スタジオリニューアル第4弾は、野外の駐車場エリア。
長年、雑草で覆われていた庭を駐車場にしよう!プロジェクト。重機パワー&肉体労働の一部始終。
毎年「草刈り」が悩み‥広いだけの庭
スタジオのお客様は、ほぼ100%の確率で車での来店。
「最寄りのバス停から歩いてきました」という方は、今まで一人もいない。
というのも、最寄りのバス停からは1.6km、約140mの坂道を登る必要がある。スタジオの立地的に考えて、車以外の選択肢は皆無だ。
スタジオ横にある、そこそこ広めの敷地。ここを駐車スペースとしていたものの、すぐ雑草に覆いつくされてしまっていた。
鹿もしょっちゅうやってくる庭
手前左は、家庭菜園
それでも毎年、なんとか草刈りをしつつ、曲がりなりにも駐車場らしきモノにしてきた。
恒例の草刈り風景の一部始終
以前、駐車場を整備しようと思い、リフォームの業者さんに見積をお願いしたことがあった。
整地してコンクリートを流し込み、外構整備まで行った場合の見積は、うん十万円となかなかの金額。
「ちょっと高いわ~」と思いつつ、この自然だらけの土地にコンクリートを流し込むのもちょっと気が引けて、見送ったままだった。
これまで、当スタジオに来られるのは、レコーディング利用の方だけ。そして、予約制なので台数も予測できる。
でも、雑貨店をするとなれば、いつ誰が来るかわからない。複数台の車が駐車することも予想されるため‥「さすがに、この野原の駐車場では、あかんな。」と決断。
満を持して、駐車場整備プロジェクトがスタートした。
「はたらくくるま」がやって来た
今回、駐車場整備の方法としては、一部掘り起して平らにし、その後、地盤改良材を混ぜた砕石を入れ、踏み固めるというもの。
簡易的な手法だが、雑草だらけの土地に車を停めるよりは、駐車しやすくなるはず。
リニューアル駐車場に、使用する改良材は「固化材・タフロック」。なんだか、がっちり固めてくれそうな名称である。
そして、秋晴れの日。「はたらくくるま」がやって来た。
ガタガタガタとキャタピラーを鳴らしてショベルカーが登場。
まずは、掘り起し。
凸凹している部分を出来るだけ平らにすることと、台風で倒れて撤去した木の根元を除去。
ショベルカーを操縦されるのは土木会社の社長さん。
社員さんと連携をとりつつ、次の工程の段取りも進めていかれる。
重機が動く様は、ずっと見ていられる。
子供が熱中するのも解る~♪
ショベルを、まるで自分の手の様に操作。熟練の技で、固化材タフロックと砕石を混ぜ混ぜ♪
あんなに悩んでいた草だらけの斜めの土地が、あっという間に様変わり。重機のパワーを感じた二日間だった。
土が流れないように土留めしときや~♪
ここからは、私達にバトンタッチ。
法面といわれる部分が崩れて、土が流れてしまわないように土留め作業をするのだ。
今回、お山のご近所さんから土木会社を紹介してもらい、破格値で遂行していただいたのだが、ちょっとしたタイミングのずれがあって、土留めは自分達で行うことにした。
防腐剤が塗られた木材で土留めをすることも教えていただいたが…
耐久性を考えてブロック積みをチョイス。少し手はかかるが、リアルテトリスに挑戦することにした。
この白いロープの位置にブロックを積む
ホームセンターで、入手したコンクリートブロックは約70個。
さすがに、普通乗用車に70個のコンクリートブロックは、一度で運搬出来ず‥ホームセンターの方に積み込みを手伝ってもらいつつ、数回にわたって運搬。
翌日、腕が筋肉痛になったのは言うまでもない。
ブロック積みは初挑戦。
ブロックを並べる駐車場エリアのサイドをスコップと鍬でまっすぐに整地する。
次に鉄管を杭にして、倒れないように工夫しつつ、コンクリートを流し込んで、がちっと固める。
秋晴れの日
セメントをこねこねしたり‥
鉄管を裁断したり‥
ヘルメットが草刈り仕様なのはご愛敬
積んだブロックが固まったら、駐車場とブロックの隙間に砕石をいれる。これの繰り返し。
スタジオのリフォームも進行しつつ、晴れた日を狙っての肉体労働。
「エジプトのピラミッドも、お城の石垣も、本当にすごい‥」とリスがつぶやきながら、ブロックを積む。
腕力と背筋に鞭打って、2人で述べ5日間にわたる作業が終了した。
リアルなテトリスは、同じ形でも大変。重機のパワーと人力の差をまざまざと感じる駐車場整地となった。
パーキングのP印と虎ロープ
とりあえず駐車スペースが完成。
完成と言っても、まだまだ不十分。このままではどう駐車していいかわからない。
ここから、駐車してもらう車の向きや台数を検証してみる。
駐車場を設計する方法や、寸法などはGoogle先生が教えてくれるが、イマイチ実感がわかない。とりあえずやってみよう作戦を決行した。
道路幅の関係から斜め止めを想定。
車間は少しだけ余裕を持たせている。
奥に我が家の2台を駐車。そこをふさぐ形で斜めに駐車してもらって、計5台はゆったりとめられそう。
次に、ロープを張る。ロープといえば、虎ロープ。
文字通り、黄色と黒の仕様。
リスは単色がいいと拒んだものの、単色だと倍値することで、あっさり「虎」を採用。さっきの駐車位置にロープを打ち込んでいく。
最後に、駐車を示す「P」看板を設置。こちらも手でPを描き‥
艶消しブラックがいい感じ
木材を杭に固定して‥地面へ打ち込む。
小さなトンカチで、とんとん。
これで、庭エリアに計5台。スタジオの真ん前にも、横づけで2台は駐車できるので、7台は駐車できるようになった。
駐車場周りの庭は、ご覧の通りまだまだ手付かずだけど‥草刈りエリアも減って、気分も上向き。次は、残りの庭エリアも整備して、木や花を植えていきたい。
ひとまずは、駐車スペースが完成。
野外リフォームは、あと、道しるべの看板を作って終了なので、もうちょっとだ。
山の中でブロック積みをする中年夫婦のセルフリフォーム‥そりゃ時間もかかると思いつつ、これも今だからできること。
ついでに、筋肉痛でぎこちない動きも、楽しさの延長。初めてのことをするのは、やっぱり面白い。
カメの歩みながら、前には進んでいる。あともう少し!
< Pick up ★>
側溝のふたとなるグレーチングは、京都の藤村産業から購入!
ブロック70個!!! 凄い作業されましたね。
凄すぎです~!!!! 店内の枝たちも素敵だし、楽しみ楽しみ。
土木の技術や職人さん達の凄さが身に染みてわかりました。少々いびつではありますが‥なかなか思い入れのあるブロックエリアとなりました!(笑)