ストリーミングってなに?
近年「Amazon Music」や「Spotify」などのワードを耳にする機会がぐんと多くなった。これらは、音楽のストリーミングサービスと呼ばれる。
データをネット上で読み込み・再生する方式のこと。
私達は、家で過ごす時に音楽をかけていることが、実は、ほぼない。
車に乗った時は、半分の確率で何かを聞いているけれど、四六時中‥音楽を聞きたいタイプではないので、ストリーミングサービスは、さほど興味がなかった。
音楽のストリーミングサービスは、登録されている何百万曲もの音楽が聞けるというもの。無料のサービスから有料のものまで種類も様々。
有名どころは「Amazon Music」「Apple music」「Spotify」、その他「LINE」や「Geogle」「楽天」などもあるようだ。
Spotifyを使ってみた
ある時、急に思い立って、Spotifyを試してみる気になった。
世間で受け入れられているモノには、それだけの理由がある。なんでも試してみよう、とスマホの「Spotify」アプリをダウンロード。
これがびっくり‥とても楽しい。
「Spotify」を選んだのは、単純に無料だったから。
ただ、それだけの理由だったけど、このサービスはおもしろい。
音楽は、登録されている「アーティスト」や人気の「チャート」で探せるほか、「ジャンル&気分」というものがある。私は専らこれを利用。
「ジャンル&気分」は、名の通り「ロック」「R&B」「ジャズ」といった音楽ジャンルの他、『ムード』という中には‥「朝モーニング」「スリープ」「昼下がりボサノバ」など、シーンに合わせた楽曲が〈プレイリスト〉として、まとめられている。
また「猫と昼寝」「なにもしたくない」「めざましメタル」といった具体的な場面を想定したプレイリストもあって楽しい。
日本の楽曲プレイリストでは「昭和歌謡」「My Generation:80’s」など多数あって、試しに「昭和歌謡」をかけてみると‥
三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」が流れてきた。次にテレサ・テンさんの「つぐない」。部屋が一気に昭和ムード。
気に入ったプレイリストは、ハートマークをポチッとクリックしておけば、Mylibraryに登録され、いつでもまた聞ける。
不便な点をあげるならば、時々広告が流れる&1時間に6回までしか曲をスキップできないこと。無料で利用しているので、これは許容範囲内。
ちなみに、Premium会員(有料:月額¥980)になれば、広告もなく色々な制限もなくなる。私は無料で充分満足。
私流のSpotify活用法
私が利用するのは、パソコンに向かうデザイン業務や事務作業の時が多い。
その時は、ほぼインストゥルメンタル(歌がない楽曲)。
アコースティックギター、ウクレレなどで奏でられるゆったりとした音楽は、集中したい時によく合う。
また「エレクトロニカ」と呼ばれる、電子音で奏でる音楽も好き。
中でもテンポのよいリズムのものは、デザインをしていて「きたーこれだー!」とテンションが上った時に、気分の高揚を後押ししてくれる。プレイリストでは「集中エレクトロニカ」がお気に入り。
他に利用するシチュエーションで多いのは、食事の時。
アプリでささっと選べて簡単
先日、外で七輪BBQをした時は「レゲエBBQ」や「Latin Dinner」で外ムードを楽しみ、シャンパンを呑む夜は「Mellow Dinner」をチョイス。
気分に合った音楽をかけると、空気に「彩り」が加わったような感覚になる。
音楽通の方が選曲してくれたプレイリストは、BGMとして利用するにはとてもありがたく、知らなかったアーティストを知るきっかけにもなっている。
Spotifyの登録楽曲は、約4000万曲。
便利な一方、4000万曲が無料で聞ける時代だということだ。
今やYoutubeで一曲まるごと聞けるアーティストさんも多く「楽曲をCDで売る」ことに、重きは置かれていない。
音楽は今そこらに溢れているし、音楽ビジネスもどんどん変わっていく。
仕事柄、敏感にアンテナを張り巡しておかねば、追いていかれそうなスピード感がたまに恐ろしくもある。
CD一枚買うお金が¥3000として、有料ストリーミングサービスが月¥980とした場合、こちらは、3ヶ月間約4000万曲が聴き放題となる。
よほど思い入れのあるアーティストでなければ、CDは買わないだろうし、これからその流れはもっと加速化するはず。
数十年後には、CDが今のレコードのような扱いになっていても不思議ではない。
ともあれ、Spotifyは、便利で楽しい。
CDを制作する立場として、この感覚に素直に向き合っておくことは大切。
そんなことを思いつつ、今のBGMは「静かな夜のカフェ」から、ビル・エヴァンス。
お山の夜を少しばかりオシャレにしてくれる。‥ハイボール呑も。
JAZZってウイスキーを呼ぶよね