リスノ巣箱

被爆バイオリンコンサート in 広島

広島開催のコンサートへゆく

先日、お仕事手帖で紹介したCD「ふたつの楽器 ~two instruments~」

こちらのCDは、広島の地で被爆の悲しみを知る「明子さんのピアノ」と「パルチコフ先生のバイオリン」、2つの楽器の記録となる。

この度、被爆バイオリンコンサートが広島で開催されることを知り、行ってきた。

 

 

行程を調べると、お山のある滋賀から広島まで、車で片道約5時間。

仕事で大分までの車移動をする機会が度々あり、大分までは車で片道約10時間くらい。そう思うと、片道5時間の距離は、あっ日帰りで行ける~♪と思う距離だ。

現地で「滋賀から来た」と言うと、みんなが驚く。まして「車で日帰り」というと、驚きが2倍。

普段インドア派の私達も、時に「フットワークの軽いアクティブな人達」に見えるようだ。

 

 

会場・広島女学院大学ゲーンスチャペル

コンサート会場は、広島駅からほど近い、広島女学院大学のゲーンスチャペル。

 

 

こちらは、CDのレコーディングがを行われた場所でもある。

CDジャケットに用いた写真は、ゲーンスチャペルの十字架。

 

 

コンサートは夜だったので、残念ながら、ステンドグラスからの青い光は見ることができなかったけれど、宙を浮く十字架は、とても幻想的だった。

十字架は、爆心地の方向を向いていて、永遠の祈りを捧げている。

礼拝堂は、7角形のとても素敵な空間。

聖書では、「七は完全、多数、統合をあらわす数」として、多く用いられているらしい。

 

 

被爆バイオリンは、戦前、広島女学院で音楽を教えていたロシアのパルチコフ先生が使用していた楽器。

広島女学院の創立100周年の際、パルチコフ先生の娘さんが広島女学院に寄贈され、今は広島女学院歴史資料館で展示されている。

数々の歴史と時代を生きてきたバイオリンは、今も音を奏でつづけている。

佐久間聡一さんと山上華子さん

コンサート、ならびに、CDの演奏者は‥

 

バイオリン・佐久間聡一さん。
ピアノ・山上華子さん。
間に、ちょっと嬉しげな私。

 

佐久間さんは、現・広島交響楽団のコンサートマスター。

とっても凄い方なんだけど、いつも気さくで和やかで、素敵な方。以前、CD制作を担当したご縁から、今回のCDデザインをお声がけ下さった。

山上さんは、今作で、はじめまして。国内外数々のコンサートをはじめ、平和学習やチャリティコンサートのご活動もされている。

お二人の演奏は、心にすっと入っていく演奏だった。

バイオリンの音色は、個体差が大きいというけれど、被爆バイオリンは、華やかな音ではなくて、中低音の彩りが深く、哀愁を帯びたような独特な音に感じた。

演奏を聞きながら‥背景や想いを自然と回想させる “ふたつの楽器の音色”。

空気の振動を伝う音は、生でしか感じられないものがある。

また、演奏の向こう側に何か想いを馳せることができるのは、繊細な表現の素晴らしい演奏があってこそ‥

この教会でコンサートを聴けてよかった、と心から思った。

 

 

広島から、楽器と演奏が伝えるもの

コンサートには、広島市長もご来場されていた。

 

広島市と広島女学院に寄贈されたCD

 

演奏後に行われた演奏者のトークセッションでは、平和学習や学校でのコンサートのお話も聞くことができた。そのお話を聞いて思ったのは‥

音楽は見えないし、聴いて感じる感覚は、言葉ではうまく表現できない。

でも、だからこそ、何かを伝えられるのかもしれない。

広島での悲しい過去、戦争のこと、平和の意味‥人によって感じるものは違うと思うけれど、音を体感して巡らした思いは、心に残りやすいと思う。

今更ながら、音楽のチカラって、やっぱあるんだな、と。

コンサート、平和学習、CDを通じて、たくさんの方に広島の歴史と想いが届きますように‥そう願っている。

 

帰り道、夜中の高速道路を走りながら‥

たくさんのご縁が繋がり今があるなぁと考えていた。そして、あらためて、感謝の気持ちを感じつつ、なんだか‥もっと仕事がしたい!という気持ちが芽生えた。

その時、暗い山陽道の夜空に、偶然大きな流れ星が!

隊長は仮眠中だったので、一人「あっ!」と声をあげる。

コンサートの余韻で感じていた“CDに関わらせていただいた喜び”が、次の一歩に変わった気がした。

 

 


 

< Pick up ★>

◆Youtube動画では、教会の写真やレコーディングの様子もご紹介されています。

◆コンサート・CDのお問い合わせ
Mail:hiroshima2instruments@gmail.com

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