映画やアニメ、TVドラマなどで、セリフを後から録音することを「アフレコ」という。
アフレコの解釈はいろいろとあるのだが、元からある映像に合わせて、セリフなどをアフター(後)で録音(レコーディング)するという意味だ。
アフレコ部隊がやってきた
以前、インディーズ映画を制作しておられる夜西敏成監督から、映画の劇中歌の編集・音源制作の依頼を受けた。
映画タイトルは「サファイア」。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭・チョイス部門で上映されたり、海外の映画祭にも出品された作品。
シネマジャンクション2015では、編集賞も受賞されている。
夜西監督から先日、次作のアフレコを当スタジオにて行いたいとご連絡をいただき、当日やってこられたのは、監督と脚本家の制作陣、プラス、出演者のロシア美人&イケメンの計4名。
収録は、監督自らが持ち込まれた機材で行われたので、スタジオのみをお貸しする形だったが、私が収録してたら、シュっとした長身長のロシア美人&美男に圧倒され、自分の体型をなげきっぱなしだっただろうと想像する。
※スタジオに現れた女優さんのイメージ。
シュって感じです。
アフレコは難しい
昔やっていたゲーム開発の仕事で、ゲーム中に使用するセリフ収録の現場は多数経験していたが、映像に合わしてのアフレコ経験は少ないほう。
ただ一度だけ、うちのスタジオでアフレコを行ったことがある。
友人から不動産関係のセミナーに使うビデオ制作を依頼されて、脚本、撮影、監督、編集までを担当。知り合いの劇団の方に出演、協力してもらい制作した。
撮影は順調に進んだが、幹線道路の近い場所で撮影していた時、車の行き来のエンジン音が入ってしまい、うまくセリフが聞き取れない事態が発生。そのシーンのセリフを聞き取りやすくするために、予定していなかったアフレコを行うことになった。
いざ録音を始めてみたものの、なんともアフレコは難しい。演技に慣れている役者さんであっても、アフレコは別物。
セリフを言う声の大きさ、声の張りや、感情の入り方が撮影時と少しでも違ったりすると、アフレコしたセリフだけ、よそ行きの声になってしまうのだ。
イメージは、松岡修造ばりの熱い演技の映像に、ニュース原稿を読むアナウンサーの声がのっているといった感じ。チグハグ感が半端ない。
撮影では、当たり前だけど、口の動きにあわせてセリフが発音される。
全く同じようにセリフのスピードを再現できないと、口の動きは終わっているのにセリフだけ後からついてくるという‥少し下手な腹話術みたいなことが起こる。偽いっこく堂の完成である。
映像の編集段階で、ソフトの力をかり、録音したセリフの長さを調整するテクを駆使して、何とか完成。無事にセミナーで活用されて、大爆笑?大盛況?に終わったと聞く。
それが、私の記念すべきアフレコ経験の一回目だ。
アフレコされた作品は…
夜西監督に聞くと、今回アフレコした作品は、とある外国の映画祭に出品するとのこと。
昨今話題の「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督も滋賀県出身。
2018年、滋賀県出身の監督が熱いのだ。
来年あたり、滋賀県出身の映画監督が、映画界の一大ムーブメントとなり‥
比良山頂上のびわ湖テラスの横に、なんちゃらWOODの看板が掲げられているかもしれないぞ~★
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撮影~編集、映像効果までこなすマルチな夜西監督の作品のウェブサイトはこちら。
迫力あるガンアクションです★