「レコーディングって怖い?」

「レコーディングって怖い?」

スタジオを運営していて、音楽の話が全くないのは少々変ではないか?という疑問もちらほら…
ということで、今日は音楽話。レコーディングについての議論です。

第2回会議:議題「レコーディングは怖い?」

スタジオを始めてから今年で約7年。
多数のお客様がご利用下さり、たくさんのご縁があった。

うちのスタジオでは、レコーディングをするにあたり、可能ならば、事前打ち合わせをさせていただくか、もしくは、レコーディング始める前に軽く雑談?打ち合わせさせていただくことがほとんど。

その時に聞こえてきたのが‥こんな声。

「レコーディングが怖いんです。」
「レコーディングスタジオってなんか怖くて‥。」

レコーディング終了後には「優しくしていただいて、安心しました」と言われるようなことも。

学生の頃から自分のバンドを録音してみたりと、レコーディングそのものが楽しかった私としては、なぜ、レコーディング=怖いイメージとなってしまったのか?という疑問を改めて紐といてみようと思う。

レコーディングはなぜ怖いのか?

レコーディングが怖いというのはどういうことか?

 

 

今まで、聞かせていただいたお話は…

「ヘッドホンをしながら歌うのが、なんか慣れてなくて難しい」
「ガラスの向こうから見られていて緊張する」
「スタートしてから時間配分に無理があることを知って、結局焦って‥いいものが録れなかった」
「エンジニアさんの威圧感というか、雰囲気が怖い‥」

などなど、私もいちおうエンジニアの立場なのだが、みなさんざっくばらんにお話下さる。
ここで、むか~し歌うことを志していたリスの意見を聞くと‥レコーディングが怖いというのはわかる、とのこと。

まず「怖い」という感情は、知らない・わからないという気持ちからくる不安的要素が大きく、時に初めて経験する場合、

・レコーディングについての知識や経験がないという、不安。
・慣れない場所と上手く歌唱(演奏)できるかという、緊張。

が合わさった状態にある方が多い。

例えば、ヘッドホンから聞こえてくる自分の声が小さくて歌いにくくても、強面エンジニアさんが「大体みんなこんな風にやってるから」なんて言われた頃にゃぁ、「そうなんですか」としか言えず、そのまま続行してしまったなんてこともあるとか。

「もうちょっと声のボリュームあげてくださーい」と言えばすぐ対応してくれる話なのだけど、経験値が少ない時は、歌いにくい原因が何なのかということもわからないまま‥ということも有り得てしまう。

また、知識がなく不安を感じている時は、そんなこと言ってバカにされないかな?大丈夫なのかな?という心理もあるようだ。

経験豊富なエンジニアが気づいてあげたり、声をかけてあげられなかったことも残念。
そして、スタジオを利用してくださる方が気軽に相談できる雰囲気になっていないということも残念な話だ。

アントラップ流レコーディング

うちのスタイルは、「では、生い立ちからどうぞ。」システム。(参照:99.9-刑事専門弁護士)

まずは、レコーディングの目的(CD作成/記録のため/オーディション用など)をお尋ねする。
それと、同時に、その方の音楽的歴史や、想いなども聞くことにしている。その方の背景がわかっていると、向かうべきゴールが共有しやすくなる。

“レコーディング怖いい話”を何度か耳にしてから‥
レコーディングに集中できる環境について、取り組んできたことがある。

まず、「レコーディング計画」についての精査。

曲数/編成に対し時間は充分(一曲あたり約何回演奏できるか)、予算内でできるかどうか、細かなことをクリアにしていく。スケジュールの明確化と明瞭会計は、私達の得意分野。

そして、もう一つは、事前の「おためしレコーディング」

CD作成予定の方には、本番さながらのレコーディングを、本番前に体験してもらっている。

歌う(演奏する)環境やレコーディングの進行の雰囲気も掴める。
経験より勝るものなしだ。

おためしレコーディングは、打ち合わせの延長みたいなものなので、お代は頂戴せず、録音した音源もおみやげとしてお渡している。一度経験することによって、本番の準備にきちんと向き合えて、レコーディングのパフォーマンスもよくなると好評。

そんなこともあって、今のところ、怖いといわれたことは無い。(無いだろう。)

アントラップの意味

うちのスタジオの名前は、untrap(アントラップ)。
響きの良さで決めただけなのだが、気づけば、意味が後からついてきた。

untrapという単語は正式には存在しないが、何かのゲームでは「罠を外すという呪文」としてアントラップという言葉が使われているそうな。

レコーディングに対する「怖さ」とか「緊張」などの「罠」から貴方を解き放つ、そんなスタジオに私はなりたい。

 

「レコーディングは怖くないよ♪だけど、いい結果を生むためには、いい準備が必要だということもお忘れなく。」

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