方言論「せや族」と「ほや族」

方言論「せや族」と「ほや族」

方言の不思議

日本テレビ系列で放送している「秘密のケンミンSHOW」。うちも、たまに見ている。

ケンミンの生活、食ロケのコーナーの中では、その地方の方言が飛び交い、アクセントやイントネーションも様々だ。

 

 

東北や沖縄の方言は、テロップがでても意味はわからない。狭い日本も広く感じられてくる。

先日のこと。
リスが父親との電話を切ったあと、繰り広げられた不可解な会話。

リス:「なんか、入院してたんだって。」
隊長:「そうなんや。大丈夫なん?病名は?」

リス:「それが、よくわからず。」
隊長:「うん?わからんって何?」

リス:「聞いたんやけど、父曰く『医者が、りこげなこと言うてたわ。』としか言わず‥」

隊長:「病名もわからないのに入院って‥‥というより、”りこげ“って何?」

り・こ・げ?

 

リスの父は、香川県出身。
いわゆる讃岐弁だ。代表的な方言としては‥

・りこげな事を言うてたわ。=りこうそうな/賢そうな/小難しいこと言うてたわ。
・お茶がまけた。= お茶がこぼれた。
・今、いんだわ。= 今、帰ったよ。

先程の電話。
お医者さんが利己気なこと=賢そうな・小難しいこと言うてて、何の病気なのかよくわからなかった、とリス父は話していたそうな。

その後、リスの情報分析の結果。
帯状疱疹による食欲不振から脱水症状になって1日入院したと判明。リス父には帯状疱疹の説明が難解だったようで「利己気なこと」に集約されていた。

また、リス母は、岡山の倉敷出身。
リスの生まれは滋賀県だけど、讃岐弁と岡山弁が行き交う中で育ったため、変な関西弁ができあがった。

小学生時代、友達に「ちょっと~ひこずったらあかんやん~。」と言ったら「あのさぁ。時々、何を言ってるのかわからん時あるよね。」と言われた衝撃。

「ひこずる」=「引きずっている」も、広島や愛媛、岡山など、中国四国地方でよく使う方言のようだ。

「せや族」と「ほや族」

私達が住んでいるのは、関西地方・近畿地方に含まれる滋賀県。

滋賀県の方言を、近江弁とか、江州弁というらしい。(wikipediaによる)

隊長は、生まれも育ちも滋賀県。滋賀弁の環境で過ごしてきた。

専門家によれば、滋賀県内の方言は、北・東・南・西と4つに地域分けされるそうだ。住んでいる者の感覚としては、東西が琵琶湖で分断されているためか、東と西とはちょっと言葉が違う感じがする。

隊長は東派(湖東地区出身)で、リスは西派(湖西地区出身在住)。

 

滋賀県東側:伊吹山を望む。
東側出身の隊長にとっては、琵琶湖は少し遠い感じ。

滋賀県西側:比叡山から見る琵琶湖。
西側出身のリスは、琵琶湖まで歩いて行ける感覚。

 

西は、京都・大阪に近いので、話し方も寄リ気味。東側の言葉は、同じ滋賀県出身のリスでさえ、イントネーションや話し方が違うなと感じる。

「そうだよ」「そうだよね」「そうだから」という言葉を変換してみると‥

標準語:「そうだよ」「そうだよね」「そうだから」
大阪弁:「せやで」「せやな」「せやから」
滋賀弁(東側):「ほやで」「ほやほん」「ほやさかい」

「せや族」と「ほや族」の出来上がり。

隊長は「ほや族」。
滋賀県西側で「ほや族」はあまり見かけず、リスは「せや族」寄り。

方言としては、滋賀も関西弁のエリアに該当するけれど、大阪弁や京都弁とはちょっと違うアクセント・イントネーション。そして、話すスピードもゆっくりめ。

リスは、大阪で販売員として働きはじめた時「滋賀弁やな~」と言われ‥数年後、滋賀の友人に出会ったら「めっちゃ大阪弁。しかも早っ。」と言われた経験がある。

 

大阪弁はノリもスピードもピカイチ?

 

北海道出身の大学生から「リスさん。しゃべるのが早すぎで理解が追いつきません。」と言われたこともあった。ただ、彼も大学を卒業して北海道に戻る頃には、立派な関西弁を身につけスピードも克服していた。

言語は、環境に左右される。
その言葉が話されている中に身を置くと習得しやすいのだろう。

留学することが言語習得の近道というのも納得。だったら、例のスピードラーニングもいいのかもね。…知らんけど。

「知らんけど」は、方言ではないけど、関西弁の結び句。

「根拠は曖昧だけど~」「私個人の意見だけど~」「深い意味はないよ~」「言ってみただけ~」といった、複数の意味を含み、多様に使われている。

いわば、関西弁のご愛嬌なのです。知らんけど♪

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