めでたい指さし確認

手押しハンコの「めでたい封筒」を作る

突然ですが、封筒・ポチ袋・カードを作ることにしました。

「めでたいshop」は、9/22(火)通販ショップオープンに向けて準備中なのです。

封筒を選んだ理由

なぜに封筒を作るに至ったかというと、コロナ禍の出来事に発端はある。

今年の春から小学校一年生になった友人の子どもがいた。

生まれた時から定期的に会っていたので、会う度に言葉数が増えて、背が伸びて、みるみる成長を感じていたけど‥もう1年生!と驚きつつ感慨深かった。

春休みは、緊急事態宣言の真っ只中。

人に会うことを避ける時期だったので、直接お祝いを渡すことは叶わず‥マンションの宅配ボックスにプレゼントを届けて、LINEでやりとり。

後日、入学式の日、学校の門前でランドセル背負った姿の写真を送ってくれた。

 

 

出会えてはいないものの、節目をお祝いできるのっていいな、と思った。

同時に、どんな時であっても「おめでとう」の瞬間は存在していて、その気持ちを伝えたい誰かがいることへの幸せも感じた。

連日、コロナウイルス感染者数が報道され、閉塞感が漂っていた中「気持ちを伝えるやりとり」がことさら大切に思えたような気がしたのだ。

よーーし。誰かに「おめでとう」「ありがとう」を伝えるアイテムを作ろう!

 

うちのロゴ‥めでタイやもん。

 

元々は「めでたいやから、マークは鯛がいい」という隊長のダジャレのような思いつきから、千鳥の鯛バージョンを目指して作った、めでタイくん。

まさか封筒を作ろうとするなんて、自分でも予想していなかった。

もともと紙モノが好きで、誰かに渡す封筒やカードなどを選ぶのが楽しみの一つだったこともあって、この思いつきの波に乗ってみることにした。

手押しハンコのアナログ感

電子マネーやキャッシュレスが推奨されている現代でも、金封やポチ袋が使われることは多い。

御祝やお年玉の他、月謝や会費などお金をお渡しする時など、何かと使う時がある。

作るにあたって、今後「お金のやりとり」も電子化が進むのかを想像してみた。

親戚のおじさんから入学のお祝いをもらう時‥
おばあちゃんからお年玉をもらう時‥
お手伝いくださった方へお礼をする時…

「PayPayで送っておいたからな~」「LINE Payで送るね」というような会話が日常になる時がくるのだろうか。

 

 

近い将来、あり得そうな気もするが、きっともっと先。

気持ちを伝える時は、できるだけ手渡しが好まれるはず。だって、顔が見たいから。

そう思うと、金封やぽち袋、カードなどの紙モノは、まだまだ私達の身近にあると思う。

ただ、安くてかわいいモノも、山ほど身近にある。

100均のお店でもかわいい封筒やポチ袋はたくさんあるし、イベントに行くと、デザイナーさんのおしゃれな封筒や、紙にこだわったモノまで様々存在している。

そんな中、私が印刷技術を駆使して作成したところで、文房具屋さんになろうとしているわけでもないし、中途半端な枚数を作ると初期コストも販売単価も高くなる。

そこで思いついたのが、はんこだった。

 

オリジナル「めでたいはんこ」プロジェクト始動!!

 

これだ!はんこは手で押すので1つ1つ表情が違って温かみが出るし、組み合わせ次第でデザインも変えられる。枚数も自由に調整して作れる!

と思ったものの…想像以上に手押しの大変さを痛感することになる。

一日少しづつ、ぺったんぺったん

今回選んだのは、紅白の封筒・ポチ袋・カード&封筒たち。

 

 

インクは、赤・金・黒をチョイスした。

赤の封筒は、そこらで見かけることは少ないし、これに金インクがのったら、何よりめでたい雰囲気が出せる。

だけど、金インクを押すのが非常に難しい。色ムラがでやすいのだ。

特に、面積の大きいハンコと文字は、力加減が難しい。

強く押せた方が綺麗かなと思い、隊長に任せてみたのの、強すぎるとにじみやすくヨレやすい。

 

右側:強く押しすぎて、ぐるぐるが太すぎる。
左側:ヨレた!と思ったら、そもそも表裏を押し間違い。。

右側:ハンコを押す時ヨレて、文字に汚れが。。
左側:押す位置を間違えて、アンバランス。

 

また、同じ位置に一定に押し続けることも難しい。

 

たくさんの失敗から、学ぶしかない

 

リスの力加減のほうが、うまく押せる確率が高かったので、日々一人でぺったんに励み‥いろいろと試行錯誤して、マグネットで固定をして押す案に落ち着いた。

 

ザ・手作業。

 

これは本来、書類などをカットする機械。

だが、メモリ付きで歪んでいないか確認できる&マグネットに盤で固定できるので、ズレないのがいい。

封筒のサイズ・デザインごとに、マスキングテープを貼って保存。リスにしかわからない暗号のような盤になってきた。

 

 

一枚一枚‥ぺったんぺったん。

 

なんとも時間のかかる作業。でも、丁寧に作った紙モノが、誰かの「想いを届ける」時に使ってもらえたら最高やん!と、いつものめでたい思考で製造は進む。

 

めでたい小封筒 ¥200
紅白2枚入り・シール付

 

ちまちま製造のため、一気に大量生産することはできない。また、普段使いしてほしいので、できるだけ価格はおさえたい。

よって、オープン前から、全然、儲ける気がないお店となっている。

ひとまず、9/22(火)のネットショップオープン、そして、11月ごろにはスタジオの一角で小さなお店ができたらとゆるく構想中。

作るって楽しい。
カタチになるって、おもしろい。

今日もぺったんに励む‥なんともアナログな現場からお届けしました!

 

 

お願いがあります

現在、製作にあたり、封筒のデザインや日常使いの紙モノに関するアンケートを実施中です。(~9/21まで)

どんなデザイン作ってるの~?とご興味を持って下さる方。
紙モノ好きでよく使うよーという方。

ご意見寄せていただけると、たいへん喜びます!

名前やメールアドレスなどは記録されませんので、率直なご意見をお聞かせください。

ご協力どうぞよろしくお願いいたします!

アンケートは終了いたしました。
ご回答いただいた皆さま、ありがとうございました。
 

< Pick up★>

金インクは、こちらのインクパッドを使用中。

速乾タイプで、ふたを開けた状態でもパッドが乾かない不揮発性のインク。いい仕事してくれる~あとは人次第♪

ABOUT ME
risu
studio untrap デザイン担当。物事の順序の組み立て&アイデアの接着が得意。気になることはとことん調べる、調査能力はコナン級。最近気になるもの:Youtube「ロザンの楽屋」 / アリクイ
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