隊長!発信!

Jazzライブ@ファブリカ村

隊長こと私は、滋賀県のびわ湖の東側、能登川町の出身。

実家は、琵琶湖まで車で約15分のあたり。県内では、まぁまぁ琵琶湖に近いエリアだといえるだろう。今は市町村合併により、東近江市と名前を変え、元の能登川町という名も駅以外では見かけなくなった。

能登川町は、麻織物の産地として知られ、その昔紡績で栄えていた。
今は無くなってしまったが、小中学校の頃まで日清紡の大きい工場があった。

田舎と言えば田舎だが、JRの新快速が止まる駅が町内にあることが、昔は自慢だった。

都会に住んでいる人には、わかりにくいと思うが、田舎の鉄道事情としては新快速(準急?的なヤツ)が地元の駅に止まるか止まらないかは、非常に重要。

“ド田舎”か、軽めの“田舎”かぐらいの違いがある。

 

 

誰だ?「どっちにしても田舎やん」なんていうヤツは。

東近江市ファブリカ村

紡績で栄えていた町だったので、同級生の中にも、家が紡績関係の工場や会社をやっている友人が多かった。

時代の流れか?海外製品に押されてか?撤退や職種替えをしておられる工場や会社も多くなってしまった。
そんな中、今でも独自の麻製品を作り、織物工場の一部を活かす取り組みをしている会社がある。

それが、ファブリカ村だ。
ファブリカ村は、東近江市佐野町にある北川織物の工場。

直営の麻製品のショップの他に、土日はカフェ、ギャラリー、レンタルスペースとしても活用されている。

 

 

以前に何度か訪ねたことがあるが、滋賀県内の陶芸作家さんの作品が展示されていたり、県内在住のアーティストのライブが行われていた。

ちなみに、このファブリカ村の副村長。私の同級生だ。

同級生x同級生

ファブリカ村のFacebookから、イベントのお知らせがやってきた。それが『5/12 Kuni Mikami Jazz Live@ファブリカ村』

Jazzピアニストのクニ三上さんのJazzライブだ。クニ三上さんは、NY在住。

ライオネル・ハンプトン楽団最後の専属ピアニストで、デューク・エリントン楽団でも演奏する超有名ピアニスト。スタジオアントラップが運営のお手伝いをしている滋賀県大津市石山にあるコンサートホールで2回ほどお目にかかったこともある。

そのJazzライブ情報のゲスト出演の項目に、良く知る名前があった。

 

ゲスト 森下薫(ベース&歌)

 

良く知る名前と言ったが、アメリカNY在住新進気鋭のベーシスト・・・なんていうことではなく、私の小中学校の同級生、森下君がゲストで出演するのだ。

この、森下君。
東京で活動しているジャズボイラーズのメンバーだったり(2019年5月に卒業)、Jazzトリオを結成していたり、NYのミュージシャン組合に所属していたり、ラジオNIKKEIの「実践!Let’s Read the Nikkei in English」番組内で解説していたり、トライアスリートだったりと、いろんな顔を持つ。

小学生の時から文武両道、勉学もスポーツに関しても、隊長の四歩も五歩も先を行く男なのだ。

行ってきましたJazzライブ@ファブリカ村

行ってきましたJazzナイト@ファブリカ村。

開演時間が近づいてくるにつれ、森下君のゲスト出演を聞きつけた同級生たちが、続々集まってくる。開演前、会場はプチ同窓会状態。

開演時間を少し過ぎたころ、ライブがスタートした。ファブリカ村は元織物工場。コンサートやライブをするために建てられた建物ではない。

ただ、採光を考えられて作られたノコギリ型の屋根が、室内の音をうまく拡散、反射させ、心地よい響きの空間を形作っている。

 

 

フラッターエコーという、平行な壁と壁、天井と床で、音が多重反射を起こすことで生まれる音響障害も少ない。ちなみに、うちのスタジオのコントロールルームの天井も、フラッターエコーを避けるために波型にしてある。

第一部は、Jazzの名曲から、アイルランド民謡や賛美歌、クラシックの楽曲をジャズにアレンジしたものまで、幅広い楽曲が演奏された。

ライブも第二部に入り、待ちに待った森下君の登場である。

Kaoru Morishita 登場

黒にシルバーで模様の入った、なかなか派手めなジャケットで登場した森下君。

今日は同級生でもありながら、ベーシスト&ボーカリストである。クニ三上さんが言うには、ベースを弾きながら歌う人はとても少なく、彼はレアなプレーヤーらしい。

一曲目の出だし、少し緊張も見えたが、30年を超えるベースプレイのキャリアを持つ彼。すぐに場の雰囲気、プレーヤー間の呼吸にも慣れたようだった。

私は常々、その人の性格は演奏に出ると思っている。
小、中学校で学校生活を共にした際に感じた「実直であり、周りに目を配る」性格は、今日の演奏にも出ている気がした。

ベース・歌共々、音程に気を配る。どちらかが疎かにならずバランスよく演奏される。時にドラマーやピアニストの方に顔を向けて、音だけじゃなくて動きにも注意を払う。

演奏を聴いているだけで、彼とのエピソードや、学生時代の記憶がよみがえってくる。そんなことを思ったライブだった。

 

 

コンサート後は、森下君を囲んでの同級生打ち上げ。友人から「アリカワ君、ギターやっていたよね?」という話がでた。

確かにギターは、楽しみ程度に弾く。でも、「3年で弾けるようになる!」と書かれたJazzギター教則本を購入してはいるものの、今や埃が被っているという事実が頭をかすめ、「う、うん」となんとも曖昧な返事をする私なのでした。


※当日のライブの模様は、ファブリカ村のblogでも紹介されています。
ファブリカ村のblog:ファブリカ村+jestilo

ABOUT ME
Taicho
studio untrapのサウンド担当。美容院の息子に生まれた影響からか。第一印象の人当たりは良し。「早く家に帰りたい」と「大丈夫、何とかなるじゃない~」が口癖。無難かつ合格ラインを見極めて進む『良い塩梅』派。
RELATED POST