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国語算数なやりとり

うちの親もまぁまぁの年齢となり、元気であるうちに身の回りの確認&整理を始めている。いわゆる終活。

相続をどうするか?実家はどうするのか?みたいな話の前に、何年も記帳してない通帳の整理や、継続しているのか不明な保険の確認など‥まずは現状を整理するところから。

というわけで、実家にて家族会議を隔月ペースで行っているのだが‥いつも話は脱線し会議は踊る。

「国語」「算数」

現状を整理してまとめるには、まず事情聴取である。

情報を開示してもらう為に、両親に質問。
ただこれがまともに進まない。こちらの投げた質問に対して、返ってくるのは変化球の回答。

変化球の回答というのは、質問と関連している内容のように見えるが、よく聞くと‥全く答えには即していないということを指す。

我が家では、このやりとりを「国語算数」と呼んでいる。

 

~ 国語算数なやりとり例 ~
問題:「まさおくんの畑でゆずとレモンが5つづつ採れました。合計いくつ採れたでしょうか?」
答え:「ゆずもレモンも、すっぱいよね」「まさおくんの畑は広い」「ゆずのポン酢って美味しいよね」

 

合計個数を聞いている問いに対して、味の感想や情景、気分などで返答している。
算数の回答というよりも、国語的な回答を投げ返しているこの状態。

心情としては「いや、こっちは個数を聞いてるんやし~、いや柑橘系やし、ゆずもレモンもすっぱいかもしれんけど~」という状況である。

母との会話もこのような「国語算数」なやりとりがあって、いやいや質問の答えになってへんやん‥と思うことしばしば。

なぜ、こんなことになるのか?
質問の内容を理解してもらうのが難しいのか?

もしかして年齢と共に”理解力”は低下するのか?なんてことを考え、Google先生に調査を依頼したことがある。

「理解力が無い人は、人の話を聞かなく、自己流に解釈して行動する」という見解や「論理的思考や思考速度といった能力の劣化は20代後半から起こるという研究結果がある」なんてことを教えてくれた。

おや‥自己流に解釈して行動?
これは‥“すぐフラフラと行方不明になる父と私“に近いものがあるのは気のせいだろうか。少々やばいかもしれない。

読み取る力・説明する力

最近では、小学校でも文章問題が多く「文章を理解して考える」ことに重点をおいているらしいが、

Google先生が「文章を絵にしてみるというトレーニングが理解力向上に効く」という書籍があるのを教えてくれた。

国語が得意科目になる「お絵かき」トレーニング(坂本聰先生)。坂本先生は考学舎という、現代の寺子屋をやっておられる方だ。

「文章から読み取った内容を「絵」に描かせてみれば、子供が文章を理解しているかどうかわかるし、逆に「絵」を見せて、それを文章で説明させることによっても、理解力を測ることができる。」

というのが坂本先生の見解だ。
実際に、我が家で書籍の中の練習問題をやってみた。

そうしたら、初級レベルの段階で夫婦間では理解のズレが生じる始末。どちらかといえば、絵を文章で説明することのほうが難しいように感じる。これはもう一度、小学生からやり直し~♪である。

 

 

文章を絵で説明することと言えば‥「グラフィックレコーディング」という言葉を最近よく見かける。

グラフィックレコーディングとは‥
「何について(議論の対象)、どのように(議論の構造)話しているか」参加者の認識を一致させるために、発言を記録・図式化したもののこと」

 

会議で進んでいく話を同時進行で図解していくことによって、視覚からも内容の理解をうながし、参加者間での深い共通理解を図る方法だ。

「描く」ことは、情報を把握して総合的に判断する必要があるので、自ずと頭の中で整理されて‥理解に繋がる。

理解するには「描く」ことが近道なのかもしれない。

有川家”描く”事情

そういえば美容師の母は、デッサンとか絵を描くのは、昔から好き。
仕事をしなくなったら絵を描いて過ごしたい言っていた。そんな母とは「描いて理解」も、良い方法かもしれない。

ただ「描く」大切さは理解できるものの、私には問題があることを思い出した。

大学時代、夏季休暇の課題の自画像を提出した時、友人に‥
「これ何?モアイ像?」と笑われたことを。

図画工作の先生から‥
「有川君、あなた真剣に描いてますか?もうちょっと、真面目に描きなさい。」と評価されたことを。

 

 

課題を書くのに手を抜いたわけではない。
ただちょっと絵の才能が残念だっただけである。

そんな私。
「それ、さっき聞いた時…”うん”って言うてたやん。また、人の話聞いてないやん?」と言われる事が多い。

これは、リスからの問いに隊長が無意識に「うん」と返事。そして無意識な隊長は、リスに、さも初めて聞くように同じ質問を投げる。そうしたら…このようなことになってしまう。

人の話を聞かなく、自己流に解釈して行動する「理解力がない人」に向かって邁進中である。文字におこすと、一大事感が増してくる。

家族間の理解力を向上させるために「描く」ことによっての理解について考えていた私。リスの意見を聞いてみたら‥

『「描く」ためには、まず「聞く」ことが重要やけど?』と言われた。
そうだった、私のスタートはまずそこからだった。

ABOUT ME
Taicho
studio untrapのサウンド担当。美容院の息子に生まれた影響からか。第一印象の人当たりは良し。「早く家に帰りたい」と「大丈夫、何とかなるじゃない~」が口癖。無難かつ合格ラインを見極めて進む『良い塩梅』派。
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POSTED COMMENT

  1. Yuki より:

    性格ですよぉ きっと (笑) 国語算数な受け答えも、聞く、聞いているみたい も、性格ですよぉ。

    • Taicho より:

      Yukiさんコメントありがとうございます。
      国語算数…ある意味、性格かもしれません。。
      といいつつ、あまり話を聞かないというのも何なんで、物理的に理解を心掛け、幾何学的に受け答えしたいと思います♪