『クローン』と聞いて、皆さんが思い浮かべるのは何だろう?
クローン羊?クローンマウス?倫理問題?はたまた、ルパン三世VSクローン人間?
ちなみに、クローンとは・・・
同一の起源を持ち、尚かつ均一な遺伝情報を持つ核酸、細胞、個体の集団。
もとはギリシア語で植物の小枝の集まりを意味するκλών klōn から来ている。本来の意味は挿し木。
wikipediaより
そして、電子楽器の世界にも、クローンが登場だ。
音響機器メーカー・BEHRINGER社
音楽・音響関係の方々の中で、知らない方はいないドイツの音響機器メーカー・ベリンガー社。
安価で、コストパフォーマンス高い製品を生産し続けている。
「安かろう悪かろう」の代表メーカーとされていたこともあり、製品のレビューの中には「〇〇が安定しない。」「建付けが悪い」なんてネガティブコメントも。
中には、少々、作りが悪いものもあったが、まぁそこは適材適所で活用すれば、私的にはOKなのである。
ちなみにベリンガー社の社是は「性能は倍に、価格は半分に (Double the features at Half the price)」。
消費者には嬉しい社是だ。
クローン楽器?
近年、ベリンガー社からクローン楽器というものが発売されている。
クローン楽器オールスターズ(エレクトリ社のHPより)
1980年代に日本やアメリカの楽器メーカーから発売され、製造完了となった電子楽器・シンセサイザーを再現したモノ。
元々、製造販売していたメーカーがリメイク品を出すのでは無く、全く別の会社が製造販売する展開に、一瞬頭がよぎったのは…
え?どういうこと?
もしかしてパチモン売るってこと?
関西でいうパチモン。
偽物・偽ブランド品の関西圏での俗称で、バッタもんとも言う違法のコピー商品のこと。
“クローン楽器”なんて呼んでいるが「パチモン楽器では無いのか?」という疑問も、初めて名称を聞いた時に浮かんだ。
『シンセサイザーやリズムマシンには、特許権の期限(出願から20年)が切れてパブリックドメインになっているものも多い。』らしく、法律的に問題はクリアしているそうな。
世に認められたクローン、ここにあり。ということのようだ。
昔のリズムマシンがクローン化
1980年代にローランド社(日本の総合電子楽器メーカー)から販売されていたTR-808(1983年まで製造販売)というリズムマシンがある。
※これが元祖TR-808(Roland社のHPより)
リズムマシンというのは、自動でリズム演奏を行うプログラミング可能な機器で、「ドンドンタンタン、ドンタンドドタン」と音が出てドラムの代りになる楽器。
このTR-808というリズムマシンの音が、販売当初から大好きだった私。
もともと10万円をこえる値段。中古で購入するにも、状態の良いものは高価で取引されていて、なかなか手が出なかった。
販売元だったローランド社から、復刻版が出たり、他の機種との合体版が出たりしたのだが、なかなか踏ん切りがつかなかった私。
そんなところ「性能は倍に、価格は半分に」のベリンガー社からクローン版が発売されるということを知った。価格もオリジナルの半分以下。
買うなら…今でしょ!というタイミングの到来。ここは、なんとか入手したい。
家庭内稟議を通すべく、購入理由を画策。日々プレゼンテーションを行っているが、なかなかハードルが高いがあきらめるわけにはいかない。
製造が終了した電子楽器が、最新のテクノロジーでよみがえる。
しかも、価格はリーズナブルといいことずくめ。
怪しい路地裏で販売している“パチもん”ではなく、正式な楽器店ルートで販売されるクローン。奏でる音色に期待である♪
★Pick Up!
1月10日から、国内発売も開始♪