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長い長い長い戦い@京都マラソン2015【前編】

ウォーミングアップの時に、ランニングするのが嫌いな隊長です。
駅では、階段より、エスカレーターを選びます。

そんな私が2014年にランニングを始め、2015年の京都マラソンに出走しました。
全くの初心者による挑戦の一部始終と、気持ちの流れを告白。

長い長い長い戦いの始まりです。

大人の部活動

2014年の秋から大人の部活動を始めました。大人ランニングクラブです。

始まりは、「もしよかったら一緒に応募するんで、京都マラソン走りませんか?」という友人からのお誘い。

その友人とは、もう20年近くなるお付き合い。
その方は“とある分野”の日本を代表するアナリスト(分析家)で、私を含めた友人たちは彼を”師匠”と呼んでいる。

その”師匠”。いろいろなことを極めるのが趣味?というような人物。
ここ数年はマラソンにどっぷりはまり、フルマラソンだけでなく、100kmウルトラマラソンを走破するウルトラランニングマンとなっていた。

師匠と呼ぶ人物からのお誘い。邪険にすることもできず。とりあえず返事は後日と濁してみた。

そんな気持ちをわかっていたかのように、その後も背中を押す?脅迫?LINEメッセージがちょくちょくやってくる。

「もう最近は自己タイム短縮よりも、みんなで完走することに楽しみを見出しましたわ。」
「今年からコースが変わって、コース後半のきつい坂道はなくなりましたわ。」
「完走後の宴会は、格別でっせ。」
「完走に向けて完全サポートしまっせ。」

完走に向けてサポートしてもらえるんだったら、まぁ、いいか。
当選するとも限らないし、「じゃぁ、お願いします。一緒に申し込んどいてください。」と、連絡した。

すると即座に「とりあえず、マラソン初心者向けの本を送りますので、よかったら参考にしといてくださいな。じゃぁ、当選したらLINEします。では~。」と、用意周到な返信が…

 

 

私はすでに、ランニングマンにロックオンされていた。

「残念な報告がございます」by 師匠

京都マラソンの過去の応募倍率などを見ていると3倍~4倍。
市民ランナーの方々のblogなどを見ていると、3倍~4倍といえど、当たるのはまあまあ難しいらしい。

そんなこんなで、10月初旬の抽選結果発表の日。

昼頃、LINEメッセージの着信があり、スマートフォンの窓にメッセージの一部が表示された。

「残念な報告がございます」

「お、抽選に外れたぜ~♪(こぶしにぎるアクションあり)」と思ったのもつかの間。
メッセージを開くと、その続きには「…京都マラソン、当選しました。」の文字。

幸せな一瞬は、秒速で終了。
私にとって、本当に残念なお知らせがそこに書かれていた。

そんな一喜一憂も見透かしているかのような師匠の文面。
もはや踊らされていたとしても、ついていく道しか私には残されていない。

Xデーは2月‥残り4か月を切っていた。。

大人のスポーツは外見から

大人の部活動に大切なもの。まずは外見からだ。
グッズを揃えると、後には引けない意識が高まる。

そして本格的に長距離を走破するには、それなりのグッズも必要になると何かに書いていた。

「40kmも走るからには、軽いシューズの方が足の疲労対策にも良いのでは?」と考えてシューズを探していたのだが、店員さんのアドバイスでは、「軽い靴は初心者にとってはダメな場合がある」とのことだった。

というのも、軽い靴はソールを薄くして軽量化を図っているタイプのものが多く、どちらかというとスピードを出したい中級者以上に適すらしい。

初心者には、着地時の衝撃を和らげてくれる靴底が厚めのタイプがいいとのこと。「軽さよりも、足が受ける衝撃を減らす対策が優先」というのが、初心者が長距離を走る公式だそうだ。

なるほど【 軽さ < 衝撃吸収能力 】なのだ。
知らない世界はまだまだある。

シューズと、バーゲンセールの中からチョイスしたウェアを手に入れて、ちょっとだけテンションも上がった。

 

 

さて、いよいよトレーニングだ。
大人の部活動は、トレーニングの前にまずは外見、ライフスタイルなのだ。

持ち前の「何とかなる&明日からやろう精神」を発揮

10月の当選確定から、完走に向けてのトレーニングを本格的に開始せねばと頭ではわかっていた。

でも秋は、私にとって仕事の繁忙期。
大会までの残り時間は、どんどん少なくなっていくのだが、持ち前の何とかなる&明日からやろう精神が、焦る気持ちを覆い隠す。実際にトレーニングをはじめた頃には、モミジが色づいていた。

練習を開始して2週間あまりは、トレーニングという名のリハビリ状態。
体力というものは、どこかに置き忘れてきたようで、走り始めて500mでどよ~んと暗い気分になる。

これでは「ちょっとやばいかも」と思い、時間のある時は出来るだけ練習に励んだ。
徐々に走る距離を伸ばして、5kmを無理なく走れるようになる頃には、天気予報で雪だるまが顔を出しはじめていた。

これは、いよいよもってやばい。。かもしれない。。

師匠が言うには、「最低でも20kmまでは走っておいた方がいいとのこと」
そのアドバイスに従い、20km走をする決心はしたのだが、天候(雪)の影響もあって、予定はどんどん後回しになっていく。

ようやく晴れ間も見えだした2月の初旬。
Googleさんが、堅田駅から近江大橋を渡ったあたりまでが約20kmだと教えてくれた。近江大橋の東詰めにスーパー銭湯があったことを思い出し、そこをゴールとして、人生初の20km走を決行した。

なんだかんだいいながら、練習の成果は表れていて、走りだすと息が切れるなんてことはなかった。
15kmを過ぎ、雄大な琵琶湖を横目に眺めながら走る。

 

 

橋を渡る時「ああ、なんて気持ちいい景色なんだ!」という感想を期待していた‥
が、湖面を渡る風は向かい風。前に進む私の力を押さえつけてゆく風‥「ああ、なんてこったい…」試練は時に、風まかせ。

想定内の時間でなんとか到着したのだが「この倍の距離を走ることができるのか?今更だが、練習量を増やさないとまずい?」という不安よりも、「意外に走れたやん♪ここは体力温存&回復に努めよう」という自分に優しい思考を選択した。

大会前の最長走破距離20kmをもって、トレーニングは終了。
本番当日を迎えることになる。めでたい私の挑戦は、吉と出るか凶と出るか?!

 


次回は3/19更新予定。
長い長い長い戦い@京都【後編】にて、本番当日の様子をお送りします。

ABOUT ME
Taicho
studio untrapのサウンド担当。美容院の息子に生まれた影響からか。第一印象の人当たりは良し。「早く家に帰りたい」と「大丈夫、何とかなるじゃない~」が口癖。無難かつ合格ラインを見極めて進む『良い塩梅』派。
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