35歳を過ぎたあたりから、リスは気づいてしまった。
会話中、頭の中で文章をくみたてて言葉を発する寸前、最後尾の文字に繋がる言葉が閃いてしまう時があるのだ。
そう。それは、いわゆるおやじギャグ。
おやじギャグは「老化」か「言葉の蓄積」か?
おやじギャグが頭に浮かぶなんて‥リスは、自分の老化におののいた。
ただ同時に思ったのは、おやじギャグって、言葉をたくさん知っているからこそ結びつくわけで‥もしや、語彙力と関係があるのだろうか、ということ。
この「おやじギャグ」現象について説明し、15歳離れた主人・隊長の「おやじ意見」を聞くことにした。
おやじギャグ・ダジャレ・ギャグ
頭が混乱してきた。
そう言われてみれば、おやじギャグとダジャレの違いはわからない。
全然わからなくなってきた。
ただ、隊長が説くのは、おやじギャグ=ダジャレ論。調べてみると‥
同じ或いは非常に似通った音を持つ言葉をかけて遊ぶ一種の言葉遊び。–Wikipediaより-
また、ピクシブ百科事典というところには…
・面白いものをシャレ
・つまらないものをダジャレ
・しょーもないものをおやじギャグ といった説があった。
なるほど。これは、わかる気がする。
おやじギャグのビッグデータ & おやじSiri
リスの見解がもう一つ。
おやじギャグは、これまでどれだけ “おやじギャグ”を聞いてきたか、に関わるのではないか?ということ。
おやじ脳内AI ?
先日、ちょうどTVで「AIの仕組みについて」見たところで、AIは、膨大なデータから計算・確率・統計によって解を導いているらしい。
とすれば、おやじギャグを聞いて脳内に蓄積されたデータが、アラサーあたりになると、反応を示すというのだろうか。
iPhoneには、話しかけるとデータから答えを導き出し、応えてくれるSiriというAIが内臓されている。
私達の脳内には、ある瞬間、脳内のおやじギャグビッグデータから繋がる言葉を導き出し、発しようとするおやじSiriが内臓されている、ということなのか。
となると “おやじSiri” からの提案を止められるかどうかが、肝である。
脳科学的におやじギャグを紐解く
実際のところ、脳の働きはどうなのだろう?と調べてみたところ…脳科学者の茂木健一郎氏の見解を発見。
NHK「チコちゃんに叱られる!」という番組内で、茂木先生が解説をしていた。おやじギャグを発してしまう事象は・・・
・1つの記憶から他の記憶を思い出す“連想記憶”の発達は、30代からあがって50代でピークを迎える。
・一方で、感情をコントロールする“前頭葉”の働きは、20代で発達のピークを迎え、加齢と共に萎縮する。
・よって、50代を過ぎたあたりから“脳の暴走”がはじまり、おやじギャグを連発してしまう。
なんとも、35歳を越えたあたりから起きたリスノ脳内現象は説明されていた。
もう一つ、女性は“意味”を考えるのに対し、男性は”音”で捉えるというのを聞いたことがある。
となれば、楽しそうにおやじギャグを発する男性と、面白さがわからない女性の冷ややかな対応も腑に落ちる。
ならば、おやじギャグは、語彙力ではなく、連想記憶が理性リミッターを越えた時に発されるものということだ。
おやじギャグを連発している人を見かけたら、「おぉ。おやじSiri絶好調やん。」と思うことにしよう。
でもって、自分の “おやじSiriの制御” がうまく作動し続けますように。
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いろいろ調べていたら、こんなアイテムを発見。
実は、子供はダジャレが好きだったりする。それこそ、言葉の音遊び♪