ドレッシングに付いた「ベルマーク」を見て、今も集められてるのかなぁ…
そう思ったのは、「めでたい思考回路」を始めてしばらく経った約2年前のことだった。
調べてみると‥ベルマーク集め運動は継続していると知り、その時から、ちまちま収集をスタート。
少しばかり溜まったベルマークを見て、寄贈を検討することにした。
96個の239.8円のベルマーク
貯めていたベルマークを並べてみる。
2年間-二人暮らし家庭-96個也
ベルマークが付いているのは、協賛企業の商品のみ。おのずと家庭の消費状況がバレる。
この96個の内訳をみてみると‥
有川家の内訳
ダントツ1位は、キューピー!
そして、NISSIN、牛乳石鹸と続く。要するに‥これ。
並べるのに疲れて、だんだん雑に‥
※ 焼きそばとチキンラーメンの置く位置が逆。
キューピー大量消費の理由は、ドレッシング。マヨネーズも一部含む。
この2年間、この3社の商品が我が家の定番だったことがよくわかる。
ちなみに点数は、96個で合計239.8点。
2年のちまちま作業で¥239‥捨てていたら¥0だけど「そんなものなのね」と思うのが正直なところ。
そもそもベルマークとは?
小学生の頃、ベルマークを集めて学校へ持って行った記憶がある。
集めた点数によって物と交換‥という仕組みはなんとなく覚えていて、ベルマークはドッジボールや黒板消しクリーナーになっていたような。
まずは、ベルマークについて、おさらいをしてみた。
「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」。ベルマーク運動は、そんな願いをこめて1960年に始まりました。
PTAなどのボランティアで生み出された資金(ベルマーク預金)で学校の設備や教材をそろえ、さらに国の内外でハンディを背負いながら学んでいる子どもたちに援助の手を差し伸べます。 マーク集めから始まるだれでも気軽に参加できるボランティアです。
ベルマーク運動は、学校(PTA、児童・生徒)、企業(協賛会社、協力会社)、ベルマーク財団がスクラムを組んで進めます。地域の方々や共鳴する人たちに支えられ、助け合いの輪は大きく広がっています。
要するに、教育助成のためなので、個人でいくら集めても物品と交換してもらえない。
近所のスーパーでは、保育園や小学校名が明記されたベルマーク箱が置かれていることがある。
そこに入れようかなと思いつつ、調べていくと‥何やら雲行きが怪しくなってきた。
ベルマークの非効率・不要論
どうも、ネットでは「ベルマーク不要論」の声がたくさん溢れているのだ。
主に、PTAの保護者の方の発信。
というのも、学校で集められたベルマークは、PTAの保護者の方が、せっせと仕分けをして、台紙に貼り、点数を数える作業を手作業でしておられるらしい。
‥なんと‥気が遠くなる。
中には、仕事を休んで作業にあたる方もいるらしく‥非効率な作業と対価について、物議を醸している。
ベルマークは、1点=約1円。
マークは、点数が多いものをあれば、1点に満たないものもある。今や共働きが多い中、PTA保護者の方の仕分け&作業の労力を鑑みると不満がでるのも頷ける。
なんしか、小さなベルマークを分けて貼る作業は、大変だ。
実際100枚に満たないベルマークでさえ、時間を要したし、自分の息で吹き飛びそうにもなったし「あれ?何してるんやっけ?」とよぎった。
私達が作業にあたる保護者だったら「‥これ本当に必要ですか?」と言い出しかねない。
全くもって想像していなかった闇にぶち当たってしまった。
ただ、生徒数が少ない山間など地方の学校や、養護学校、災害にあった学校などの支援が行われているのも事実。
問題は、方法と仕組み。ベルマークの集め方は、創業1960年からほぼ変わっていないらしいのだ。
昭和 → 平成 → 令和。
黒電話 → プッシュホン → PHS → 携帯 → スマートフォン。
時代と環境がめくるめく変わる中、ベルマークは‥時代が止まっている。
切って集めて、仕分けして、台紙に貼る。そういや、商店街でもらったシールを台紙に貼っていた時代があったっけ。
作業の簡略化として、QRコードでポイント制にできないのか?など議論もあったようだ。
アプリで管理だと便利そう♪
ただ、QRコードだと複数回読み取れる問題をどう回避するか、また、協賛企業のパッケージ変更という大きな負担を強いることになり提案をしずらい‥と、財団の方も悩んでいるとある。〈日テレNEW24:ベルマーク集め財団の方も悩み〉
財団の方が悩んでいるって、まさに転換期を通り越している。
タブレット導入やオンライン授業が進められている今、時代ギャップがすごいし、教育助成という目的を効率的に果たせる形になれたらいいのになぁ‥この闇はちょっと深い。
状況を知れば知るほど、周辺の学校や幼稚園に寄付をするのは、保護者の方のご苦労を想像して‥なんか気が引けてしまった。
ということで、財団へ「直接寄贈」をすることを選択。数が集まらない学校で使ってもらえるらしい。いざ、投函。
少しでも役に立てるかな、と思って集めていたベルマーク。
まさか、こんな光と闇を知ることになるなんて‥これを機に、教育助成や災害基金などに心を寄せるときは、直接募金をしようと決めた。
今後、スマートな進化系ベルマークができて、いい循環が巡りますように。