いやすくて便利!
大体の調整ができたら、最後は室内で見てからにしよういうことで、いざスタジオ内へ。
まずは、土台だ。丸太の中央に穴をあけて、ビスで固定していく。
木のサイズに対して、この丸太だけではちょっと心もとないので、もう少し補強予定。
バッグをかけてみながら、枝の向きや位置を確認する。ひっかかって危なそうな箇所は、裁断。
全体を見ながらバランスを整える
バッグにまだ白い粉がつく部分も。
もう少しふかなきゃ。
また、欲しい部分に枝がないところは、一部だけ接木を施す。
ドリルで少し穴をあけ、枝の先を斜めにして、ボンドで固定。
遠くから見ると、全然わからない。
自然の形に少しだけ手を加えさせてもらって、完成。
白樺のツリー!
昼間見ると、背景に山の木々
思っていたとおり、いや、それ以上に素敵なディスプレイツリーができた。
天井の高さが功を奏して、空間を素敵に演出してくれる白樺。美しい、素晴らしい。
白樺ツリーがたたずむ部屋全体の写真を撮りたかったけど、準備真っ只中で、物が散乱しているので断念。
ツリーを見る度、凛とした存在感が準備を楽しくさせてくれる。早く見てもらいたい!
そんなこんなで予定より少々遅くなりつつも、リフォームとお店準備は進んでいる。
アイデアは盛り沢山だけど、素人の私達によるDIYリフォーム。あともう少し‥と思ってからが長い。
でも、愛着のある空間に仕上がりつつある。もう少し励みます!
〈 Pick up★ 〉
■「木のアートきごころARBO」さんのホームページは、こちら♪
木材は、通販でも購入できます♪
もし、来店される場合は、必ず連絡して来訪日をご相談ください。(社長が、出張で不在の日もありますゆえ。)
また、DIYワークショップも開催しておられるそうで、いつか参加してみたい!
■使用中のヤスリ
持ち手があるため、削りやすくて便利。ホームセンターでも購入可能!