めでたい会議

起業することは怖い?

トマト選びの後ろにて…

先日、リスがスーパーでトマトを選んでいると、後ろでおばさんとおじさんが話し込みだした。


おじさんは、おばさんの旦那さんの知り合いのようで、お互いの家族状況も知っている様子。

挨拶もそこそこに、話題は「おばさんの息子さん」について。
高校3年生になった息子さんが「来年、大学進学せず、就職もせず、起業をすると言い出した」ことが議題のようだ。

スーパーの入口にて長く話し込む二人。身動き取れぬ状態となり、入り口の特売トマトを選び続ける私。

おじさんとおばさんの見解をまとめてみる。

・就職もせずに、いきなり起業するなんて無理がある。
・パソコンの世界だけでうまくいっても、社会はもっと厳しい。(すでに何かを始めている様子)
・野球部で厳しい上下関係も経験したようだが、部活動と社会は別。(元野球部で頑張っていたらしい)
・せめて3年くらい社会経験を積んでから、起業すべき。

わかるような、わからないような。
帰宅後、隊長と「起業について」の話題に発展したことは言うまでもない。

就職 VS 起業

隊長:「その息子さんが、起業しようとしている事業の内容が非常に気になるわ~。」

リス:「残念ながら、内容についての情報はなし。」

隊長:「あ~、気になる気になる。何系のビジネス?今どきの学生さんなら、ソフトウエアの開発とか?」

リス:「おばさんは色々と調べたりしたみたいだけど、「パソコンの話はよくわからない」っていうフィルターが濃いめで。なんか人と会ってない=怪しい、みたいな雰囲気さえあったなぁ。」

隊長:「足で動いて、人にあってこそなんぼ、っていうのがベースなんだろね。あと、部活動を頑張っていたっていう話、野球部は今も昔もポイントが高し。他にも厳しい部活動もあるんだろうけど、頑張っている部活動としてはやっぱり野球部が代表格なんだろうね。」

リス:「そうねー。私も3年間テニス部で頑張ったと言いたいところだけれど…実は”ゆるい系”だった。」

 

厳しい運動部代表・野球部?

 

おじさんの見解では‥

いくら厳しい部活動をやっていたといえど所詮、学校内の話。社会人としての経験が無いのに起業なんかしても失敗する。

まずは、安定した会社に就職して、社会の厳しさやルールを知ることが大事。その後、起業したければ、その時したらいい。

今は誰もが起業するとか言うけれど、そんな甘い話ではない。パソコンの中だけで、できる気になっているんだろう。

おばさんも「私もそう思うんです。」と同意。

息子さんがいい加減な子で安易な考えを持っているならば‥おじさん達の見解も一理あるのかもしれない。でももし、そうでなければ、感覚が甘いのはどちらだろうか。

とりあえず就職して3年働いた後で起業するのは遅すぎるかもしれないし、今だから成功する可能性もある。

確かにまずは、安定した会社に就職して社会を知る、社会を学ぶということは一つの方法。でも、今の世の中、大きな会社だといっても一つの不祥事で傾いたり、ブラックな就業態勢が問題になることもある。

ましてや安定の職場と考えられている公務員でさえ、市町村の合併によるリストラ、自治体の破産などで勤務環境が変わる時代。

未来永劫、安定している職場はどのくらいあるのだろうか?と考えてしまう。

変わる変わるよ、時代は変わる

不祥事や破綻で消える会社だけでなく、今は、テクノロジーの進化によって消える会社がある時代。

20数年前にパソコンは身近ではなかったし、10数年前にはスマートフォンの影も形もなかった。

でも今となれば、老若男女問わず、スマホは一人一台。

最近では公衆電話も探すのが困難で、固定電話も減少。生活環境は著しく変化したのだから、仕事のあり方もそりゃ変化する。

 

「AIにとってかわられる人間の仕事は多い」という話題や記事も見かけることが増えた。これから益々、変革期となるはず。

テクノロジーの進化だけではない。
仕事環境や職場環境も様変わりし、理不尽でも耐えろ!下積みは必要だ!といった根性論も衰退している。

「飲み会の席でこそ、腹をわった本音のコミュニケーションが出来る=飲みにケーション」という単語も死語にチェンジして、もはやパワハラとなりつつある状況。

年代によって、生きてきた背景は違う。
でも「今」は進行しているわけで、時代の変化にちゃんと向き合っていなければ、どんどんズレがでてくる。

「昔はこうだった。僕らの時代はな~」なんていうのは、ただの同窓会ネタにしかならない時代になってしまったのだ。

生きたいように進め~!

リス「もし、うちに子供がいたとして、起業したいって言ったら?」

隊長「起業?やってみたらええやんって言うでしょう。背中を押すのは得意やで。」

想像どおりの答え。
でも、リスも「したいならしたら~。」と言うだろう。

もし、親の言うとおり、就職をしていても倒産するかもしれない。
「こんなことになるなんて、思いもしなかった」と嘆く声をただ聞くだけかもしれない。

起業をして、成功しても、その後、失敗して負債を背負うかもしれない。


結局のところ、未来はわからない。
自分次第だとしたら、やりたいようにやるしかないのです。

隊長「あ~、その息子さんの起業内容が気になるわ~。もう一回、トマトを買いに行く?」

リス「いや、もうおらんやろ。」

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Taicho and Risu
15歳差凸凹夫婦が、今気になる様々なモノやコトについて綴ります。毎週1回更新!各種SNS&LINEで、更新情報をお知らせします。フォローミープリーズ♪
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