新型コロナウィルスが、年明け早々から猛威を振るい始め、二度目の緊急事態宣言が11都府県(1/16現在)に発令された。
私達が住む滋賀県も、現在「警戒ステージ」となり、注意が呼び掛けられている。
会見でも良く聞く言葉に「不要不急の外出の自粛をお願いしたい。」というのがある。
昨夜、今更だが『不要不急』に関して、話しはじめた我が家。
こうして夜な夜な晩酌しつつの『不要不急』について家族会議が突然スタートするのであった。
『不要不急』って何よ?
まずは「不要不急」についてのおさらい。
単語の意味としては、インターネット辞典によると‥
「不要は、不必要・無くてもよいこと。不急は、差し迫っていないこと。」などと書かれているものが多い。
「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと。」というのは、広辞苑。ビシッと直球な表現である。
個人個人にとって「必要・不必要」や「差し迫っている・迫ってない」の線引きはムズカシイと感じる人も多いようで、「〇〇は必要か?不要か?」なんていう議論が山ほどされている。
ちなみに、大阪市のHPには不要不急(の外出)から除くモノの指針が示されていたりする。
そこには…
・医療機関への通院
・食料・医薬品・生活必需品の買い出し
・必要な職場への出勤
・屋外での運動や散歩 など
『生活や健康の維持のために必要なものについては、不要不急ではない』とされている。
これがムズカシイ。
ヒトによって、生活や健康の維持に必要なものなんて、全然違う。
きっと‥必要以上に厳しく律する人もいれば、まぁ大丈夫だろうと大して気にしない人もいる。
私たちが関わっている音楽・コンサート関係については、何とも微妙な立場。
生命の維持には直接的関係はないので、生活や健康の維持のために絶対必要だと言い切れないし、健康や安全が担保された中にエンターテイメントの選択肢がある。
ちなみに、「健康の定義」というのは、WHO(世界保健機構)によると‥
「病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にある。」とある。
そうなると、精神的に満たされた状態=心が健康な状態を維持することに繋がる “エンターテインメント”も、ヒトによっては、健康の維持の為に必要‥なはず。
うちの不要不急の外出ってなに?
この「不要不急」の「不」という漢字。
不正・不可・不当・不利…等々、打消しや否定に使われていることを考えると、少々強めな印象にある。
そもそも、旅行に行くこともなく、休日も遊びに出かけることもない‥インドア派の私達にとっては、不要不急に該当しない外出なんて、ほとんどない。
結局のところ‥自分の想いの強さに答えがあるのかなと思う。
木材買いに行くのは必要!と言い切れるけど、初詣は今年はなくていいか、と思うわけで‥全てのことにブレーキをかけ続け過ぎると、ストレスになる。
新型コロナウイルスがでてきて早一年。
これまでの流れを見れば、早々に状況が好転するとも思えない。
不要不急の外出自粛生活は、長いスパンで続く可能性を想定しつつ‥
感染予防対策をしながら、必要不必要の冷静な判断とタイミングを見極めることが、身も心も健康でいられるのでは、と行き着く。
不要不急とされるモノやコトの裏側には、それを仕事としている人がいる。
私達もその分類に入るので、「なんだかな~~」と阿藤快さん風にボヤキつつ‥
歴史の教科書に載るような今の時間を楽しみつつ、乗り切る方法を考えている。