講義を聞いているような話し言葉&例え話満載で、面白く教えてくれる仏教のオハナシ。
ブッダも笑う仏教のはなし / 笑い飯 哲夫
仏教知識度 ★★☆
読みやすさ ★★★
仏教初心者オススメ度 ★★★
リスの視点
数年前から急に「仏教」への興味が湧きはじめた。
お寺に行くとなぜか心が落ち着き、仏像を見ると存在感に圧倒される。法事の時にご住職の説法を聞くのも楽しい。でも同時に、あらゆる謎や疑問が頭に浮かんでいく。
「ブッダとお釈迦様って別の方?」
「なんでお参りするんやろ?」
「(お経聞きながら)どんな内容の意味なんやろ?」
「仏像ってどうやってできたんやろ?」
「宗派がいっぱいあるけど、それぞれどんな教えなんやろ?」
とまぁ、初歩的な疑問だらけ。
図書館で仏教に関する本を借りてみても、教科書のような史実がずらずら~と書いてあるだけのものが多くて、結局よくわからないし理解が深まらない。知りたいのに、小難しくて面白く読めない。
‥ちゃうねん。
もっと初歩的なコトを知りたいねん。
と思っていた時に出会ったのが、笑い飯 哲夫さんの「ブッダも笑う仏教のはなし」
これがめっちゃ面白くて、ぐんぐん読める。
難しい仏教用語や表現も、例え話が満載で、話し言葉のような解説。頭の中では、少し高めの特徴的な哲夫さんボイスで講義を聞いている感覚になっていく。
最初に読んで、なるほど!と腑に落ちたのが‥
『この世は、すなわちカレーである』という項。
「カレー」と「すくうおたま」で展開されていく、諸行無常と諸法無我についてのお話。
諸行無常とは「この現実の世界のあらゆる物は、絶えず変化し続け、決して永遠のものではないということ」と理解はしているけど、いまいちピンとこなかった。
でも、このカレーのたとえ話で、初めてなるほど~と理解へ橋がかかった気がした。
一見フザケてそうな文章だけど、これが小難しさを排除して、イメージを膨らませてくれる。楽しく理解できるって大事。
最初、図書館で借りて2回読んで返却。
その後、そばに置いておきたいと購入した。
その時はわかったつもりでも、すぐ忘れちゃうので、今もたまに本棚から手にとって読む。
ニヤニヤしつつ、ぷぷっと笑って、ふむふむと納得する私。忘れかけた知識を整理しつつ、なんだか心平穏な気分になっていく一冊。
お寺好きな方や、電車旅のお供本としてもオススメ。
内容紹介
人類史上もっとも“笑える”仏教本がここに誕生しました!
「笑い飯」といえば、独特のダブルボケ・ダブルツッコミのスタイルが人気のお笑いコンビ。「鳥人」をはじめとした漫才は人々の爆笑をさそい、2010年にはM-1グランプリで優勝を果たし、漫才界の頂点に立ちました。そんな「笑い飯」の哲夫さんに、なんとこのたび仏教についてのお話をおもしろおかしく語っていただきました!
実は哲夫さん、幼い頃に聞いていたお経の中に「ちょいちょいカッコイイフレーズが聞こえた」ことから仏教に興味を持ち、それ以来仏教について独自で研究し、さらに写経を趣味にするなど「仏教をこよなく愛する芸人」という一面も持っています。
仏教についての深い知識を独特の語り口で伝える様子は「おもしろくてわかりやすい」と話題を呼び、各地から講演依頼が殺到、ついには東大生500人を前に仏教の話をするまでになりました。
「仏教って死んだ後のことを言ってるイメージが強いけど、ほんまは生きている間のことについて言ってるんです」と語る哲夫さん。この本ではそんな人生哲学のような仏教の教えについて幅広く「哲夫節」全開で解説しています!
また、ブッダの一生についてや居酒屋でも使えるような仏教雑学、そして「仏像を見るときは○○されていると思って見るべし! 」といった哲夫さん流のお寺や仏像の見方にいたるまで、「仏教の全て」をあますことなく伝えていきます。さらには哲夫さんならではの楽しいコラムも付いていて、笑えて、しかもためになること間違いなしです。
こんなにふざけていて脱線しまくりなのに、ためになる仏教本はいままでにありません! 楽しみながら2400年以上続く仏の教えに触れられる、読んだら生きるのが楽になる1冊です。
〈 amazon内容紹介より抜粋 〉
いいね!(^^)d 仏像や孔子の論語とかも気になります。楽しそうな本、情報ありがとうございます♪
孔子の論語、わかります。
がしかし、これまた少々難しくて、わかりやすい&読みやすい初心者向け本を探しています^^
またいい本発見できたら、お知らせしますね♪