隊長のノスタルジックな味覚センサー。
目新しいモノよりも、とびきり美味しい高級品よりも、隊長の中では、美味しい定番メニューがいくつかある。
お肉全般が食べられない隊長にとって、唯一食べられるコロッケは、「かにコロッケ」だけ。
ネットで探すも発見できない、懐かしのカニコロッケ
隊長にとっての「カニコロッケ」は、昔、どこかの冷凍食品メーカーが売っていたもの。
高校時代に、お弁当によく入っていたのだ。
記憶を図解化してみるが、リスは見たこと無し。
そういえば、昔、丹波市市島のスーパーで「カニコロッケみたいなやつを発見した!」と、隊長が大騒ぎしていたことがあった。
その他にも、一時期「生鮮食品館TOKUYA」(京都市伏見区に本社があるスーパーマーケットグループ・ハッピーテラダ)のお総菜コーナーでも扱っていたのだが、今は姿を消したようだ。
このカニコロッケの冷凍食品。
記憶が少々曖昧で、どこのメーカーだったのかもわからない。
売られていたものなら、なにかしら情報が転がっているはずはずだと、記憶を辿ってネット検索するも探し出せない。
「ヌガーを欲した時」のように、手に入れられなくなると、人は無性にソレを欲する性質がある。
ということで、時々リスに作ってもらい、カニコロッケを堪能している。
記憶を辿り調理開始
1.材料は、ジャガイモとカニ身(カニ缶でOK)
2.形は、円柱型。
3.大きさは、直径・約2.5cm、長さは約7cm。
4.じゃがいもは、少しゴツゴツ感を残し、あまりなめらかにしない。
これまで何度か、玉ねぎやチーズを入れてみては?とリスからの提案があったけれど、全て却下。
カニコロッケは、じゃがいもとカニだけ、というのがセオリーだ。
次に、よくあるコロッケ定番の楕円形や、丸いボール型も邪道である。
リス的には「小さな円柱型は作るのにちょっと手間」だといい、気づけば‥少し大きな円柱カニコロッケができていたりする。
がしかし、小さな円柱がいいのだ。
「そんなら作ってよ」と言われるものの、これがうまく作れない。よって、油の準備をしながら、応援しつつ見守っている。
これまでも何度か作っているので、少々ヤヤコシイ指示もスムーズに受け止めてもらいつつ、なんとか下準備完了。
急にノスタルジックな味を欲する構造
気がつけば、無性に食べたくなるノスタルジックな味。
リスが昔食べた思い出の味を欲することはほぼないのだが、隊長の場合、時々このセンサーが猛烈に発動する。
東北大学の生命科学研究科・生物学科の山元大輔先生によると、
いっけん忘れたかに思われた記憶(隊長でいうカニコロッケを食べていた記憶)は、実は、無意識の世界の中で再び思い出されることを待っている。
新しい経験をすることにより、神経回路の活動が再び高まって忘れたかに思えた記憶が復活する。
のだそうだ。(「Diamond Online」の記事より抜粋。)
隊長の記憶をよみがえらせた新しい経験とは、何か?思い当たるとしたら‥
「お店を始めて、手早く食べられるお弁当に食事をかえた。」
「最近、よく行くお魚屋さんで『今期、最後のカニです!』Popを見た。」
「youtubeで、コロッケ調理の動画を見た。」
「リスがカニ缶の賞味期限が間近だと言っていた。」
などがよぎるが、カニコロッケは、年に何回か脳内でシーズンを迎えることは確かだ。
揚げたてのコロッケは美味しいです♪
揚げるのは隊長の担当
下準備ができたコロッケを油のプールに投入。
油を少なめにあげるスタイルなので、少々焦げ目つきになりやすいけれど、それもご愛嬌。
付け合わせは、サラダとキノコソテー。
「カニコロッケは、ソースより醤油。」というのが、隊長おススメの食べ方。
これがソースだとカニの風味が消えてしまい、醤油だとカニがひきたって美味しい。
味は、隠し味もなく、カニ缶が入っているだけなので、想像どおりの “うっすらカニ風味”。
でも、これが素朴で、普通に美味しい。
小さなボール状にして、とろっとした醤油ダレをかけて、からあげ君のような紙パッケージにいれたら売れそう‥といつもリスは言う。
「美味しい」という感情は、ただ味だけで構成されているわけではないのかも、と思う。
少なくとも隊長の場合は、食べられるものが限られているため、美味しいモノランキングの順位変動が極端に少ない。
当時の記憶も手伝って、カニコロッケは、今もなお上位に居続けている。
年に何回かこのカニコロッケを食べて、はじめて行くスーパーなどでは、冷凍食品コーナーをかかさずチェック。
カニクリームではない、カニコロッケが、うちの定番コロッケです。
食べ物の記憶って味以外の要素もありますよね。美味しそうで、高級感満載なカニコロッケ。作ってみよ♪
高級感満載に見えておりますが…カニの味はほとんど感じられない、ただの素コロッケになっております。