政治家、総理大臣と大統領
「なぜ、この職業を、この人は選んだのだろう?」と、いつも私が考えてしまう職業がある。それが、政治家。
国の進むべき道を決めるという重大任務を背負う政治家。
また、日々、批判にさらされ「〇〇辞めろ」だの「さようなら〇〇」が、Twitter内を駆け巡る。称賛は一瞬だが、批判の渦は、台風級の影響力。
どんなメンタルの持ち主なのか、気になって仕方がない。
ちなみに政治家と言う職業。「精選版 日本国語大辞典」の解説によると‥
政治にたずさわる人。政界にあって直接自分の政見を国または地方自治体の政策に反映させることのできる立場にある人。また、それを反映させようと活動している人。国会議員、地方議会議員などをさしていう。
う~ん・・・イマイチ本質としては分かりにくい。
総理大臣や大統領は、国の最高権力者。ドラマや映画の題材になることも多い。
特に、大統領(特に米国)は昔から、誘拐されたり、拉致されたり、暗殺されたりと、踏んだり蹴ったりに扱われることが多いと感じる。
また、日本の総理大臣を題材にした「映画」でも、監禁されたり、人質になったり、巨大生物に襲われたり、こちらも踏んだり蹴ったりだ。
政治家の最高峰である、総理大臣と大統領。
特殊な業務な上に見えない要素が多いので、物語のテーマとしても、面白いのかもしれない。
映画「記憶にございません!」/三谷幸喜作品
2019年秋に公開された三谷幸喜氏作品の「記憶にございません!」(2019年)。
映画館で見るつもりが、日常業務に忙殺され、知らない間に公開も終了。
ゴールデンウィーク中に、レンタルが解禁となり、ようやく観ることが出来た。
「記憶にございません!」
すさまじく国民に嫌われ、演説中に投石を受け記憶喪失になった、わが国の最高権力者=総理大臣(支持率2.3%)。総理の記憶喪失はトップシークレット。真実を知るのは、秘書官3名のみ。記憶を失った男が、捨て身で自らの夢と理想を取り戻す!
(映画「記憶にございません!」ウェブサイトから抜粋)
↑ 暴言を吐く総理が見られます
隊長の視点
映画の予告編にも登場しているが、委員会で主人公の総理が野党党首と対峙する場面。
中井貴一氏演じる総理が「だから、うるせ~なぁ~。もう。記憶にねえんだっ・・・記憶にございませんっ。」という、振り切れた傍若無人ぶりのシーンで、引き込まれてしまった。
現代において、こんな暴言は起こりえないと思うが・・・怖いもの見たさか?リアルに一度、見てみたい気がする。
リスの視点
「記憶をなくす」ことによって、起こる困惑とリセット。この部分を痛快に描いている作品。
三谷作品ならではの個性あるキャスティング&演出。総理達がほうきを持って右から左へ移動するシーンは、ぷぷっと笑ってしまった。
ある種、想定の範囲を進むストーリーながら、巧みな仕掛けがじわっと面白く、もう一回見たくなる♪
「DAVE」(1993年)
「DAVE」は、1993年公開のアメリカ大統領を題材にした映画。
ホワイトハウスを舞台に、平凡な男性が、再起不能の大統領の影武者にされて、国を引っ張っていく。影武者大統領が、持ち前の誠実さで政治を改革していく様を描いたヒューマン・コメディ。
監督はアイヴァン・ライトマン、主演ケヴィン・クライン。
隊長の視点
今から30年前近くの映画で、少々古い感じもあるが、数年に一度、見直したくなる映画。
一番好きなシーンは、政策の優先順位を変更して、予算を組み替える場面。予算を削られた側の大臣も、最後は納得の顔に変わるというのが、なんとも良い。
リスの視点
「記憶にございません!」を見た後、隊長にすすめられて見た。
影武者の大統領という設定だったはずが、途中から、普通に大統領と思えてくる。「知らない」強さが導いていく、人間らしさ溢れるオハナシ。まさに、ヒューマンコメディ。
そして、あることに気づく。
この「記憶にございません!」「DAVE」、そして、木村拓哉さんが総理を演じたTVドラマ「CHANGE」(小学校の教師から総理になるお話)‥どれも、奮闘するのは、政治を知らない人だ。
歴史やしがらみを越えての判断ができるのは、普通の感覚ということなのだろう。
まるで素人が行うような判断、それでいて、本質を捉えた判断をどこかで期待しているから、ドラマや映画の題材にもなる。
普通の感覚を継続することが、何よりも難しいのかもしれない。
とはいえ、この2作品は、どちらもコメディ。
むずかしい政治の話は一切なく、気軽に楽しめるオハナシ。ご家族での視聴もオススメ♪
<Pick Up!!>
ちょっとハチャメチャで、ヒューマンな政治コメディの二作品。
両映画ともAmazon Primeでレンタル視聴可。
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