2021年3月9日。
令和3年度の滋賀県立高等学校入学者選抜試験、要するに、高校入試が行われた。
もう、そんな時期か‥と思うと同時に、我が家ではこんな話題が浮上。
そんな話から、深夜の入学試験がスタート。
この甘い推測が悲劇を呼ぶことになる。
制限時間は一教科50分
滋賀県高校入試の制限時間は50分。
国語・数学・英語・理科・社会と受験するとなると全部で250分。約4時間に及ぶ。
さすがに体力、集中力とも持たず。初日は三教科、受験しただけで終了。残りは翌日へ。
とはいえ、一教科50分でもなかなか大変なものがある。
問題を解く時間が短いというのでは無く…わからない問題が多すぎて時間が余るのだ。
そういう場合は、「もうわからないので終了♪」となり、一教科30分もかからず終了したものもある。
時間短縮で終了となったのは、理科と数学。
二次方程式、√、関数、電流、磁界、そして運動と力という物理分野は、不正解の山。
昔、やった記憶はあるが…解き方は忘却の彼方なのだ。
滋賀県民を感じる問題
「社会」は、ある程度、生活に関連しているので、少しはマシじゃないかと、期待して挑んだが、一筋縄にはいかない。
まず、出題の形式が、自分たちの入試の時と違う。
問題に資料として提示されているグラフ、年表、そして地図を元にして「滋賀県の輸送方法の変化について説明せよ」とある。
琵琶湖が描かれた地図が、提示されている滋賀県民検定のような問題。
滋賀県の交通の歴史についての資料
そして最終問題には、滋賀県学習船「うみのこ」や、森林環境学習「やまのこ」などの実績を紹介しつつ、地方自治財源の健全化に関して説明を行う出題。
滋賀県、そして、日本の地方自治の将来を見据えた問題まで用意されていた。
ただ、地名や産業、歴史上の人物や出来事を覚えているだけでは解けない仕様になっている。
結果…発表…
今回、入試に挑んでみて驚いたことがある。
私達の知っている入学試験とは、設問の形態が随分変わっていた。
文章の空いている部分を埋める「穴埋め問題」もあるにはあるのだが…問題の文章が長い。
そして、やたらと人が登場し、話し合いや会話がでてくる。
「国語」では、「本の一部」「資料」と、かずきさん・ますみさん・じゅんさんの「話し合いの様子」、特徴をまとめた「ホワイトボード」から、問題が出題される。
要するに、本の一部・資料・3人の話し合いの会話・ホワイトボードを通して、全体を捉える要約力や読み解く力が必要なのだ。
これは、全教科を通して見られた。
まさか「数学」で、太郎さんと花子さんの会話や考えたことを読むなんて‥私達の頃の数学らしい必要最低限の文は、計算問題だけだった。
また「国語」には、「あなたは〇と△のどちらを選びますか?どちらかを選び、選んだものの良さにふれながら考えを書きなさい。」と、自分の意見を簡潔にまとめる力を求めているような問題もあった。
会話、絵に、ホワイトボード?!
問題にも、時代の変化がまざまざと表れている。
英語のヒアリングは、出題音声がアップされていなかったので正式な点数は出せていないが…
80点を越えられたのは、隊長の英語とリスの国語だけ。
一桁は‥リスの数学8点、隊長の理科が9点。散々たるありさまで、笑えない結果に終わった。
とはいえ‥大丈夫!と持ち前のめでたさを発揮。
連立方程式の解き方がわからないリスも、文章から11文字で抜き出せと言われているのに8文字で回答する隊長も、それなりに生きている。
わからないことに直面したら、Geogle先生がすぐ力になってくれる。
ただ、読解力は‥入試でも、生きていく上でも、大切かもしれません。
リスの国語と隊長の残念な理科
〈Pick up★〉
滋賀県高校入試の過去問題は、県教育委員会ウェブサイトからダウンロード可。
我こそは!という方は、レッツチャレンジ高校入試!