働き方改革
春頃から、ニュースなどで良く耳にするようになった言葉「働き方改革」。
この働き方改革は「長時間労働の是正」「正規・非正規の不合理な処遇差の解消」「多様な働き方の実現」が大きな柱。
2019年4月から、働き方改革に関する法律(働き方改革関連法)も施行され、法律として「これ、やっちゃいけませんよ」という規制がスタートしている。
残業時間の上限規制、有給休暇の年5日以上取得など、お勤めの方は春から何かしら変化があったのではないでしょうか。
自営業の私達は、テレビを見ながら「へーー残業に上限があるのか。」「有給とれるんやって。」と他人事感が半端ない。
超長時間労働経験
隊長も、長時間労働の過去がある。
1980年代後半に京都にあったゲーム開発会社に入社。入社当時、まだまだゲーム業界全体が繁忙期だった。
どのくらい繁忙期だったかというと、知り合いの人から「夏の暑い日に出社したはずが・・・会社を出たら、季節が秋に変わっていた。」なんていう、嘘のようなホントの話を聞いたこともある。
私も例に漏れず、長時間労働の日常となった。
入社直後の一ケ月は、家に帰ったのが三日だけ、会社の住人となる生活。残業代が、初任給の額を軽くを超えるなんて過去もあった。
仕事が終わらない日々が会社全体を覆っていて、京都の下鴨にあった社屋はまさに”不夜城”だった。
時は‥スーパーファミコン黎明期
また、新しいゲーム機の登場とも相まって、長時間労働の日々はさらに続き・・・仕事以外の事は、誰も気に留めないようになる。ゲーム開発以外のことを考えている余裕が無くなってしまうのだ。
かといって、納期は待ってくれない。加えて、変更&追加が繰り返され、ただ向き合い続けるしか術がなかった。
そんなある日。隊長は、会社に差し入れでスイカを持って行った。
会社の風呂場(会社にお風呂まであったのだ)で冷やしておこうと水につけたが最後‥そのまま忘れ去られ‥
開発が一段落した時、風呂場で発見されたスイカ。腐って原型を留めず、異臭を放っていたという‥ホラー事件。
※スイカがいつの間にか原型をとどめない黒い水に変化
余裕を奪う長時間労働って恐ろしい。
「わたし、定時で帰ります。」
4月からTBS系列で放送されているドラマ「わたし、定時で帰ります。」
ドラマのタイトル、内容にまで、働き方改革の波がやってきている。
基本的にワーキングドラマ好きの私達。
このドラマも見てみたら、現在の働き方や社会に残る空気感のリアルさ、WEB制作のあるあるも面白くて、すっかりハマり毎週欠かさず視聴。
定時で帰るためには、効率よく生産性の高い仕事をしなければならない。ドラマの中でも、一日のTodo(やること)を見える化して管理するなど、効率よく仕事を進めていく工夫の話もあった。
決められた時間内にしっかり仕事をして、定時で帰る。当たり前のコトだけど、上司が残っているのに帰りづらい、新人が定時で帰るなんて‥と漂う空気があるのも事実。
サービス業ならば、有給も取得できないと聞くし、今でこそ、社会の変化として「過労を防ぐための残業規制」「有給取得」が提唱されはじめたけれど、これまでの働き方が染み付いている人にとっては、働き方改革と同時に、意識改革も必要に思う。
「無心に働くことが正義で、休むことは悪。」みたいな社会風潮は一掃し、新しい日本の働き方の確立に向けて、自由に羽ばたくのだ♪ フライ~ィング♪ Flying♪
私たちが思う働き方改革
リスの百貨店での販売員時代。
とあるメーカーに勤め、スタッフは、全員で3人だった。
誰かが連休をとると他スタッフが連勤になるので、連休は迷惑をかけると思っていたし、スタッフ数が限られる職場では「有給休暇」をとる難しさはとても理解できる。
大企業であれば、多くの人数でフォローできるかもしれないが、中小企業・自営業などにおいての改革は、なかなか難しい。じゃあどうしたら、働き方改革は進むのか。
リス『今24h営業問題に揺れるコンビニ。店によって、深夜営業はやめるのも全然ありよね。』
隊長『24h営業を実現するために、従業員が過労って、すごい状況やしね。』
リス『24hじゃないと困るっていう消費者の気持ちがようわからん。百貨店やスーパーも、定休日復活させてもいいのにね。こんなに物が溢れた時代で、一日やそこら休みになって何が困るの?』
隊長『だよね~。じゃあ百貨店も、週休二日で。』
リス『いや、週一で充分でしょ。』
山奥での不便な暮らしになれた、隊長とリスとの会話。
今あるものがなくなったら困る。と言いつつ、なくても困るのは一瞬だけ。人は準備して工夫して生きるから、大丈夫なのです。
真面目で仕事好きの日本人が、ヨーロッパ諸国のように「バケーション/バカンス」を楽しめる時代が来るといいなぁ。
『 いいねぇ。カモン、バケーショ~ン♪ 』
隊長の脳内での意識改革は、すでに出来上がっているようだ。