めでたい指さし確認

第39回奥びわ湖健康マラソン参戦記

2年連続で京都マラソンに参加してから早3年。

毎年、抽選に挑むもその後はずっと落選。たまにランニングはしているが、目標が無いと、なかなか習慣化しないもの。

日頃のランニングを続けるモチベーションとして、目標に出来る大会はないものか?と、以前から考えていた。

関西近郊では、年中マラソン大会が行われているものの、大きな大会(大阪・奈良・神戸マラソン)は秋から冬にかけて集中している。スポーツの秋は、芸術の秋でもあるので、うちの繁忙期と重なって、参加は難しい。

春~初夏にかけてなら、参加できるかも?ということで、白羽の矢が立ったのが「奥びわ湖健康マラソン」だ。

 

奥びわ湖健康マラソンとは?

「奥びわ湖健康マラソン」の存在は、めでたいランニングクラブのメンバーが毎年参加しているので知っていた。

 

 

コースは、1.5Km、5Km、15Kmとあって、参加者は2000人を超える。これぞ地方の大会!という高評価なポイントも多い。

・新緑の気持ちいい5月開催。
・必要最低限のサービスに徹して、参加料を安くしている。
・町をあげての一大イベントになっている。
・フラット(高低差なし)で走りやすいコース。
・フィヨルドの琵琶湖畔を楽しめて眺め良し。等々。

めでたいランニングクラブのメンバーが毎年参加していたことも後押しして‥昨年から参加を決めていた。

そしていつもは応援係のリスも、マラソン初参戦。
フルマラソン&ハーフマラソンはハードルが高いけれど、15kmなら練習すれば走れるかも?と、人生初のマラソン大会参加を決めた。目標はひとまず完走だ。

初夏のこの時期、湖畔を吹く風が気持ちよいだろうと期待して、いざ当日!

当日の朝(駐車場には気をつけろ)

大会の要綱に「駐車場に限りがありますので、当日は駐車場の混雑が予想されます。公共交通機関のご利用をお願いします。」とあったものの、我が家にとって車移動は必至。

駐車場を確保できるように、早めに家を出て、8:40に会場付近に到着。

すでに会場に近い駐車場は満車。少し離れたJAの駐車場に運良くとめることが出来た。運良くというのも、私達が止めた直後に、この場所も満車へ。

 

 

それ以降は、さらに離れたヤンマー永原工場か、緑地公園の駐車場に誘導される。ヤンマーの駐車場と緑地公園からは、バスによるピストン輸送となる。

周辺道路では、ボランティアの方々がトランシーバー片手に、車の誘導をされていた。朝からご苦労様です。

会場内には、マルシェコーナー。
大会のTシャツ販売や、フードブースの出店あり。カモそば、ししコロッケ、しかカツバーガー、お団子。地元の名産品がずらっと並ぶ。

 

 

受付にゼッケンをもらいに行くと、ボランティア参加の地元中学生の男の子たちが応対してくれた。男の子3人組がテキパキと受付処理をしてくれて、ゼッケンを手渡しつつ「頑張ってくださ~い」と声援付き。

大会パンフレット、ゼッケン、参加賞のタオルを受け取り、あちこちからの声援に押され気味だが「頑張ります~!」と返した。

 

オリジナル?準備体操~いざスタート地点へ

レース開始30分前から、開会式が行われる。

大会委員長の挨拶などに続き、地元少年野球チームによる準備運動。野球のユニフォームを着た少年が登場した。

「皆さん、おはようございます。僕たちが練習前にやっている準備運動を行いますので、広がってください。」の宣言。ラジオ体操でもするのかと思いきや、野球チームオリジナルの準備運動が行われた。

「いちにっさんしぃ、ごーろくしちはち。」と少しテンポ早めの掛け声に、初めて見る動きにランナーたちが追従する。

よーく聞けば「っつっちっつっつ、ごーろくしちはち」と、体育部特有の掛け声に笑いもおきつつ、準備運動は、腕の旋回、膝の屈伸、全身を使ったジャンプと進められていく。少年の堂々としたお手本ぶりに、終了後は、歓声と拍手が起こった。

さて、いよいよスタート。
開会式の会場からスタートと思いきや、スタート地点は別の場所。

 

 

会場から歩いて5分のところへ、参加者が列をなして向かう。15kmは約1800人の参加者。発走を待つランナーは200mを超える長蛇の列。

その列のちょうど中間、スタートラインから100mほどの位置で、めでたいランニングクラブのメンバーはスタートを待つ。

 

ランナー先輩に混ざる初心者リス(ピンク)

 

スタート時間が来たと思ったら、前方からパーンというピストルの音。直後に、打ちあがる花火。派手なスタートの合図をきっかけにレースが開始された。スターターは、笑顔が素敵な男子中学生。手をふって送りだしてくれる。

めでたいランニングクラブメンバーも「がんばりましょーじゃあゴールで!」と個々のペースでスタート!

