スタジオアントラップは、標高の高さ?ゆえか、比叡山からの風のおかげか?この頃、朝夕の気温は少し低めで過ごしやすくなってきた。
8月も下旬‥夏の終わりを盛り上げる日中のBGMがある。
ツクツクボウシの合唱団の登場だ。
ツクツクボウシ
ご存知の方も多いと思うが、ツクツクボウシというのは、セミの一種。
晩夏から初秋に発生する特徴的な鳴き声をもつセミ。ツクツクホーシ、オーシンツクと呼ばれることもある。日本、朝鮮半島、中国、台湾と東アジアに広く分布。薄暗い森の中や低山帯で多くの鳴き声が聞かれる。夏の終わりを象徴する昆虫とされている地域もある。
wikipedia「ツクツクボウシ」より抜粋
お山に生息しているセミは、鳴き声から推測するところ‥クマゼミ・アブラゼミ・ツクツクボウシ・ヒグラシが多い。
夏の終わりに近づくにつれ、ツクツクボウシの割合が多くなるのか、大合唱団のようになる。
日中パソコン作業をしている時、たまに音楽を聴くものの、大抵は無音。
2人のキーボードをたたく音と、マウスのクリック音。たまに、鳥の鳴き声が聞こえる静かなお山のはずが‥
夏の終わりのツクツクボウシ合唱団と秋口のカナカナ合唱団の勢いはすごい。
作業中に一度、気になってしまうと、耳について離れなくなる。
先日気になったついでに、この際、ツクツクボウシの鳴き声を注意して聞いてみることにした。
「ツクツクボウシ~♪」と聞こえる人もいれば、「ボウシ、ツクツク♪」と聞こえる人もいるというが、アクセントがどこに強くあるかによって、聞こえ方が変わる気がした。
アクセントやリズム感・・・上手じゃない、なんぞ人間に言われても、セミとしては「そんなん、知らんがな。」と思うに違いない。
鳴き声の捉え方
セミの名でもある、ツクツクホウ~シ♪の鳴き声部分は相違無し。
その後に続く後奏部分を言葉で表現するのは、たしかにムズカシイ。
インターネットで見てみても、人によって、聴こえ方が全然違う。
鳴き声を文字で表してみよう
早速外に出て、家の真横の森のツクツクボウシ合唱団の元へ。
望遠レンズで姿をとらえることに成功した
ツクツクさん。
それでは、アントラップのお山から、ツクツクボウシ率いる合唱団をお送りします。
・セミは映りません。森の木々と共に、鳴き声だけお楽しみください。
・iPhoneによる簡易録音です。
♪ 再生ボタンを押すと、音が出ます。
ご注意ください。
今回は、アブラゼミ?が別パートを担当している模様。なかなかツクツクボウシのソロを録る獲るのは難しい。
さて、問題のツクツクボウシの鳴き声だが…
ツクツクツク‥ボーーーシ!!
ツクツクツク‥ボーーーシ!!
ツクツクツク‥ボーーーシ!!
このツクツクさんは、ちょっとボーーシのアクセント強めな感じ。
29秒あたりの後奏部分について、言葉で表現してみよう。
人によって、聴こえ方や捉え方は違うはず。それでいいのです。
こちらは、ちょっと声高め&輪唱チックバージョン。
外国人の方が聞いたらどう聞こえるのだろうか。
ニワトリの鳴き声のように違いがあるのでは?と思ったのだが、なんと‥セミの声は聞こえない人が多いらしい。
厳密には、聞こえてはいるけれど、電車などの騒音と同じように判断されるため、特に意識することがなく、虫の鳴き声がうるさいという感覚で届いていない‥と。
ただの「音」であって「声」ではない、と脳が捉えているそうだ。
日本では古くから、唱歌「虫の声」を歌い親しんでいたり、鈴虫の鳴き声で秋を感じたりしていることもあって、虫の鳴き声は「音ではなく声」だと認識している。
<参考記事:なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか?>
ということは、外国人の方がここに住んでいても、ツクツクボウシ合唱団もカナカナ合唱団も存在していないということだ。
何やら、意外な事実にたどり着く結果となったが、個性豊かな合唱団を感じられるのも楽しいと思ってきた。
とはいえ、鳴き声が気になったが最後。ボリュームを控えてほしい時もある‥
これからカナカナ合唱団もやってくるだろうし‥優秀な指揮者を求む。
ここはピアニッシモだよー
< Pick up ★>
今年の夏休みは、もう終わっちゃった人も多いのかな。
虫好きな少年には、こんな本もあるようです。
なかなかなカナカナカ、面白い内容です~。音入りっていうのも◎ 日本人だからか、色んな鳴き声が聞こえてしまいますね。ずっと聞いていると「なんで途中で止めんの?」っていう時がありますね。 セミは途中じゃないのかも 笑
たしかに~あれ?途中で止まった?って思う時ありますよね。一匹鳴き始めると、みんな鳴き始めるし‥セミのコミュニティーの中で何らかのやりとりがあるのかもしれませんねー。鳴き声‥奥深くて面白いです。‥今日もツクツク合唱団は元気です♪