CDデザインのご依頼
夏のある朝、一本の電話。
CDジャケットデザインのご依頼だった。
電話をかけてきて下さったのは、以前にCD制作で録音&デザインを担当させていただいたご縁のあるバイオリニストの佐久間聡一さん。
お話を聞いてみると、なんでもCDジャケットデザインの締切が迫っているという状況だった。
偶然にも急ぎの仕事がない時期で、今ならできるかも‥と思ったと同時に、巡ってきたご縁を感じて引き受けることにした。
引き受けてから、CDの詳しい情報を聞かせてもらい、掲載情報や写真を確認。CDの仕様・ジャケットのページ数などを検討していった。
ここから数日間は、昼夜がない生活となったものの、無事に期日までに完成。
とても思い入れのある一枚が出来上がった。
CD ~ふたつの楽器 Two instruments~
CDタイトルになっている “ふたつの楽器” とは‥
明子さんのピアノとロシアのパルチコフ先生のバイオリンを示し、広島で被爆の悲しみを知る楽器だった。
~ふたつの楽器 Two instruments~
明子さんのピアノと被爆バイオリンにより収録されたCDアルバム「 ~ ふたつの楽器 two instruments ~ 」は、2019年に広島女学院大学ゲーンスチャペルにて収録されました。広島の、音楽を愛した女学生と、ロシア人のバイオリン教師の物語が、数々の名曲により紡がれていきます。
〈ふたつの楽器の奇跡プロジェクト解説より〉
悲しい過去から年月が過ぎ、ふたつの楽器が出逢い奏でた‥初めての記録となる。
ふたつの楽器は、たくさんの方の想いとご尽力により保管・修復され、現在、平和の活動のために使用されているそうです。
演奏されているのは‥
明子さんのピアノ / 山上華子さん。
被爆バイオリン / 佐久間聡一さん。
楽曲は、ショパン・モーツァルト・チャイコフスキーの名曲から、浜辺の歌や荒城の月など日本の楽曲も収録されていて、クラシックに馴染みがない方でも聴きやすい一枚。
ふたつの楽器の奇跡プロジェクト
いつもデザインをする時、収録音源を聞きながら行うことが多い。
今回は、情報と写真のみでイメージを膨らませて制作し、CDが出来上がってから聴かせていただいた。
ジャケット表紙に用いた写真は、録音が行われた広島女学院大学のゲーンスチャペルの十字架。
十字架に注ぐブルーの光がとても印象的で、この写真を表紙にしようと瞬間的に思った。
実は、十字架は爆心地を向いていて、ステンドグラスのブルーは、命の象徴としての水を表していると知ったのは、あとになってから。不思議な導きを感じる。
繊細で艷やかに歌うバイオリンと、優しく寄り添うピアノの音色を聞きながら‥
ジャケット内に掲載した、明子さんやパルチコフ先生の当時の写真を見る。
ふたつの楽器が見てきたのは、どんな景色だっただろうか。
これからも時代を越えて、人々に“戦争”の記憶を映し、奏でられる音は、平和の尊さを伝えていくのだろうと、ふたつの楽器の存在に想いを寄せた。
演奏者の山上華子&佐久間聡一さんは、音楽により未来を考える活動をされていて、コンサートホールやだけでなく、学校等でも演奏しておられます。
CDのご購入について、コンサートのご依頼など、受け付けておられますので、心にとまった方がいらっしゃいましたら、Eメールにてお問い合わせなどご検討くださいませ。
ふたつの楽器の奇跡プロジェクト
◆コンサート・CDのお問い合わせ
Mail:hiroshima2instruments@gmail.com
素敵✨ 出逢いも、楽器も、色も、ひらめきも、つながりが素敵ですね✨
ありがとうございます!嬉しいです♪
本当、ご縁は不思議ですねー。どんなことも繋がっている‥そう思うと、すべてが大切に思えます♪