水曜日の朝、TVをつけた。
あれ?‥画面は真っ黒のまま。
「主電源がきれてる?」主電源のスイッチを見ると、入ったまま。
「リモコンの電池がなくなったか?」と、リモコンの電池を交換してみたのだが、いっこうに映る気配がない。
きづけば、電源ランプが異常な点滅を繰り返す。。
ま、まさかの故障…!?!
家電の終わりは、いつも突然やってくるのです。
現状把握&市場調査
保証期間はとっくの昔に過ぎていることはわかるけど、そもそもいつ買ったっけ?
テレビ裏の製造年を確かめると…
2004年製造のSHARP/AQUOS 32型。もう14年も月日が経っていた。
テレビの寿命は、一般的に8~10年。
随分長く頑張ってくれていたことになる。テレビを責めることはできない。
仕事の合間に緊急会議を割り込ませる。
めでたくない家族会議〈家電編〉がスタート。
現代、テレビはとても安くなっている。とはいえ、そこそこの出費のため、生活への打撃は否めず。
かといって、テレビがない生活もムズカシイ。
偶然にも近所のJoshinが移転オープンセールの真っ最中。ひとまず、テレビの市場調査に繰り出すことにした。
綺麗すぎるテレビ画面に立ち尽くす
Joshinのテレビコーナー。
壁一面に巨大なテレビが並んでいる。その画面のまぁ~きれいなコト。
発色も良く、艶やかで、この画面に映れば、全てが綺麗に見えるのではないだろうかと思うクオリティー。
60インチや55インチのテレビの前で二人、ひたすら画面に見入る。うちのリビングでは、到底置くことができないとわかっていても…見入る。
この時映っていたのは、SEKAI NO OWARIのライブ映像。
それほど興味は無いけれど、いつまでも見ていられる綺麗さに二人で釘付け。
画面右上のプライスカードに目をやると、¥560,000。
どんなに綺麗であっても、このテレビを置くスペースも、金銭的余裕も、私達には無い。
仕方なく現実に戻って、20~32型コーナーへ。こちらでは、プロ野球日本代表戦が映っていた。
横並びの野球中継を見ていると、メーカーによって明らかに印象が違う。
顔の色合い、明るさ、芝の鮮やかさ、ユニホームの色合いなど、1つのテレビだけを見ていれば、みな綺麗に見えるけど見比べてみると差は歴然。
やはり、質と値段は比例しているのです。
リスの名言?発動
隊長:「分かってはいたけど、今のTVはどれをとっても家のTVより綺麗ね。」
リス:「…」(いろいろなTV画面を見比べるリス。)
隊長:「どうせなら、4Kにしますか?この外国製のやつならむっちゃ安そうだし。価格コムでさっき見たら国内メーカーの32型と同じくらいの値段だったし。」
リス:「海外メーカー!?!なんでよ。見てよ、この差。ありえへんでしょ。」
隊長:「いやいや。画面調整である程度は補正出来るんちゃう。それに値段も…」
リス「ないない!ちゃんと見てよ。ここは、ソニー・シャープ・パナソニックの3択以外なし。」
隊長:「出た!国産信者。見れたら良い的な発想はございませんか?」
リス:「よく考えて。テレビは少なくても10年共に過ごすんやで。この綺麗さ見たら、海外メーカーにランクダウンさせる意味がわからん。」
隊長:「え~、家電量販店の罠にはまってませんか~。」
我が家はテレビをそれなりに見るほう。
でも「それなり」であって、映画やスポーツもたま~に視聴する程度で、しょっちゅう見ているわけではない。
なので、テレビ購入の指針としては‥
・予算:5~8万くらい。
・特別なものではなくてOK。
という感じでスタートしたはずの市場調査なのに、リスが「これにしよう!」と選んだのは、50型の4K倍速のSHARP・AQUOS ¥112,000。
隊長としては、Hisenseの43型4Kを提案するつもりだった。まさかリスが、テレビ選びでこんなに熱弁をふるうなんて想定外だ。
リスは「機器に詳しいくせに、なぜにHisense?ってか、初耳やし。それどこのメーカー?!」といぶかしげ。Joshinのテレビコーナーですれ違う私達。
ハイビジョン?フルハイビジョン?4K?倍速?
ひとまず市場調査を終えて、会議場所を自宅へ戻す。
そもそも「ハイビジョン」「フルハイビジョン」「4K」「倍速」など、書いてあるワードが、リスにはいまいちわからない。
リスの判断基準は、画面の色合いや鮮やかさのみ。
ここで一家に一人「有川くん」の解説がスタートした。
ハイビジョン、フルハイビジョン、4Kって、何が違うかというと画素数。
画素数はハイビジョン<フルハイビジョン<4Kの順で高くなり、4Kはフルハイビジョンの4倍の画素数。画素数が高いと、より精細な映像が表示できるってことなのよ。
隊長:「で…聞いてますか?」
リス:「要するに4Kが一番綺麗なんやね。綺麗に越したことないやん。あとは、予算との相談だけやな。」
たくさん意見を交わし、よく分かっていないながらも50型4K倍速をやたら押してくるリス。
その晩、ドラマ「獣になれない私たち」が見れないと嘆いたかと思ったら、GYAOアプリを使ってiPhoneで視聴していた。
隊長:「iPhoneで見ても楽しめるんやし、何でもいいやん。」
リス:「た、たしかに。。。」
ひとまず、実家で不要になったテレビを設置。32型の前に24型を置く。気分は、ビジネスホテル。
Amazonセールか歳末セールの時にでも買おっか。
議論だけ熱くなった我が家の家電会議は、ひとまず保留となりました。
いつ買うの?年末でしょ♪