リスノ巣箱

初夏の訪問者から「クワガタ・カブトムシ・ホタル」の人気を探る!

初夏の夜のスタジオ‥時折、訪問者がいる。

先日も外灯の元…黒く光る方がいらっしゃった。

クワガタとホタル

スタジオアントラップがあるのは、都市部から離れた山奥。想像のとおり、虫が多い。

家庭菜園を耕す時、土を掘り返してみると、あらわれるのは幼虫達。

白い『C』の形の幼虫が、コロンとこんにちは。

 

 

昆虫知識が無いので、はたしてこれはカブトムシなのか、クワガタなのか、まったくわからない。

以前本で‥土にいる幼虫はそっとしておかないと奇形になったりすると読んだので、土の中から見つけた時は、そっと別場所に移してあげるようにしている。

そんな状況なので、夏の夜には光を求めてか、リビングの窓の網戸に虫がやってくるのだ。

先日も猫の福助がじーーっと見入ってると思ったら、小さなクワガタムシがそこに。

 

少し部屋に入ってもらい、撮影後さよならした。
コクワガタ?

 

昨日も玄関の外灯の下、大きなクワガタムシが転がっているのを発見。

クワガタのメスがやってくることはしばしばあったが、夏本番を迎える前にオスのクワガタを二匹も続けて見るのは珍しい。今年は、クワガタが多い年なのだろうか?

約7~8センチはありそうなクワガタさん。ものさしと撮影させてもらえばよかったなと、少々後悔。

 

勇ましき姿。ミヤマクワガタっぽい。

 

そういえば、昔、網戸にホタルがやってきたこともある。

柔らかく黄色の光を放っていて気が付いた。もうかれこれ8年ほどになるだろうか。それ以降は、とんと見かけることが無くなった。

夏の人気者を独占中?!

「玄関先で転がっていたクワガタ。けっこう大きかったね。」と、話していたら…

リス
リス
クワガタ・カブト・ホタル。彼らはいいよね・・・夏の人気者で・・
隊長
隊長
夏の人気者?といいますと?
リス
リス
だって、他にもいっぱい虫はいるのに、この3種類だけ特別やん。不公平よね、虫の世界も。
隊長
隊長
ちょっとどういう視点かわからないのですが…
リス
リス
ホタルって、光ってる時に服にとまったら「わぁ♪」ってなるかもけど、昼間光ってない時に服にとまったら、みんな「ぎゃーー」ってなるよ。光ってなきゃ、ただの黒い虫やもん。
隊長
隊長
なんと手厳しい。
リス
リス
カブトムシとクワガタは人気やのに、カミキリムシとかそうでもないやん。なんでやろうなぁって。
隊長
隊長
希少性の問題ちゃう?
リス
リス
今や図鑑で見てたヘラクレスオオカブトまで、売られる時代やん。希少性より、あのフォルムなんかなぁ?
隊長
隊長
フォルム?デザイン的なアプローチですかいな。単純に強さ的なものじゃないの?虫の世界も、弱肉強食なのです。

独特の分析を続けていって出てきたワードが “憧れ”。

カブトムシやクワガタの存在感とあの貫禄は、いつの時代も少年の憧れ。

隊長も子供の頃は、眠い目をこすって、カブトムシ採りに出かけていた。

またホタルは、夏の原風景を思い起こさせる存在である。

ホタルの生態を調べてみると‥なんとその種類は約50種類。夜にお尻を光らせるのは、交尾相手に存在を示すためだ。

夜の森にて、子孫繁栄のために伴侶を探している図…ということになるが、あのぽわーっとした光は、人間の気持ちをも引き付ける。

 

 

ただ、ホタルの絶滅危機要因としてあげられているのは、生息地の減少と人工光の増加。

現代はLED電球の普及によって更に人工光が増えて…ホタルにとってこの明るさがとても邪魔になるらしい。

人間の豊かさの追求によって減少するホタルを「希少だ」という矛盾。

滋賀県の守山市は、ホタルの保護に力をいれている。今や川でホタルを見ることができ、ほたる条例もある。

 

守山駅前のマンホール

 

あの独特な光り方と暗闇に灯る蛍光色の黄緑色‥ホタルの魅力は、奥深い。

でも、昼間見ると “ただの黒い虫” に見える可能性が高いので要注意。

バラバラ事件と脱獄事件

リスには、2人の弟がいる。

父は山に仕事に行くことが多かったので、カブトムシやクワガタをよく捕まえてきてくれていた。

 

 

虫が苦手なリスは、嫌々ながら、弟と世話をしていたのだけど…衝撃的な事件が起きる。

昨日まで元気だったはずのオスのクワガタムシが、朝見たら…バラバラになっていた。

節目で3分割に分かれたクワガタ…あの衝撃は今も忘れられない。

大人になってから知ったが、オス同士を同じ場所に一緒にいれてしまうと、喧嘩をして戦いはどちらかが死ぬまで行なわれるというのだ。

そう、同じ虫かごにオスを2匹いれていた。

なんと壮絶な戦いを強いてしまっていたのか…むごい最期を思い出すと、申し訳ない気持ちになる。

また、ある朝。クワガタが忽然と姿を消す事件が起きた。

虫かごの扉は締まっているのだけど、どこを見てもいない。よーく見ると、格子の部分が少し切断されていた。

 

ま、ま、まさか‥

 

おそらく、勇ましいのこぎり仕様の角でパチンパチン裁断をして、脱出したと推測される。

そんなことがあるのかと驚いたの束の間‥背筋がひんやり。恐ろしくなった。

家の中のどこかにいる、クワガタ。

あの虫かごの中にいるという安心感があるからこそ、眺めていられたものの、どこにいるのかわからないという恐怖。

ここで記憶は途切れていて、その後、クワガタが見つかったのかは覚えていない。

「衝撃」と「恐怖」は、記憶に強く残ることを思うと、すぐ見つかったのか、はたまた見つからなかったのか。。クワガタ訪問で思い出した子供の頃の記憶はここで途切れている。

梅雨明けも見えてきて、夏もすぐそこ。

クワガタさん。ホタルさん。また近くに来たら、寄って行ってね。

ただし、窓の外にいてください。見ているだけ‥その距離感が好きです。

 


 

< Pick up ★ >

なんじゃこれはーー!

昆虫の飼育方法も時代と共に変化しているようだ。

ABOUT ME
risu
studio untrap デザイン担当。物事の順序の組み立て&アイデアの接着が得意。気になることはとことん調べる、調査能力はコナン級。最近気になるもの:Youtube「ロザンの楽屋」 / アリクイ
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POSTED COMMENT

  1. Yuki より:

    確かに。ホタルは光に魅了されるのでしょうね。カブトムシ、クワガタムシは虫なのに大きくて、捕まえられて、育てられるからかなあ。ゴキブリは大きいけど捕まえたくない。蝶も蛾も捕まえられるけど、あの羽のバタバタが苦手な人がいるかな。サナギは魅力的だと思いました。 やはりフォルムが格好良いからかな。

    • risu より:

      そうなんですよね。黒光りといえば、ゴキブリもそうなんですが、圧倒的違いですよね^^; バタバタと言えば、セミもちょっと怖い。。サナギは考えたことなかったです~確かにあのフォルムも独特だし、美しさありますね!といいつつ、なんしか少し遠くから観察するのが好きです。笑。