フィヨルド景観に風びゅーん

スタート直後、ランナーがバラけるまでは少し渋滞気味だったが、1kmを過ぎる頃には混雑は解消していた。市街地を抜けて、いよいよ琵琶湖畔へ。

 

 

大会の説明の中に「フィヨルド景観が楽しめる」とある。初夏のこの時期、広がる青空と湖畔を吹く風が気持ちよいだろうと想像していたが・・・当日は曇り。

琵琶湖畔の風は想像以上に強く、フィヨルド景観を眺めながら、向かい風と格闘するというのが正直な感想。特に、周りに木が無く景色が良い、開けている場所は強風ポイント。

隊長は、姑息に大柄のランナーの後ろに付き、風対策。体力温存のセコい作戦に出ていたようだ。リスは、風に構わずコースの最短距離を行くタイプ。

リスは、なんせ初の大会参加。大勢の人と走ると、自分のペースを守るということが難しい。
早い人は早々に抜いてくれるからいいものの、自分よりちょっと遅いかなという人が前にいると、つい抜いてしまう。すると、微妙にペースが早くなり乱れていく。

この日に合わせて、いちおう練習はしていた。

3月くらいから時間を作っては、5kmのジョギングを複数回、大会1週間前に10kmを走ってみた。なので、どれくらいのペースで走れば、時間内に完走できると目安はわかっていたものの、大会特有の雰囲気におされて、少しオーバーペース気味。

コース中、三か所の給水ポイントがある。
ブルーのジャージ着用の地元中学生が、水かスポーツドリンクを手渡してくれる。

 

 

中には、慣れない給水の準備にあたふたとしている学生さんもいたが、またそれが地方のマラソン大会の雰囲気を醸し出す。「頑張ってくださ~い」と彼、彼女等の声援が、ランナーの背中を押してくれるのは間違いない。

初心者のリス、レース中何思ふ

今回のコースは、7,5kmの地点で折り返し。

 

折り返しポイントから見える竹生島

 

折り返し地点まで、まだあと数キロというところで‥先頭のランナーはすでに折り返し、反対車線を走り抜けてゆく。

あのスピードと歩幅は、全くのベツモノ。

“えっせほいせ”という掛け声が似合いそうな私達の走りとは違い、“しゅいーん”と風を切っていく姿を見て‥あれが「ランナー」だ。そんなことを思いながら、走り抜ける先頭集団のランナー達を見ながら走る。

なんと!先頭集団には、カオナシ(千と千尋の神隠し)2名も発見。あの息もしにくく、視界が極細のお面で、颯爽と走りゆく姿はスゴイのひとこと。

途中、めでたいランニングメンバーとすれ違う時はハイタッチ。笑顔のランニング師匠とのハイタッチは、ちょっと元気がでた。

これ一人だったら絶対参加してないし、隊長と二人でも参加してなかったなぁ‥とハイタッチの後ぼんやり思ふ。

 

琵琶湖の横をえっせほいせ

 

練習で走った10kmを過ぎた辺りから、いつもは痛くならない場所が張ってきてるなーと思いつつ走る。なんで走ってるんやろ?と思いつつ走る。マラソンって、自分次第の孤独なスポーツよね‥と思いつつ走る。

 

か~ぜ~を感じて~♪

 

ペースを落としても歩かずに走る!と思っていたら、結局ペースを保ったまま残り3kmまで来ていた。

完走!無事ゴール

レース終盤。
琵琶湖畔を抜けて、市街地へ入る。

民家の前では、おばあちゃん達が小さな椅子を並べて、手をふって応援してくれる。優しい笑顔にふっと和む。でも、ありがとう!というほどの元気と余裕はない。

市街地を抜けるといよいよゴール。・・・のはずが、またもや風の洗礼が待っていた。

 

 

周りに風をさえぎるものの無い田園地帯を通る時の激しい横風。

ランナーは皆、かぶっている帽子を押さえるほどの強風だ。田んぼの中に飛んでしまった帽子も見かけた。リスの伸ばしかけの前髪は、もはや制御不能でとっちらかりが激しい。

 

中学生から最後のエールをもらって‥

 

強風にあおられながらも、なんとかゴール!

 

 

1:47というおおよそ予定通りのタイムで無事に完走。(制限時間は2時間)

こちらの大会。完走証は、氏名を手書きしてくれて、希望者はタイムも書き込んでもらえる。

というのも、この大会は計測チップ(ランナーのゼッケンなどに組み込まれ、自動的にスタート、チェックポイント、ゴール時にタイムを計測してくれるもの)が無く、ゴールに設置された大きなストップウォッチを各自が見て申請する自己申告制なのだ。

完走証発行コーナーには、筆耕部隊の地元のおじいちゃんやおばちゃん達がずらっと並んで書き書き。

 

 

なんとも親しみが感じられる素敵な大会だった。ボランティアの皆さん、どうもありがとうございました!

 

 

終了後は、めでたいランニングメンバーで湖畔BBQ。

 

 

みんなでワイワイ楽しく美味しい時間は、さいこーのひととき。

走ってみて、正直マラソンが楽しい!と思ったわけではない。だけど、次はもうちょっと楽に走りたいな~髪ぐちゃぐちゃになるし帽子買うわ、と張ったふくらはぎをさするリス。

きっとこれが、マラソンの魅力ならぬ魔力なのか?ひとまず初挑戦!無事に完〜♪

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Taicho and Risu
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