スーパーでの小さな楽しみ
スーパーでよく見かける「お客様からの声」コーナー。
この『お客様の声コーナー』を眺めるのが、私の小さな楽しみとなっている。
我が家は、スーパーに行くと、必ずお水をもらう。
専用ボトルを購入すると、持ち帰ることができるお水は、料理にも飲料にも大活躍でありがたい。
いつも行くスーパーでは、この「お水コーナー」の横が「お客様の声コーナー」というレイアウト。
水を入れている間、隣に掲示されたお客様の声を何気に見てみたところ、着眼点の面白さに気づいてしまった。十人十色がここにある。
それ以降「スーパー到着 → 水をもらう&声を見る」は、隊長のルーティーン。
帰りの車の中で「今日の声は、疑問系やったわ♪」と、勝手にカテゴリー分けして、リスに報告している。
勝手にカテゴリー分析
“声”は、いくつかのカテゴリーに分けられる。(※ 隊長調べ)
「お惣菜が少し油っこかった。。」「アボカドを切ったら、中が黒かった。」など、商品への問題提起は想定の範囲内。
だが、その他さまざまな新しい視点も発見したので、紹介していきたい。
注意喚起系:「〇〇に注意して下さい!」
「駐車場出口の横断歩道を赤信号で渡る人がいる!注意して下さい!」
おや?
これは店の駐車場に関する問題なのか?道路交通法の範疇じゃないのだろうか…
と思いつつも、これも店が及ぼす影響なのか…こちらも視点をかえて受け止めてみる。
価格報告系:〇〇に比べて、高い・安いです!
「スーパー△〇では、チラシ寿司が198円で売られてました。それに比べて、こちらで販売されている298円のチラシ寿司は、ちょっと割高に感じます。」
原材料や製造方法などが違うのでは‥?
という疑問はさておき、価格に重きをおいた‥これぞ消費者の視点かもしれない。美味しくて安いが一番の願い。
商品要望系:〇〇を入荷してほしい!
「△□のオマケがついた、チョコレートを入れてほしい。」
こちらは、お子さんからの要望。
子どもさんの声が反映されることは大きい。△□のオマケのブームが、子ども界に起こっていれば侮れないだろう。人気のお菓子情報を得た気分の私。
感謝系:ありがとう!を伝える
「新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、地域の食生活を支えていただきありがとうございます。」
伝えるって大事ね。
書き手も、お店も、見ている私も和む。
隊長の気になるボイス
これまでたくさんのお客様の声を見てきたが、特に印象深かったお声を3つ紹介。
恵方巻の製造数が多いのが気になります。出来るだけ廃棄しないよう考えて下さい。
なるほど、これは食品ロス問題への喚起か。
確かに年によっては、閉店数時間前に値引きされた恵方巻をみかけることもあるが、そんなこと考えたことはなかった。
スイーツコーナーの照明の色合いが変わったので、思わず手に取ってしまいました。商品も美味しく頂戴しました。
ほーそんな変化に良く気づくなぁ、陳列棚を良くみておられる!と驚きながら、リスに話したら‥
「最近、ディスプレイ什器が立体的になったことで、明るくなったもんね。より美味しそうに見えるようになったなぁって思ってた。」
なんと、近くにも気づいている人がいた。私なんぞ、ディスプレイが変わったことにも全く気付いていなかった。
除菌水とは?
これは何かのクイズ問題?いや、ナゾかけか?
新型コロナウイルス感染症対策として、アルコール消毒液の設置の他、除菌・消毒の文字を店内で見るようになった今、その効果への質問かと思うのだが…
6文字の投げかけは、秀逸かつ斬新!なんだか楽しくなってきた私。
お店からは、丁寧に除菌水の説明が回答されていました。ご苦労様です。
書くパワーと答えるパワー
この「お客様の声」、たいてい専用の記入用紙が用意されている。
文字数が多いお声も見かけるので、家で書いている方もいるだろう。
そもそも「考えをまとめ、書いて収集箱に投入する」という行動は、労力が必要だ。
労力に感心していたら、リスが百貨店の販売員時代の話をしはじめた。
新人の頃、お客様から‥お叱りを受けたり注意をされるのがとても怖くて嫌だったという。
その時、百貨店の先輩から言われた言葉で視点が変わったそうだ。
お声を届けてくれるって、大事やねんで。
一人思うことは、複数の方が同じように感じている可能性がある。
お客様のご意見は、気づきと改善に繋がる貴重なチャンスと思えばいい。
確かに、伝えるって、大変だし面倒くさいことも多い。
私は、何かを思ったとしても、直接言いに行ったり、お客様の声として届けた経験もない。
時々スーパーの方も大変だな‥と思う一方的な意見もあるが、お客様の思考を知るチャンスでもあるんだなぁと納得。
様々な意見を持った人が立ち寄るスーパーマーケット。
まさに視点のスクランブル交差点、着眼点のルツボや~と、行き交う人の頭上に浮かぶ吹き出しを想像しつつ、店内を楽しく眺めている私。
ある種‥そんな私が一番変わった視点という噂もある。