悩ましきギター

悩ましきギター

今の子どもさんは、日々習い事で忙しい。
曜日ごとに数種類の習い事をこなす多忙っぷりで、寝不足な子も出てきているとか。

「○○ちゃ~ん。あ~そぼ~」
「家にランドセルおいたら公園に集合ね!」

みたいな、ゆるやかな放課後を過ごしてきた私には、想像ができない世界。

習い事の記憶:エレクトーン

私にとっての習い事といえば、エレクトーン。

 

 

幼稚園の年長さんの時、気づけば、エレクトーンがあった。
昔からあったわけではなく、もちろん私にあてがわれた新品エレクトーン。正確に言えば、テクニトーン。

テクニトーンとは‥

エレクトーンは、ヤマハ製造の電子オルガン名称。
カワイ製造の電子オルガンは、ドリマトーン。
我が家にやってきたテクニトーンは、松下電器(現パナソニック)製造のもの。

 

母は少女時代、電子オルガンを習っていた。
でも、ある日帰ってきたら‥忽然となくなった電子オルガン。

借金のカタにとられてドナドナされた電子オルガンは、少女時代の母の心に強く刻まれ‥時を経て子どもの習い事=私ができなかった電子オルガン!と揺るぎないものになって遂行されていた。

小学生時代、初めて自分から興味を持ったのはバレエだった。友達が習っていて「私も習いたい」と申し出たものの、即却下。

幼少の頃に習い事の選択肢はない。

エレクトーンは中学3年生まで習っていたけれど「もっとうまくなりたい!」「これを弾きたい!」という熱い想いもなく、毎週土曜日13時からのレッスンに向けて、一夜漬けのような練習をした程度。うまくなるわけもない。

個人レッスンだったので、習い事友達もいなかった。
発表会にでても誰~も知らない中、まぶしいライトを浴びて、いつもと弾き心地の違う鍵盤を弾くだけ。

大人になってから‥生徒さん同士が仲良く楽しそうにしている発表会に立ち会うと、いいな~と当時のなんとも言えない寂しさを思い出す。

そんなもんだから、譜面も読めるレベルと言えず、音楽理論もよくわからず仕舞い。やりたいという意志と興味、そして好き、の先に上達はある。

演奏する楽しみ

仕事柄、ステージを間近で見ることも多く、数々の演奏者に出会う。

様々な楽器に音楽ジャンル、奏でる世界は違えど共通しているのは、演奏することがみんな好きで楽しそうだということ。

実際にはステージ袖で緊張している姿も、出番後の高揚も、悔しさからの涙も、いろんな背景に遭遇するけれど、それでも向き合い続けている姿に音楽の魅力を感じることもある。

そんな姿を見ると、私も何かしたいな~と興味の波が度々やってくる。

でもそういう時の想像は、そこそこの技術があって演奏している自分の姿。たどたどしい演奏の自分ではない。

エレクトーンでの経験から、どんな楽器でも、早々にうまく弾けるわけがないと知っている。

だからと言って「少し音が出た~弾けた~♪」というレベルでは楽しくない。
そんな矛盾から、見てるだけ状態から抜け出せず「演奏する楽しみ」という境地にまでは至ったことがない。

悩ましいギター

先日Youtubeを見ていて、弾き語りをしてみたい!と思う曲に出会った。

弾き語りといえば、鍵盤かギター。

もともとアコースティックギターの音が好きなので「これギターで弾き語りできるかな~」と隊長に言ってみたところ‥ギター経験者の隊長が楽しげに相談にのってくれる。

これまでに、ギターは2回挫折。

一回目は「ゆず」全盛期の頃。
二回目は隊長が弾いていて、私も~と言ってみたもののすぐ挫折。

だって指痛いもん。Fコード鳴らへんもん。
という、ギター初心者が発する絶対的な言い訳が挫折の理由。

そのことを知っている隊長から「エレキギターで練習したら?」との提案。エレキのほうが弦が柔らかく細いらしい。でも私が好きなのは、アコギであってエレキではない。

隊長「じゃあミニギターみたいなん買う?子どもや女性でも弾きやすいよ♪」

え~普通のサイズで弾けるようになりたい。
と言ったものの「Cherもミニギター使ったりしてるよ」と聞くと、ほなええかと思ったり。弾く前から気持ちだけが忙しい。

ひとまず、隊長のクラシックギターで練習を開始。
ロボットのような硬い動きの指先は、うまく弦を抑えられず、響きのない音色が量産されてゆく。

 

ザ・初心者。見つめる先は固まった指。

柔軟さが感じられる弾き姿‥

 

弾ける人の指はあんなに簡単そうに弦を抑えてゆくのに‥私の力の入った真っ赤な指には、弦の痕がくっきり。そう、これだからギターは悩ましい。

しばらくは続きそうな寝る前のギタータイム。
弾き語りはさておき、あの優しい音を奏でられる日はくるのだろうか。

お風呂でじんじんする指を撫でつつ、ひとまず一曲弾けるくらいまではやり遂げたいな~とゆるい目標を定めている♪

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