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発表会に思うこと

先日、いつもお世話になっているピアニストさんがされておられる音楽教室の発表会へ行ってきた。

ピアノを中心に、声楽、合唱、そしていろいろな管弦打楽器が登場し、聴いて見て楽しい音楽会形式。

楽しい時間はあっという間。
約三時間に近い発表会だったが、気がつくと終わっていた。

発表会シーズン

コンサートホールの管理業務を行っているので、一年間に何度か発表会を担当することがある。

 

 

ピアノ発表会のシーズンは、3月と7月8月など、春休み・夏休みの期間に行われることが多い。
逆に、4月の年度初めや5月ゴールデンウィーク、また、運動会、体育祭、文化祭など学校行事の多いシーズンは避けられている。

冬休みは、休みが短い為か?気候のせいか?発表会は少なめ。「毎年、〇月に発表会を行う」と決めておられる音楽教室も多い。

発表会に向けて、実は‥1年前からホールや市民会館など会場の争奪合戦が繰り広げられている。会場が取れないことには、発表会の開催は出来ない。

公共のホールや会館の予約は、使用日の1年前から申込がスタート。
大人気のホール&使用希望日が土日となれば、うん十人の方が手を挙げるため、抽選会方式で決定する。

ドラフト会議のように、発表会開催は、教室の先生のくじ運にかかっているのだ。

発表会はピアノだけじゃない

発表会といえばピアノというのが私の印象だが、ピアノ発表会の他に、エレクトーン、声楽、ギター、カラオケ?まで様々。

ちなみに、カラオケ発表会に参加される平均年齢はグンと上がる傾向。

名称も、「〇〇教室発表会」「音楽会」「コンサート」「演奏会」など、中には、「フェス」と題した発表会もあり多様性がある。

ピアノ発表会といっても、ピアノの演奏だけじゃなくて、歌を歌ったり、他の楽器を演奏したりと最近は音楽会形式のものも多い。

生徒の皆さんにとっても、ピアノ以外のものに挑戦する姿はとても楽しそうだ。観客としても、色々な音が聞けるので長時間にわたる発表会でも集中力アップに繋がるような気もしている。

これまで担当した発表会では、ギターとフラダンスのコラボステージというのもあった。

発表会もグローバル化してきている。

様々な発表会の空気

発表会は、先生のカラーが反映する。

「純粋に生徒さんの演奏するピアノだけを聞いて欲しい」という先生の教室だと、ピアノ以外の音は無し。

「プログラム1番、〇〇さん。演奏される曲はショパン作曲『別れの曲』です。」なんていうアナウンスもなく、ステージ前におかれた数字だけがプログラムの順番を告げているというパターン。

また、家族で音楽に親しんでもらうことを大切にしておられる教室だと、お母さんと一緒にピアノを弾く「親子での連弾」に多くの時間を割かれることもある。最近は、お父さんと連弾という風景も良く目にする。そして、連弾されるお父さんはイケメンが多い。(気がする。)

この場合、子どもさんよりも、保護者の方のほうが緊張しているのも、あるあるの光景。

生徒さんの人数が多い教室では、年上の生徒さんが出番が近くなっても来ていない子を呼びにいったり、演奏の準備をお手伝いしたり‥年齢が離れていても教室を通して生徒さん同士の関係が築かれているようだ。

そういう教室は、あたたかく優しい空気が会場に漂っている。

発表会の思い出

そんな私にも、発表会の思い出がある。
中学一年生の時に出たギター教室(アリカワ少年とギター)の発表会だ。

 

 

何を演奏したのかすら覚えていないが、一つ思い出すことが…

当時、陸上部に所属していた私。
今でこそ前時代的な話だが、当時は「運動部に入っている者は坊主頭にする」という決まりがあった。

若干、そのルールをスルーしていた私だったが、こともあろうに発表会の直前、上級生からの”やんややんやの催促”に負け、とうとう頭を丸めることに。

“チェッ”と思いながら、頭を丸めギターを抱えてみたところ、見かけはまるで…

 

小坊主の琵琶(ビワ)演奏

 

刈り上げ部分はまだまだ青い。
でも発表会で大事なのは、演奏を発表することだ!

と思ったのもむなしく、小坊主が弾くギターは観客を魅了できず。

演奏も、見かけも残念な結果に終わるという、若き日の悲しい思い出でしたとさ。

ABOUT ME
Taicho
studio untrapのサウンド担当。美容院の息子に生まれた影響からか。第一印象の人当たりは良し。「早く家に帰りたい」と「大丈夫、何とかなるじゃない~」が口癖。無難かつ合格ラインを見極めて進む『良い塩梅』派。
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