シングルCDって知ってますか?
「シングルCDって知ってますか?」と尋ねると、知らない人はかなり少ないと思う。
音楽配信が普通になっている今の世の中でも、CDは日々リリースされている。
今や、アイドルグループの初回限定・特典付きCDや、各アーティストもライブの優先抽選など、おまけ的要素の付加価値が高いものの、音源すべてがダウンロードで行われることも無く、CDは今も存続中。
ちなみに、シングルCDのおさらいをすると‥
シングルCD
※左が12cm。右が8cm。
8cmCDの収録可能時間は約20分。
シングルは、本来は1曲を表す言葉であるが、音楽、特に大衆音楽において、楽曲を1曲や2曲程度収めた販売単位をも指す。演奏時間の長い曲・多くの曲数を収めたアルバムとの対比的され、単一の楽曲のヒットを主目的に販売される。シングルCDには、8cmサイズのもの(CDシングル)と12cmのサイズのもの(マキシシングル)がある。《wikipediaより抜粋》
だが、「8cmサイズのCDシングル盤って知ってますか?」と尋ねると、「何それ?シングルCDって12cmじゃないの?」という声も多いハズ。
年代の境界線がくっきりと表れるところだ。特に平成生まれの方にとっては、シングル=12cmが標準だと思われる。
そういえば、8cmCDがシングルCDだった時代、12cmCDはアルバムと呼んでいた。この感覚も、今や過去のもの。
8cmシングルCDはどこへ?
今は、めっきり見なくなった8cmのシングルCD。
衰退の要因としては‥
・外資系CDショップでは、8cmCDの陳列棚が少ない為に、マキシシングル(12cmCD)に陳列場所を奪われた。
・12cmCDの製造コストが安くなり、8cmCDの製造コストの方が割高になった。
・12cmCDの方が、万引きしにくい&見栄えもいい。
なんてことが、考えられているようだが、私は製造コストが安くなったことが一番じゃないかと思う。
私もリスも昭和生まれなので、8cmシングルを買って聞いていた世代。
初めて買ったシングルCDは‥
隊長:久保田利伸「Dance If You Want It」1988年発売(ジャケットはマキシ風だが、中身は8cm)
リス:CHAGE & ASKA 「no no darlin’」1992年発売
リスは全て処分してしまったけれど、隊長は今も保管していた。
浜ちゃんに、猿岩石時代の有吉氏も。
また一昔前には、グリコのオマケや、出光石油のプレゼントなんかに使われていたことがあった。
※グリコのおまけCD(タイムスリップグリコ)
いつの間にか、マキシシングルがシングルCDと認識されるようになり、1999年代後半頃、8cmCDは姿を消した。
令和に発売!8cmのシングルCD
そんな中、2019年(令和元年)8月21日(水)に8cmCDが発売された。
サカナクション「忘れられないの」
6月に発売されたアルバム「834,194」からのシングルカットCD。
80年代の音楽やカルチャーをリスペクトして制作された「忘れられないの」と現在放送中のTVドラマ「ルパンの娘」主題歌である「モス」の2曲入り。
そして、当時は当たり前だった “カラオケ音源” も収録され、全4曲入りのシングルCD。
サカナクション・ボーカルの山口一郎さんは、リスと同い年。
8センチCDを出したいと思っていたけれど、巷ではもうなくて‥今回「忘れられないの」は80年代をリスペクトして作った楽曲だったので、思い切って制作に至ったとのこと。
「夢叶った」とTwitterでつぶやいておられた。
このサイズ感も、ケースも懐かしい!
この縦型の8cmのシングルCD。
生産工場が、今は1社しかないらしく、機械も1台のみ!だそうで、1回の生産量が1万枚=1万枚限定として発表されたけれど、問い合わせが多く増産になったようだ。
リスもしっかり予約して、先日無事ゲット。
サカナクションは、ライブもMV(ミュージックビデオ)も、斬新な仕掛けが多い中、この8cmシングルの発売は、またもや驚かされた。
令和の時代にもう一度このシングルCDを手にする時があるなんて思わなかった。
往年の8cmシングルCDに馴染むサカナクション。
古いけれど、新しい。
カラオケ音源も今となっては、レアに感じる。
がしかし、重大な注意がひとつ。
8cmシングルCDを再生するには、CDプレーヤーに注意が必要。対応していないタイプも多いのだ。
– CDに記載された注意 –
※本商品CDの再生には、8センチCD対応プレイヤー、または専用のアダプターが必要となります。非対応のプレイヤーの場合、機器の故障やディスクの破損を招くおそれがあります。
※専用アダプター・・・昔はこんなやつを売っていた。
せっかく買ったCDも、8cmシングルCDに対応していないスロットイン(CDを吸い込むタイプのもの)CDプレーヤーだと、CDが吸い込まれたまま出てこない‥なんていう残念な事件が起こる。
同様に、押入れの奥で見つけた懐かしの「8センチCD」をかけてみよう!という時も、ご注意を。
8cmっていうのがありましたね。今家には持っていないのですが、レコードを聞くぐらい懐かしい感じがするのは、進化が早いからでしょうかねぇ。 レコードは捨てられなくて持っています。プレーヤーを買わなくちゃ(^o^;)
今やレコードよりも見る機会が減りましたよね。
8cmCDを聞くための専用アダプターは、¥300くらいのものが¥3000ほどになっているそうです(驚)
レコードはこれからも独特の位置づけで残っていきそうですよね。大きな紙のジャケットが、意味なく好きです^^ いいプレーヤーに巡り会えますように♪