外出自粛中の5月のある日、リスの発言で全てはスタートした。
JAMハンコとは?
これまで、めでたいバッグやTシャツを制作した際、利用させていただいた「レトロ印刷JAM」。主にシルクスクリーン印刷や、活版印刷などを手掛けている会社。
Facebookやinstagramで「レトロ印刷JAM」をフォローしているリスが、「オリジナルはんこシート」の制作サービスを発見したという。
範囲内であれば大きさもレイアウトも自由!シート状なので好きな持ち手を付けて自分だけのはんこを作ろう。
・ALLサイズ(229mm×166mm)‥5,830円(内税)
・HALFサイズ(166mm×107mm)‥3,465円(内税)
HALFサイズは、気軽に作れるけれど、一点注意が必要。
HALFサイズを注文したら、もう一人HALFサイズの注文が入るのを待ち、ALLサイズのデータとなった時点で製造開始となる。
なので、HALFサイズ注文の方は、誰かが「あっじゃあ私、もう半分(HALFサイズ)注文します~」と手を挙げるのを待たなければいけない。
「えっ?待ちぼうけ?」と思いきや、そこはSNS社会の現代。
HALFサイズの注文が入ったら、SNSで「もう半分、どなたか注文されませんか?」と告知がある。
このお知らせをリスが目にして「なにそれ?!いいやんハンコ!作りたい!」となったらしい。情報は駆け巡り、お山まで秒速でやってくる。
とりあえずハーフサイズを制作してみようと『オリジナルはんこ制作プロジェクト』がスタート。
が、しかし。
「製造開始までの時間が読めないこと&ALLサイズのほうがお得やん」ということで、途中でオールサイズへ変更。
はんこのテーマは、サイトロゴ “めでタイ”を筆頭に『めでたいモチーフ』に決めた。
だるま・ひょうたん・富士山・扇子・梅などが仲間入り!
はんこシート到着!製造開始!
データ入稿(オンラインでお店へデータ送付)して数日後、オリジナルはんこシートが出来上がってきた。
おぉ!グミみたい!
データより少し縮むとわかっていたものの、思ったより小さく、細い線などの溝が浅い。
うまく押せるだろうか?と思ったが、ひとまずやってみよう!と持ち手を取り付ける作業スタート。
お店では、はんこ用木材の販売しているが、DIYの切れ端をフル活用することにした。
家に転がる木材が宝の山に変身
まずは、はんこのサイズに合わせて、木材をチョイス。
山奥スタジオで‥夜‥
「いいのあったー!」と中年夫婦の声が響く
リスが「どのサイズの木材がいくつ必要か」計算し、隊長がカットしていく。
形やサイズによって、持ち手の木材の高さを検討。また、どう押すと綺麗に押せるか?議論してみたり。
こういうところは、隊長のほうが細かい。リスはO型全開で次へ。
ゴム(正式にはAPR樹脂)のシートをカッターでカット。
結構固いので、力いり〼
そして、一緒に納品された大きな両面テープを同サイズにカット。
地味な作業が楽しいワタシタチ
(補足:ゴム印に両面テープをペタッと貼ってからカットするらしい。さっき知った。)
おぉお!ハンコっぽくなってきた!
木材とゴムのマッチング中
表側には、紙に押したものを接着していく。これで、どのはんこか一目瞭然。
めでたいモチーフのはんこ達、完成!!
心配していた「ひょうたんのリボン」も、「だるまさんの柄」もくっきり。カタチになるって、やっぱり楽しい。
めでたいはんこの行く先は‥♪
今回Allサイズに決めて、これでもかー!とデータを詰め込んで配置した。
欲張ったために、デザインも、持ち手をつけるのも、思った以上に時間を要する。
仕事が終わったあと、夜中にハンコをもくもくと作りながら、一体何個あるのか?と思い数えてみたら‥
計80個!!
なんとまぁ、すごい数になっていた。
オリジナルで何かを作る時、専用業者に頼めば、あっという間にできる。
でも、ハンコ屋さんにお願いするのであれば、80個のはんこを発注しようとは思わなかっただろう。
手をかける作業法を選んだ場合、コストは安いけれど、時間はかかる。
でも、作製工程で見つける発見は必ずあって、それが経験値になっていく。
アイデアを具現化する手法を探って、練って、実践する。この繰り返しをしていると、必ず何かのタイミングで活きてくるから面白い。
夜な夜な、スタジオで繰り広げられるオリジナルはんこ製造。
えっと、うちは‥
サウンド&デザインのスタジオです。
このめでたいハンコの行く末には、まだ続きがある。
7月にはんこを活用した「めでたい新グッズ」を、発売予定で鋭意作成中。
今晩も作業予定。たしか、持ち手を待つゴム印はまだ60個はあったような‥お山の夜は静かで長い…★
<Pick up ★>
レトロ印刷JAMさん。
コロナショックで営業自粛となった時、クラウドファンディングを立ち上げておられたが…
なんと、開始3時間で目標金額に達し、5000人以上の方の支援が集まっていた。すごい。愛されている!
「レトロ印刷JAM」さんの楽しいサービス&製品が、これからもたくさんの人に届きますように…私達はせっせと愛用しながら、切に願っています♪
自分でデザインするオリジナルはんこシート