暑さを感じるようになると‥欲する麺類。
昨日の夜は、おそば。
今日の昼は、冷やし中華。
麺好きとしては、夏の冷たい麺は必須。
麺をすすりながらいつも思い出すのは「父の口癖」。
高校時代3カミ発覚
高校時代、仲良くしている友達が「うどん」好きだった。
土曜日は授業が終わったら、ご飯食べてカラオケに行くというのが定番で、その時「何食べる~?」「うどん食べよ~」「え~また~」といった会話も定番の流れ。
うどんを食べていたある時…私は、友達の視線を感じた。
友達「リスって…うどん噛んでないよね?ほぼ飲んでるやん(爆笑)」
何がそんなに面白いかは置いといて…
自分としては、ちゃんと噛んでいる意識だった。
でも、友達の調査によると、2~3回噛んだくらいで飲みこむ傾向らしい。
えーーうそーーー!と言いつつ、二人で検証してみると…
うどんをすすって、かみ、かみ、ごっくん。
ほんまや!!というノリツッコミのような、軽いコント状態。
この動作、自分では全くの無意識。
うどんを飲んでるといわれたのが少し恥ずかしくて、頑張って噛もうとするのだけど…
かみ、かみ、かみ、ごっくんくらいで、頑張っても1カミ増やせた程度。
友達や周りの方を観察してみたら、みんなもっとしっかり噛みかみしていた。
早食いの経緯
私は、どちらかと言えば、早食いタイプ。
食事の平均時間は、10~20分くらい。(呑む時を除く)
そこで、早食いになった理由を考えてみた。
1・家庭環境。
ゆっくりご飯を食べる雰囲気は、記憶にない。
お行儀悪くテレビを見ながら食べているにもかかわらず、食事はちゃっちゃと終了。
特に父は、外の現場仕事だったので、どんぶりいっぱいのご飯をざざっとかきこむスタイルだった。
私は3人兄弟の長女で、下に弟が二人。
だけど、弟達とは年が離れているので、ご飯を取り合ったということはない。
2・おいしい瞬間を逃したくない心理。
「麺が伸びる」「冷めてしまう」という現象がとてもキライだ。
ラーメン、うどん、そば等、温かいスープ(お出汁)と共に食べるタイプの麺は、特に顕著。
グラタンは、熱々をはふはふ。
ラーメンは、できたての麺をふぅふぅ。
食べ物には、一番ベストな状態があって、それが『 おいしい瞬間 。』
その時を逃したくないと思えば思うほど、食べるスピードが更にアップする。
ラーメンのスープが散るのを気にしつつ、麺もおちょぼ口で食べる女性とは真逆で‥スープの飛び散りよりも、おいしい瞬間を堪能しようと豪快にかきこむ。
よって、男性とご飯に行っても、食べ終わるのを待ってもらうというようなことは、ほぼない。
3・職業病。
コンサートやイベントの仕事をしていると、休憩が予定通りに取れないことも多い。
ハプニングや想定外の事態への対応もあれば、緊張を伴う現場では、食べている場合ではないことも多々ある。
もちろん、体力回復&維持のために食事は大切だけど、それよりも優先すべきことがある状態。
なので、時間的にも気持ち的にも、ゆっくり腰を落ち着かせて食事をしているわけもいかず、これまた食べるスピードがアップ。
親友の結婚式で大がかりなパーティーを取り仕切った時のこと。
披露宴へ出席しつつ、準備のために退席したり段取りを隊長と相談していたので、悲しいながら、豪華だったはずのお食事のメニューも味も覚えていない。これもあるある話。
意識・無意識、双方の感覚から早く食べる習慣が備わったようだ。
うどん県民の刷り込み
父の生まれは、香川県の讃岐。
言わずと知れた、うどん県。
父は、うどんが大好きで、讃岐から色々なお店の半生麺のうどんを取り寄せていた。
父のうどんの食べっぷりは、尋常ではない。
一度の食事で3~5人前は普通。讃岐ではそれが標準。(父調べ)
口癖は「うどんは、のど越し。噛むんじゃなくて飲むもんや。」
友達からの指摘によって「3カミで飲み込む」が発覚した時、父の口癖が頭をよぎった。
まさか…自分も洗脳されていたなんて…
父の口癖を聞き流していたつもりだったのに…
知らない内に麺類の咀嚼数は、限りなく少なくなっていた。ザ・刷り込みの威力。
刷り込みからの脱却
昨今「早食い」の悪影響がよく取り上げられている。
肥満に繋がったり、虫歯への影響もあるとか…百害あって一理なしと言われるほど。
なんと「一口30回噛む」とういうのが提唱されているらしい。<日本咀嚼学会HPより>
普段の食事、特に麺類を食べる時…
思い出しては、かみかみ回数のアップに努める。
身体のことを気にする年頃になり「3カミの刷り込み」からの脱却を試みるワタシ。
ただ、ゆっくり噛んで食べればいいだけのこと。
だけど、癖っておそろしい。
心では、たくさん噛むぞ!と思っていても‥すぐ飲み込みたくなってしまう。
麺とビールは、喉越しも美味しさの要素だしなぁ。
いっそのこと、3カミ脱却はあきらめて‥料理数を増やして咀嚼数アップを狙うべきか‥
夏を前に、平和な悩みはつづく。