鮮明なコンタクト世界
コンタクトレンズを初めて使ったのは、高校3年生の終わり。
使い初めは、目に異物(=コンタクト)を入れる拒否反応が強く、入れるだけで30分くらいかかった。
コンタクトレンズを入れて最初の感想は「自分の肌ってこんな汚いのか?」という現実。ぼやっとした中で過ごしていたので、悲しい現実を含みつつも鮮明な世界に感動したことを覚えている。
私の裸眼は、視力検査の早い段階で「C」の穴を見失い、順に黒点になってゆく度合い。まずまず悪い部類に属する。
目のいい人に見えない感覚を話す時「水中の中で目を開けた感じ」というと、とても理解してもらえる。
それから約18年。
ずっとコンタクトを利用し続けていた。
定期検診で発覚
昨年6月、目の定期検診に行った。
昔コンタクトは診療してもらわないと買えなかったけど、今はネットでも買えることもあって、随分久々となった眼科での検診。
視力も変わってるだろうと、ふと思い立って行ったら‥視力の悪さ問題はさておき、先生が少し真剣な感じで説明をはじめた。
『 目の細胞の数が少ないです。 』
なんのことかわからない私に先生が話を進める。
『 30代の正常値を3200とすれば、有川さんは2200くらい。これは、危険値です。』
え?え?なんで?
『 細胞は死滅すると再生できません。2000をきれば、コンタクトの使用は控えてメガネに。1500をきれば、コンタクト使用中止。1000をきれば、将来白内障などの手術ができなくなります。』
こわい‥。静かにこわい。。
『 コンタクトは極力控えて、1日最大5~6時間まで。酸素透過率が高いレンズに限ります。』
年齢とともに減少していくものだが、コンタクトレンズを長期使用していると酸素不足で減少のスピードが速まる。一度死んでしまった内皮細胞は、一生涯再生することはない。
これ以降、私はメガネ女子となった。
1年後‥さらに‥
昨日、定期検診に行ってきた。
前回から1年と3か月。
あれから怖くなってメガネ女子を貫き、コンタクトを使用したのは、先月結婚式に参列した時と数回のみ。
状態を見てもらうため、検査をしていると‥看護士さんが首をかしげながら、何度も同じ検査をする。この時は、私がずっと目を見開いているのが苦手だからかなぁと思っていた。
検査後、診察へ。
先生に言われたようにメガネで生活してました~どんな感じでしょ~と余裕で診察室に入る私。
『 右目の細胞がすごく減っています。』
えぇ?!!え?なんで??
『 左目は昨年と同じ2200くらい。右目にいたっては、1500ほどに減少。。コンタクトしてなかったんですよね? 』
えぇえぇ、はいはい。
『 こんなに急激に減るのはめずらしい。』
先生ーーその原因を教えてください(泣)
『 右目はコンタクト使用禁止。左目は1DayとかであればOKです。』
いやいや、そんなん酔うでしょ。無理でしょ。
『 パソコン仕事の時、可能ならば、マスクをしましょう。』
なんでですか?
『 マスクからの蒸気が幾分乾燥を防ぎます。』
先生ーーそれ本当ですか。
右目が疲れやすいというか、奥のほうが重いような感じはあるけれど、メガネ女子の奮闘むなしく悲しい展開。どよーんと帰宅。
聞き出せた見解では、毎日のパソコン作業からくるドライアイ、お正月になったインフルエンザの影響?、などありながら、対策としては、1時間ごとの目薬とマスク運動(半信半疑)くらい。
目薬を入れるのは、りすポーチ。
静かに死んでいく細胞‥怖い。コワイよぅ。と思いながら、今気づけただけマシと自分を慰める。
目と仕事
メガネになったのにも関わらず、1年で700もの細胞が死ぬってどうよ。この疑念がぐるぐる。
あと1年でもっと減ったらどうなるのよ。不安もぐるぐる。
今の私の仕事は、デザイン・HP制作が中心で、パソコンもスマホも必須アイテム。
最近仕事をたくさんいただけるようになったところなのに、ディスプレイ見るのはNGとなれば、商売上がったり。業務転換を検討しなければならない。
せめて、何か原因なり対策なりわかれば‥とセカンドオピニオンも念頭に入れつつ、今後のことを考えている。
ひとまず、寝る前スマホはやめよう。
長時間の深夜デザインもなくそう。
業務の効率化とスピードアップだ!
など思いながら、「見える」大事さを思い知る。健康こそ財産。
長年に渡ってコンタクトレンズを着用している方。
パソコンに日々向き合うお仕事の方。
自覚症状はありません。
この記事を読んで少しでもひやりと感じたら、一度検査してみてください。
私はこの仕事を続けられるよう、目薬&マスク運動に勤しみます。せっせ。