SNSは、自分の想いや意見を発信することができる。
自分のつながりのある人達に限定されるとはいえ、システム的には、指の操作で文字を連ねて、ボタン一つで世界中に発信。
誰もが発信者になれることはすごいけど、心のどこかでちょっと怖い気持ちもある。
「炎上が怖い」とか、そんな話ではなくて、ただ単純に、つまんないとか、ダサいとか、そんな風に思われるきっかけを作るのが怖いのだと思う。
何も発信しなければ、マイナスになることはない。
でも、プラスになることもない。
宣伝が苦手
私は、昔から宣伝することが苦手。
人の作品や仕事などについては、これいいよ!と誰かに伝えられるけど、自分の活動や仕事については、どうも言いにくい。
面と向かって「お店はじめました〜来てください。」なんて言うと、相手がリアクションに困るんじゃないか?気を遣わせてしまうんじゃないか?と思ってしまい、「まぁ言わなくてもいっか…」に行き着く。
自分の意見はズバズバ伝えられるくせに、業務や活動の話は苦手。
自営業のくせに宣伝広報下手。よく10年もやってこれたなぁと不思議に思う。
自社のHPでは、自分たちが担当した仕事をWorksとしてアップするコトにしているが、更新頻度が極端に少ない。
更新しなきゃと思うものの、なぜか乗り気がせず、優先順位が下がって、つい後回し。
めでたいバッグを「こんなの作りました!」と言えても、「私達こんな仕事ができます!お任せください!」的な、ビジネスアピールは本当に苦手だ。
そこにストレスを抱えるくらいならしなくていいや‥とあきらめの範疇に入り、リニューアル後のworksページは一旦閉鎖中というありさまとなっている。
雑貨店をきっかけに広報開始
今回、リスノ雑貨店をオープンするにあたって、Instagram・ツイッター・Facebookの各SNSに、店の情報を投稿した。
Instagramやツイッターは、フォローする/しないの関係なので、気に入らなければフォローを外せばいい。
でもFacebookは、友達申請をして繋がっている関係性。いわば、誰か知らないけれど…という間柄ではない。
中学高校の同級生から、仕事仲間、お世話になっている人など、関係性の濃い薄いはあるけれど、なんらか繋がりがある。
だからこそ、宣伝下手が発動してしまい、Facebookの記事は投稿するのをためらうことが多い。
でも、人生において、雑貨店をオープンするって、そうそうない。
これはオープンの日に投稿する内容だなと思い、情報をアップしたところ…びっくりするほど「いいね」やコメントがあった。
何十年も会えていない友達も、過去1回だけイベントでご一緒した方もリアクションしてくれて、素直に嬉しかった。
そもそも投稿をためらうのってなんでかなと考えてみたら…
宣伝って思われるかな。
お祝い送らなって思わせるかな。
老けたなぁって思われるかな。
最後の「老けた」は、自分で実感しているので仕方ないけど、どう捉えられるかという不安と、気を遣われるのがやっぱり嫌なのだと気づく。
そんな宣伝に関してだけ発動する、遠慮がちな気持ち。今回の一件で、ちょっと気持ちが変わった。
発信を怖がっていた気持ちと同時に、少しの手間をめんどくさがっていた自分に、ちゃんと届けていこうという気持ちへ導いてくれたのは、皆さんの反応だった。
雑貨店のinstagramを見てご来店くださった‥初めましての方は、みんな雑貨が好きで、動物が好きで、髪はショートカット。どこか雰囲気が似ていた。
instagramの写真と少しの文章から、こんなにも好きなモノや雰囲気が似るんだと驚いたし、初対面で1~2時間も楽しく会話が弾むという経験も初めてだった。
好きも嫌いも、知ってもらうことから。
「発信を怠ること」は、好きになってもらうチャンスを失っているかもしれない。
文章にすると、なんとも当たり前のことだけど、お店からの新しい流れがじんわりと大切さを伝えてくれた気がしている。
いいタイミングと距離感で、情報を届ける。
そんな”知ってもらうコトに向き合う”のが、目下、私の課題であり楽しみです。
私も発信下手と言うか‥‥遠慮のような、おこがましい、厚かましいかなと思ってしまいます。口では発信や、強気も大事って言うけど〜
発信しなきゃ伝わらないし‥難しいですよね。
でも、よく発信してる方でも、嫌な感じに見えない人もたくさんいるので、その方の人柄というか姿勢みたいなものも見えるのかもしれませんね。‥身が引き締まります。笑