今年は、歴史に深く残る一年になる‥そう感じながら、日々を過ごしている。
新型コロナウイルスの影響は、あらゆる業界におよび、世界規模で経済をもゆるがしている。
感染していても、無症状な人もいる。潜伏期間も長い。薬もない未知のウイルスとの戦いは、まだまだ長期戦の気配。
2月末から影響じわじわ
私達の業務の主軸は、音楽とデザイン。
コンサートの音響・制作、CDの制作(録音&デザイン)といった音楽関連の業務と、HP制作やチラシ・名刺などのグラフィックデザインなどのデザイン業務を生業としている。
2/14に書いた「コンサートにも迫る新型コロナウィルスの影響」から、一気に状況は進行した。
3~4月にかけて、担当予定のコンサート業務は、ほぼ中止・延期。
また、それに伴ったチラシやチケットなどのデザイン業務も印刷に出す前にストップ。
今回のコトは、誰もが悪くない事態。
よって、いかにあらゆる被害を最小とするか…と考えた場合、印刷に出す前に決断できてよかったし、ご来場のお客様や関係者の健康も心の安心を守るためにも、良かったと思う。
世間でも話題になっているが、イベント・コンサート中止は、主催者にとって、とても厳しい決断だ。
会場は、約1年前から予約をして代金は支払い済。
チラシ・ポスター・チケット登録などの準備や広報は、先行して経費がかかっているし、開催できないことには、収入は¥0。
また、スタッフも厳しい。
同じく1年前からスケジュールを確保し、準備をスタートしていたとしても、本番業務を履行していないと、ノー賃金。
契約によっては「○か月をきってからの中止・延期は、〇%いただきます」という約束もあると思うが、よほど大きな規模や会社組織でなければ難しい。
小規模なコンサートでは、みんな口約束と信頼で成り立っているのが多いのが、現実だ。
私達は幸いにも、CDの制作や、HPの移行や事務所移転に伴っていただいていたデザイン業務があったので、コロナウイルスの影響を受けずに進行しているものがある。
業務が多岐にわたることによって、自分たちは一体何屋?と思っていた時期もあったが、こんな形で活きるとは思っていなかった。
情報キャッチの感覚と思考スイッチ
2月の下旬、コンサートの運営スタッフに入っていた。
新型コロナウイルスの影響が出始めていた頃で、まだ中止・延期は少なかった時期。
コンサートにおいて、開催を決めるのは、主催者。時に、会場の責任者。
いちスタッフは、その決定に従うまでであり、ルーブル美術館のスタッフのように感染が怖いから仕事にいかないという選択肢はないだろう。
その日は、マスクをしてお客様をご案内。
また、ホール入り口にアルコール消毒液を置いて、入館時に手指の消毒を呼びかけさせてもらった。
私が場を離れる時もあると思ったので、アルコール消毒液の横に「入館時手指の消毒をお願いしております。ご協力ありがとうございます。」とPOPを設置。
でも、呼びかけをしなければ、積極的に消毒をしようとする人は、3割くらいの感じだった。
きっと「自分は大丈夫(感染なんてしていない)。」と思っている人も多いはず。
でも、感染しても無症状の人もいるわけで、自分も含め皆が予防に取り組むことが、自分も周りをも守ることになる。
結局、消毒係のごとく、皆様にお声がけをして、ご協力をいただいた。
慣れた手つきで行う方もいれば、ご年配の方は、これどうやってやるの?という方もいて、一緒に消毒をしてみたり。
感染予防には、手洗いと手指の消毒が有効と言われているが、この時、身をもって情報キャッチ力の差を感じた。
消毒液は、ポンプ式でワンプッシュ。
手をすぼめて液体がたまるくらいの量で、まず指先、手指の間、爪、手の甲、手首まで。15秒ほど、手がひたひたになるほどつけなければ意味がないらしいので、しっかり。
ピンチの時ほど、その人の本質がでてくる。
文句を言っても、魔法でウイルスがえいっ!となくなるわけではないし、乗り切るための知恵を絞るしかない。
日々更新される情報を正確に受け止める。発信元の確認も、必須。悲観的な煽り派の情報は、見なければいい。
トイレットペーパーも、生理用品も、ドラッグストアの棚はすっからかんだけど、大丈夫。いろんな人がそれぞれの業務をしっかり遂行してくれている。
一番怖いのは人間だけど、一番強いのも人間。
2020年の春。誰もが初経験の春を乗り切る “ 思考のスイッチ ” が試されている気がしている。
ちなみに、我が家にはトイレットペーパーがたくさん。
そろそろ買っておこうと多めに買ったら、次の日、デマによるすっからかん現象がおきて‥なんだか便乗した感じでバツが悪い。
お近くの方、トイレットペーパーお困りでしたら、分け分けしましょ。
コンサート中止は辛いでしょうね。勇気がいることだと思います。私も3月末にあるイベント、主催者様はどうされるかな。練習はレパートリーも増えるのでやってます♪ うちも消毒などしながら、食べて寝て、元気でいようと思います。
万が一感染者がいた場合‥を考えると、開催は難しい選択です。。
終息までの長期戦、身体も心も元気に耐え忍ばねばなりません。先延ばしにしていた勉強や、読もうと貯めていた本に向き合う時だな~ととらえています。